Craigslistの年商は170億円?

CraigさんがCraigslistのマネジメントからいなくなった?というニュース(のち、ガセであることが判明)、からリンクして、こちらの
「Craigは、コミュニティ作りが好きなだけで金に興味はないふりをしているが、あれは嘘で実はものすごい儲けている」
というやや嫉妬気味エントリーを読んで、びっくりしたのがCraigslistの年商が$150 millionだというハナシ。社員20名、という小所帯で、です。

Craigslistは、求人情報だけ課金しており、サンフランシスコだと一件75ドル、それ以外の地域は25ドル。あと、ニューヨークだけアパート賃貸情報が一件10ドル。「もっと金儲けしろ、せめてGoogle Adsense入れろ」などと言われていたけれど、そんなのなしでこんなに儲かるわけ?

Craigslistは業績を公表していないので、本当のところは不明だが、それにしても求人広告ってそんな大市場?・・・とMonster.comを見てみたら、なーんと年商$1.1 billion超でした。1300億円。うむむむ、恐るべし求人広告市場・・・・。

バーチャルワールドで研究

昨日のエントリー

別にセカンドライフが流行ろうが流行るまいが、どっちでもよいではないですか。それより、新しい場で新しいことをトライしてみようというのも建設的ではないかと。

実際、経済学、社会学、法学等々の実験場として、とても面白いと思います。

と書いたんですが、早速面白い記事を見つけました。Economist8月23日号、Epidemiology: Viral or Virtual。爆発的にヒットしたオンラインゲーム(最近ついに落ちてきたらしいが)、World of Warcraft内の「伝染病」の話し。

開発元のBlizzardが、間違って非常に強力な伝染病をゲーム内に発生させてしまったことがあったが、それにどうプレーヤーが反応したかに興味を持った疫学の研究者が、「わざと伝染病を組み込んで、それに対するプレーヤーの対応を観察させて欲しい」とBlizzardに頼んでいる、と。

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バーチャルワールドの貨幣経済とセカンドライフ内銀行破綻

Collapse of Ginko Bank

クレジットリスクはバーチャルの世界にもある。最近、ついにセカンドライフの銀行が一つ破綻した。その名も

Ginko Bank

名前からして怪しいのだが、年利40-100%という高利回りの預金を提供、という本当に怪しい銀行。しかし、というか、当然、というか、ついに取り付け騒ぎが起こり、セカンドライフ内のGinko銀行(あーややこし)のATMにアバターが列をなして、預金引き出しを始めた。(笑ってはいけません。アバターの中にいる人は真剣なのだ。冒頭のスクリーンショットは私が行ったときにATMの前で「お手上げ」していた引き出し希望者。)

・・・と、突然こんな話をしても、セカンドライフをしたことのない人にとってはなんのことやら、という感じかもしれないので、2ヶ月ほど前に日経産業に掲載いただいた、バーチャルワールドの貨幣経済に関する文章をまずは読んでください。

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シリコンバレーで起業するためにMBAを取るという道

「いまさら学校なんて」

と思う起業家、および起業家予備軍の皆さんは日本にたくさんいると思います。しかしながら、もし「シリコンバレーで起業したい」のであれば、まずはシリコンバレーのインサイダー的なスタンフォードやUCバークレーでMBAを取るというのは、急がば回れ的近道ではないか、という話。

なぜ、シリコンバレーで起業したい人にとってMBAに意味があるかというと:
1.準備期間がある
2.直接役立つことが学べる
3.学校にいる間に投資家にも会える
4.ビザが取りやすい

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携帯アプリ開発テスト環境のMobileComplete

「日本市場のこと教えて」と大学院時代のクラスメートからメール。

彼女が働いているのは、携帯用アプリケーションがちゃんと端末上で動作するかをテストする環境を提供しているMobileComleteというベンチャー。

こう聞くと、「ああ、エミュレータ・ソフトの会社ね。ご苦労様」と思いませんか?私は思いました。しかし、これが違うのでした。

「ホンモノの携帯電話をデータセンターに並べて、その上で実際にアプリケーションを動かしてみる」

というのをリモートアクセスで企業ユーザーに提供する、というのが事業。百聞は一見にしかず、で、この写真を見てください。サーバ状の箱の中に、携帯電話が格納されています。

