シリコンバレーの生活水準

シリコンバレーの給与水準を書いたら
「むっちゃ高いけど、生活コストはどうよ?」
というコメントをいくつか頂いたので。(なお給与水準自体の妥当性については、「ちょっと高めでは?」「それくらい」「低すぎる」などのコメントを頂いたので、総合するとやっぱりこのくらいじゃないでしょうか。興味のある方は、お手軽にサラリーを計算できるEngineerSalaryJobStarなんていうサイトもあります。)

もとい。シリコンバレーでやたらに金がかかるのは
1.税金
2.家
3.医療費
4.学費
5.失業した時用貯蓄

1-3は絶対必要、4-5はオプション。1、3、4は全米共通。

が、これ以外は、賢く情報収集すれば日本よりかなり安く上がる。

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シリコンバレーの給与水準

先週の土曜日シリコンバレー某技術企業の山村さんに、JTPAでセミナーをしていただいた。お勤め先は、売上約600億円、社員数1500人強のシリコンバレーの上場企業。このセミナーは、大学生・大学院生を中心とした日本からのセミナーツアーのフィナーレを飾るイベントであった。

さて、その中で「シリコンバレーのエンジニアの給与水準」の話があった。こんな感じ。

  • 新卒
    • 学士:  $65,000-70,000 (800 – 850万円)
    • 修士:  $70,000-80,000 (850 – 950万円)
    • 博士:  $80,000-90,000 (950 – 1100万円)
  • 一般
    • 普通のエンジニア(staff engineer):  $90,000 – 120,000 (1100万円 – 1500万円)
    • シニアマネージャ/シニアエンジニア:  $120,000 – 150,000 (1500万円 – 1800万円)
    • ディレクター/シニアプリンシパルエンジニア: $150,000-220,000 (1800万円 – 2700万円)

ボーナスとストックオプションがこれ以外に付く。つまり4大卒の基本給が月給にして70万円なわけです。

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採用が活気付いてきた

ここ数日、いろいろな人から
「人が採用できなくて困っている」
という話がバタバタと来る。

今日は、某シリコンバレーのコンピュータ関係大企業の人からメール。
「日本で重要なポジションの人を複数採用したいのだが、誰か知らないか」

昨日は、ヘッドハンティング会社の人からコールドコールで電話がかかってきた。

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インターネットでIQが上がるか

日経産業に掲載頂いたコラムです。

いつも、直された原稿を見て、「ふーん、このカタカナ言葉はこう書くのか」と興味深いのですが、今回の例で言うと
ルネサンス(ルネッサンスじゃないんだな)
ネット(なんだか、ネットリしてる気がする。元原稿は全てインターネットで統一してあったのだが。)
「ハイパーリンク」という仕組み(元原稿ではさらっとハイパーリンクと書いたのだが、かぎ括弧と「という仕組み」の注意書きが必要なようだ)
ヘッドホン(ヘッドフォンじゃないのか。ヴァイオリンとか書いてあるのを見ると「スカしてるなぁ」と思うのだが、ヘッドフォンと書いてあるのを見ても同じように思う人たちがいるのであろう。ということは、電話はテレホンか。かわいい。)
コンピューター大手のサン・マイクロシステムズ(元原稿では単にサン・マイクロシステムズ。コンピューター大手なんですね。コンピュータじゃなく)

では、以降、まじめにコラムです。

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健康保険を民営化してはいけない

結論から言うと
「医療行為では、原因と結果の間に何年、何十年もの開きがあることがある。だから、医療保険を民営化してはいけない」
ということ。この結論の説明だけに興味がある人は、末尾に飛んでください。

さて、「民営化してみたらこんなんなっちゃいました」というのがアメリカの医療保険制度。(というか、一度も国営だったことがないのだが。)崩壊しております。「崩壊している制度」というと、日本だったら年金制度などが思い浮かぶかもしれない。しかし、その比ではない。

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国防省受けするセキュリティ用語

うちのダンナは、とあるコンピュータセキュリティのベンチャーで働いている。DOSなどの悪意ある攻撃を阻止するとか、その類。で、その会社は、CTOが現役のMITの教授なのだが、そのCTO氏が、DARPA米国防省国防高等研究計画庁)から会社に助成金をもらうための申請書を作成中。ちなみに、アメリカのIT系R&Dで、Rに近いところは、DARPAの資金援助で成り立っているものが多いのであります。

DARPA慣れしたCTO氏いわく、申請には「DARPA受けする用語」をちりばめることが重要なのだそうだ。今セキュリティ系で受けるのはこんなんらしいです。

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作るは困難・使うは簡単-リアルタイム・エンタープライズ

新日本監査法人の季刊誌、IPOセンサー2006年1月号に掲載いただいたコラムです。

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シリコンバレーでソフトウェア産業に携わる人たちを見て感心するのは、「地に足の着いたこまごまとした開発」と、「個別の開発を思い切り抽象化した包括的ビ
ジョンの構築」との間を、自在に行ったり来たりする能力だ。アプリケーションの開発は、コードをがりがりと書く仕事。一方で、アーキテクチャをしっかりと
作り上げるには、個別の開発から何段階も次元を上げ、高いところから俯瞰する哲学的思考が求められる。そしてその両方を行き来することで技術が進歩する。
「現実の泥沼をかき分けて進む力」と、「体系化する力」の両方が求められる、知的力仕事だ。

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オンラインゲーム帝国の誕生

1月26日に日経産業新聞に掲載頂いたコラムです。

「オンラインゲームは、新たな国家の誕生か?!」という話。オンラインゲームの中の資産売買の儲けだけで、リアルの世界でも生きていける人が誕生、オンラインゲーム通貨が、まるで実在の国の通貨のようになってきつつある、と。円とドルが兌換できるように、オンラインゲーム通貨とドルとの交換レートも設定されたりして、オンラインゲーム運営者の役割も「単なるゲームの場貸し」から、「中央銀行」へと変わってきていて、いや、大変ね、というようなこと。

では、以下本文です。

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Googleはなぜラジオに進出するか

昨日、GoogleがDMarcというラジオ広告代理店を買収することが発表された。取りあえず最初に$102 million、今後マイルストーンが達成されればトータル買収額は$1.13 billionになるという、結構なお値段。

DMarcは、ラジオに広告を出すプロセスを自動化しており、AdWordsラジオ版。San Jose Mercuryの記事では「Google Voiceとか、AdVoiceという名前になるんじゃない?」とのこと。

「オフラインとオンラインの融合」
「Googleのメディア企業化」

といったフツーの議論は当然あちこちでされてることと思いますが、その前に

「なんでラジオ?」

という疑問はなかろうか。

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