Appleはまた昇る・・・

シリコンバレー2005年の王様はGoogleとAppleであった。

San Jose Mercuryの大晦日の記事:
For tech stock investors in ’05, two were enough
GOOGLE AND APPLE: ASIDE FROM THEM, TECH SECTOR WAS FLAT FOR THE YEAR

ポイントは・・・
「シリコンバレーの公開企業は、M&Aなどで2004年から30社減って292社となり、うち株価が上昇したのは40%のみ。IPOは同様に2004年の17社が$3.26 billionを集めたのから減り、10社が$1.17 billionを集めたにとどまる。(が、テクノロジー関係M&Aは増加、2802件へ。- 2004年は1982件)

そんな中、Googleの株価は115%、Appleは123%上昇。Appleは2004年の201%増に続く躍進」、と。

実際、我が家+私の実家も、去年はな、なんと3台ものiPodを買ってしまった年であった。

続きを読む

デスクトップサーチ

12月15日の日経産業に掲載いただいたコラムです。デスクトップサーチのお話。私もGoogle Desktop使っていますが、かなり気に入っています。。。というと、マックユーザーに「今頃何を言っている」と笑われるんですけどね。

なお、本文内にはありませんが、SunのLooking Glassは、
ファイルや、デスクトップ上のウィンドウを全てビジュアルに扱う、というもの。よくSFで、3D構造の映像や、机そのものがコンピュータ画面になってい
て、そこに映し出されているものを手で動かすことで、プログラムやファイルを操作する、というものがありますがああいう感じです。(Johnny MnemonicとかIslandとか・・・どっちもB級ですな)。開発者の川原さんにはJTPAで10月にセミナーをしてもらいましたが、それに先立ってCupertinoの天仁茗茶という御茶屋でパールミルクティーを飲みながら、延々と居座ってデモを見せてもらいました。おお、William Glbson!と結構感動。

続きを読む

PC vs ダム端:Google vs P2P

ずいぶん間があいてしまったが、PC vs ダム端 そして囚人のジレンマの続き。前回の主旨は

「Googleの各種サービスのように、何でもインターネットの先のデータセンタのマシンが処理してくれるなら、手元にPCいらないよね、ダム端でいいよね」

ということだったが、今回は、この流れを押しとどめようと奮闘するP2Pについて。「囚人のジレンマ」は、その後考えたら、やっぱり違う、ということになったので、題は「PC vs ダム端:Google vs P2P」に変更します ;-p Googleは、「ダム端(的thin client)と高度なサーバ」という構造をプッシュ、IntelやMicrosoftは、「高度な処理能力を持つPCが偏在(じゃなくて遍在・・がりゅう-san 指摘Thanks)」する構造をプッシュ、という陣営わけです。

ちょうど良く、前回のエントリを書いた後、Googleがダム端老舗のWyseと専用端末を作っているという報道もあり、割とタイムリー。(ゾフィー-san、Thanks)

続きを読む

平たくなる世界

すいませんが、書く時間がないので、「囚人のジレンマ話」はもう一回待って下さい。

というわけで、昨日ラジオや新聞で何度も聞いた・見た、「アメリカを代表するバイオ研究者がスタンフォードを蹴ってシンガポールへ」というニュース。カリフォルニアでは昨年30億ドルをStem Cell研究に投下することが決まったのですが、中絶反対グループなどから大きな反抗があり、各種の訴訟を起こされて研究費は出せない状況。そこで、スタンフォードが招聘しようとしていたトップ研究者2人が

「それならもういい」

ということで、研究予算あり、胎児幹細胞を使う研究が大手を振ってできるシンガポールに行ってしまったというわけ。他にも、「予算がきちんと付くならスタンフォードに行ってもいいけど」と様子見の研究者もいるようで、このままなかなか研究費が付かなければ、するすると他の国に出て行ってしまう研究者が増えることでありましょう。

話は飛んでAmazonのMechanical Turkでは、人海戦術で作業した方が効率がよさそうな処理を、インターネットを介して人間にやってもらう、「仕事と、仕事人の出会い」を可能にした。

写真を選んで1枚3円報酬、とか。さくさく作業して1時間で300枚こなせば時給900円だ。悪くないんでない?私がマクドナルドで最初に働いたときの時給470円よりずっといい。っていうか、たとえ、時給50円でも喜んでやる人たちは世界にはたくさんいると思う。

こうして、安い仕事が世界にどっと出て行く一方、ハイエンドの研究者は研究環境を求めて世界に出て行ってしまう、というグローバル流動性の時代なんですな。「敵は本能寺」ではなく、「敵はワットポー」とか、「敵はタージマハール」とか。ハイエンドの人材でも、ローエンドの人材でも、世界中から調達して競合優位性を高めるのが今後ますます大事なのでありましょう。

