命をかけて病院に行く人々

今朝の新聞に、「病院の救急受付がいかに危険か」という記事が載っていた。

シリコンバレーはSan JoseにValley Medical Centerという公立病院があるのだが、そこの救急受付にはガラスのシールドがある。患者と病院の受付の人との間が強化ガラスで仕切ってあって、怒り狂った患者から病院職員を守っているのであった。で、このガラスを取り外そう、という案があり、受付で働く人から「身の危険が!」とクレームがあがっている、と言う記事だ。強化ガラスの厳重な仕切りっぷりはリンク先の写真を見てください。

なんでこんなことが起こるかと言うと:

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睡眠時無呼吸症候群にPureSleep

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea)の人は、夜寝ている間に呼吸が何度も止まる。多いのが「いびきをかいてる間に、ガッと呼吸が止まってそのまましばらく無音、その後急にガーッと呼吸再開」というタイプ。数十秒呼吸が止まることもある。これで昼間ひどく疲れやすくなり、ひどくなると心臓に負担がかかって命が縮まるという恐ろしい病気である。患者は大量にいるのに、確実に治る方法がまだなく「コレが治せたら大事業」ということがわかっている病気の一つ。常にいろいろなベンチャーがあれこれネタを出している。(こういう病気/症状は、医療の世界には沢山ある)。伝統的に効果が高いとされているのがCPAPという機械。加圧された空気をマスク越しに送り込むのであるが、面倒くさいし装着感が悪いこともあって、継続して使う人が少ないのが玉に傷。

というわけで、ここからいきなりテレビショッピングのようなのだが、素晴らしい商品のご紹介。その名もPureSleep。(アフィリエイトも広告も何もなし。真心のお勧めアイテムw)。たった30ドル60ドルのマウスピースなのだが効果は歴然。苦しんでる方は是非お試しあれ。「いびきがひどい」というだけの人にもお勧めします。

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大企業が新しいものを生み出す時代の終焉

マイクロソフトのSongsmithの中央研究所話で思い出したんですが、そういえば最近、NTTの次世代サービス共創フォーラムのサイトでこのような文章を書きました。

ICTでのイノベーション・クリエータ主役交代

■大企業が新しいものを生み出す時代の終焉
■望むと望まざるとにかかわらずグローバルでないと勝てない時代になった
■大企業ができること
の3章からなってます。

さらにご参考まで、2004年にはR&Dの変遷というブログエントリーもあり。

身悶えするほど恥ずかしいマイクロソフトのSongsmith

「中央研究所で作ってしまったが、営業部門がどこも売ってくれない技術・製品」というのは、多くのメーカーが抱える密かに頭の痛い問題である。通常は、「開発があるレベルまで進んだら、営業部門に開発コストを部分的に負担させる。開発が進むとともに、その比率をだんだん増やして行く」といった方法で、「完成したけど引き取り手がない」というのを避ける。(途中でスポンサーになる営業部門を見つけられないと自動的にプロジェクトがストップするので)。

しかしだ。新たな解決策を提示したのが、この1月8日に発売されたマイクロソフトのSongsmithである。その解決策とは、研究所から直接発売すること。そしてそのクオリティは、恥ずかしさに身悶えするほど。開発者の方には申し訳ないのだが、ここまで行くとそれはそれで素晴らしいというレベルである。

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テレビ番組がとてつもなく複雑になっている

今日からLostの新しいシーズンが始まる。今回と、その次のシーズンでおしまいなのだが、ストーリーは超複雑。登場人物がわらわらといて、それぞれを核とした別の物語が展開するだけでなく、未来と過去を行ったり来たり、主要舞台の島まで動く始末。私はシーズン1以降見ていないので、もはやキャッチアップ不可能でございます。

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短期記憶障害型シリアルアントレプレナー

昨日書いたuWinkのファウンダー氏だが、Atari→Chuck E. Cheese→uWinkという起業歴があるシリアルアントレプレナー。で、Atariはゲーセンのゲーム機製造、Chuck E. Cheeseはゲームができる子供向けレストラン、uWinkはゲームができる大人向けレストラン、ということで、やっていることはかなり同じ。

ということで以前の私のシリアルアントレプレナーの分類上、「短期記憶障害型」に近いですね。その分類を書いたのは5年も前なので以下抜粋。

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追悼書評:アンドリューワイエス 自伝画集

Ano_Nuevo

「アンドリューワイエス 自伝画集」は私が勝手に訳したもので、元はAndrew Wyeth
Autobiography。先週金曜に91歳でなくなった画家、Wyethが、自分の絵に背景説明を文章で添えた画集である。「本人が解説する画集」という、いと素晴らしいものなわけ。美学的純粋派の方からは「そんな邪道な!」という声が出るかもしれないが、いや、私は感銘を受けました。1995年の出版時に即買い。

(冒頭の写真は、Wyeth風だが、全然Wyethとは関係なく近郊のAno Nuevoで私が撮ったもの。)

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猫の生態

Cats

人間が人によって全然性格が違うように、猫もいろいろ。そしてそれは、多分遺伝要因と環境要因の両方による(笑)。

日本の実家で飼っていた猫は「巨大・凶暴・王様の風格」という感じだった。当時我が家の主婦だった祖母が近くのスーパーに買い物に行くのを見つけると、付かず離れずの距離で後を追う。途中、彼(猫)のテリトリーの境界まで来るとそこで立ち止まり、その後しばらくの間

「むぅわーを、むぅわーを、むぅわーを、むぅわーを」

と鳴き続ける。これがものすごい大きい声で、近所中に響き渡るというもの。

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ベルカーブはトンデモ本ではありません

Real Educationの著者は、以前The Bell Curveという本を書いており、この本、ものすごく論議を読んだ本なのだが、決して「トンデモ本」ではない。ベースとなっているのはまともな科学的調査。もちろん、読んでみて「これは違うだろう」だと判断するのは自由だが、他人が言ったこと(たとえそれがStephen Jay Gouldであっても)を鵜呑みにして、読みもせずに「トンデモだ」というのは勿体ない本じゃないかと思います。Bell CurveもReal Educationも決して読み物として楽しくはないのが痛いところなのだが。

論議を呼んだ経緯は英語のWikipediaに詳しい。最初の方にcontroversialと書いてあるので「批判された」本だと勘違いする人もいるかもしれないが、これ「議論を呼んだ」という意味の単語ですのでよろしく。

(付記:グールドの「人間の測りまちがい」という、Bell Curve批判の最右翼(左翼?)的本こそ、自分の主張を通すために都合の良いデータを選んで書かれた部分が随所にある、という批判も多々あることをコメントに書きました。FYI。)

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