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米国サブプライム・バブル崩壊による取り付け問題

数日前も書いたサブプライム問題ですが、ついに銀行の取り付け問題が発生。全米最大の住宅ローン会社、Countrywideには普通銀行部門もあるのだが、銀行の先行きに不安を感じた人たちが預金引き出しのために支店に並び始めている・・・・と。で、今朝の朝刊を開けたら、こんな全面広告が。

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「うちの銀行は1000億ドル(10兆円強)の資産があり、かつ国の預金保険もついてるから大丈夫、心配しないでね」

という広告なんですが、いや、銀行がこんな広告出すようでは相当ヤバイ。

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スウェーデンの顔認識プラグイン・ベンチャー

スウェーデンのPolar Rose。「3D顔認識ソフト」の会社です。

この手のソフトは昔からいろいろあって、ハードコアのところでは、「空港の監視カメラでテロリストを自動認識する」とか。これは、間違った人を「この人だ」と認識してしまうfalse positiveが多すぎてイマイチ使えてない、、という噂ですが。

さて、Polar Roseは、ブラウザのプラグイン。3D認識のコア技術に加え、大勢のユーザーが写真に「これはXXさん」とタグ付けをしていくことで精度を上げていく、というweb2.0型顔認識・・・・らしい。

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Demoコンファレンスの卒業生パーティー

demo stand
今日、Palo AltoでDemoのアルムナイパーティーがありました。Demoは、ベンチャーが次から次へとがんがん新製品紹介をするコンファレンス。で、今日は、これまでに出展した企業の人たち、参加した人たち、メディア等々を招いたパーティー。多分300人くらいいたかなと思います。

今日のVMWareの上場も1日で80%近く上がったし、とりあえずは景気のいいことです。サブプライム問題もあって、これから何があるか分からないけど、とにかく景気の良さそうなときに景気の良さそうなことをする。これ大事。
「正しい起業のありかた」
とか優等生的に考えてる間に波も去り、自分の事業が盛り下がったりしがちです。

もちろん、他の人に迎合する必要は無いのですが。(みんながweb2.0だSNSだと言っている間に、綺羅星のごとく登場したVMWwareは、エンタプライズ向けハードコア技術企業だし。)しかし、考えすぎるのもよくない。

というわけで、とりあえず景気のよいDemo Partyでした。

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全世界株安でも、熱いVMWareは明日上場します

VMWareが、「Google以降、最もエキサイティングなIPO」を明日果たすと期待されてます。

VMWareはバーチャライゼーションの会社。・・・と言っても、シリコンバレーのソフトウェア業界の人でも何をしている会社か理解できない人が多数。(勤勉に情報収集する日本のIT業界の人の方がずっと理解度が高いんじゃないかと思います。)

「バーチャルワールド経営会社」と間違われると社員の人が嘆いていました。

が、エンタープライズ向けで、今年の売上げはUS$1 Billion、1200億円になると予測されるビッグビジネス。Fortune100企業は全て、Fortune1000でも84%が顧客。成長率も半端ではなく、ほんの4年前の売り上げは$75 Million、たったの90億円だったのでした。その上さらに、想定市場規模は現在の100倍とも。

で、その期待の星、VMWareの上場が明日なわけですが、発売時の企業価値は$10.9B、1兆3千億円なり。

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アメリカ住宅バブル崩壊が日本と違うところ

アメリカの住宅ローン問題で、世界株安となってます。

一番問題になっているのはsubprimeと呼ばれる、クレジットスコアが低い人用のローン。(クレジットスコアは、その人の人生における借金活動の歴史=クレジットヒストリーを点数にしたもの。クレジットカード支払い怖いを参照下さい。)

普通の審査を通らないような人向けに、高金利で貸し出すもの。昔からあったものだが、最近さらに、住宅ローンを貸し出すや否や債権化、ヘッジファンドとかに売却するのが一般化。住宅ローンの貸し手と、そのローンが貸し倒れになった場合のリスクをかぶる主体(ヘッジファンド)が分離してしまいモラルハザードが起こった。

いくつかの住宅ローン会社がつぶれ、大手投資銀行のBear Stearnsのヘッジファンドが二つ傾くなど、ここ数ヶ月、問題は可及的速やかに拡大していたが、さらにここ数日、アメリカ国内のみならずオランダやフランスの銀行までリスクをかぶっていることが判明、大変な騒ぎになったわけです。

日本も90年代初頭に住宅バブルが崩壊、お蔭様でその後15年くらい失われたわけで、

「ほーら、アメリカも日本と同じ目にあってるじゃん」

と思うかもしれないが、微妙に違う。

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