PC vs ダム端 そして囚人のジレンマ

昨日、「100ドルPCが来年にはできる」と発表された。ぜんまい仕掛けで一分ほどくるくる回すと40分使えるそう。MIT Media Labのchairmanでもあるネグロポンテがリードを取るThe One Laptop Per Child Projectによるもの。ちなみに、この団体の短縮名は「OLPC」。非常にGeekっぽい。もっとかわいい名前にすればいいのに。

さて、これは「貧しい国の子供たちにもコンピュータを」という大変志の高いプロジェクトなのであるが、「安い端末」で思い出したのが、最近$35Mも増資したSan JoseのWyse。25年前からある、ダム端末、通称「ダム端」の老舗。「ダム端」は、スクリーンとキーボードしかなく、「考える」能力のないコンピュータ端末。「考える」は遠くにあるホストコンピュータ君が行ってくれる。だからdumb(=バカ)端末。

続きを読む

村上ファンドとCerberus

先月ちらりと日本にいたのだが、ホテルでテレビをつけたら村上ファンド(と呼ばれてるようですね)の村上さんが大写しになっていた。至近距離でたかれ続けるフラッシュをものともせず、声高に阪神電鉄の筆頭株主になったことについて語っている。

なんだか、とても不思議な感じがした。ヘッジファンドの主がお茶の間向けのテレビ番組で芸能人みたいに扱われているわけで。日本では、ヘッジファンドなんていう玄人ビジネスをするのでも、スポーツ新聞からテレビ番組まで、ありとあらゆるところに露出しないといけないんですねぇ、疲れるねぇ、というのが正直な印象。

(ちなみに、最近アメリカでは何でもかんでもヘッジファンドと呼ばれてマス。元々は、ちゃんと損をしない「ヘッジ」をかけるからヘッジファンドだったのですが)

続きを読む

ベンチャーコンファレンス:DEMO

新日本監査法人の株式公開センサーという季刊誌に書いたコラムです。ちょっと古い話ですが、9月に行われたDEMO fall 2005というコンファレンスについてのもの。

開催地はHuntington BeachというLos Angelesの南にある海辺の町。このとき撮ったビーチの写真をFlickrに載せてあります。中々いい感じ。左の写真のような感じ。(ホテルの正面の浜辺にて)

DEMOは、元々消費者向けの、いわゆるガジェットチックなモノ・サービスが多いコンファレンスではありますが、それにしてもその手のが多かった。Web2.0っていうとかっこいいけど、BtoCっていうとイマイチですなぁ・・。

続きを読む

グーグル世界制覇の野望

日経産業の10月28日に掲載していただいたコラムです。

「世界制覇」っていうと、なんだか「フォッフォッフォッ」と笑ってそうですね。要約すると、「ASP+広告費」が次のビジネスモデルです、グーグルはその新しい世界での王様化を狙ってます、という話です。11月1日にはマイクロソフトがオンラインでソフトを提供する(つまり昔の呼び名で言うとASP)Liveを発表したので、それなりにタイムリーだったかも。

ちなみに、これ、最初書いた時ものすごく長くなっちゃって、苦労して1500字ちょっとにしたんで、わかりにくいかなー・・・・。

続きを読む

VoIPの破壊力と通信規制

9月16日日経産業新聞ITに掲載されたコラムです。通信規制緩和の話。

その前に、ちょっと背景を説明すると・・・

カリフォルニアでは、数年前に電力危機がありました。原因のひとつは、電力の卸価格は規制緩和したのに、消費者へのリテール価格は規制されたままだったこと。規制緩和は、
「供給できる量が少なくなれば、値段があがる」

「値段が上がれば、消費が減る」

「供給できる量が減った分需要も減って、一番適切なところで値段が均衡する」
という、「風が吹けば桶屋が儲かる」方式でバランスをとるためのもの。卸だけ規制緩和して、消費者側の価格が変わらないと、「供給量が減ったのに、消費者はがんがん使い続ける」ということになって、電力事情が逼迫。

同じようなことが、VoIPを「最後の藁」として、通信でも起こるのでは、という危機感の表明でございます。ゆがみのパターンは違えど。

とかいって、自分もVoIP使ってるんですよね。アメリカでは、携帯電話・固定電話・VoIP電話の3つの間で、自由に電話番号を移行できるのが破壊的威力あり。我が家も、家で使っていた番号を、VoIPに移してしまいました・・・。では本文へ。

続きを読む