シリコンバレーの給与水準

先週の土曜日シリコンバレー某技術企業の山村さんに、JTPAでセミナーをしていただいた。お勤め先は、売上約600億円、社員数1500人強のシリコンバレーの上場企業。このセミナーは、大学生・大学院生を中心とした日本からのセミナーツアーのフィナーレを飾るイベントであった。

さて、その中で「シリコンバレーのエンジニアの給与水準」の話があった。こんな感じ。

  • 新卒
    • 学士:  $65,000-70,000 (800 – 850万円)
    • 修士:  $70,000-80,000 (850 – 950万円)
    • 博士:  $80,000-90,000 (950 – 1100万円)
  • 一般
    • 普通のエンジニア(staff engineer):  $90,000 – 120,000 (1100万円 – 1500万円)
    • シニアマネージャ/シニアエンジニア:  $120,000 – 150,000 (1500万円 – 1800万円)
    • ディレクター/シニアプリンシパルエンジニア: $150,000-220,000 (1800万円 – 2700万円)

ボーナスとストックオプションがこれ以外に付く。つまり4大卒の基本給が月給にして70万円なわけです。

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「きみはペット」に見るカーリーフィオリーナ三つ指幻想

きみはペット」を読んだ。7巻までだけど。よくできたお話です。

で、ちょっと驚いたのが、主人公の女子(27歳)が彼氏の留守に上がりこんで掃除をしてあげること。
「うーむ、ドライそうに見える最近のワカモノが、本当にこういうことをしているのだろうか」
と、周囲の最近日本から来たワカモノ(♂♀とも)に聞き取り調査したところ
「いや、結構みんなしますよ」
とのこと。な、なるほど。

しかし、主人公は実はシオらしい女ではないのである。無理してやっているのだ。

・・・ということで、高学歴男女のパートナー探しを阻害していると思われる「カーリー・フィオリーナ三つ指幻想」について。

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採用が活気付いてきた

ここ数日、いろいろな人から
「人が採用できなくて困っている」
という話がバタバタと来る。

今日は、某シリコンバレーのコンピュータ関係大企業の人からメール。
「日本で重要なポジションの人を複数採用したいのだが、誰か知らないか」

昨日は、ヘッドハンティング会社の人からコールドコールで電話がかかってきた。

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シリコンバレーの季節感

シリコンバレーには、雨季と乾季の2シーズンしかない。冬が雨季。
「気温22-27度、晴天、快適」
という日がdefaultで1年中あり、そこから寒いほう・湿ったほうに崩れがちなのが冬。暑いほうに行きがちなのが夏、と思っていただければよろしい。

季節感は、いたって平坦で、興奮に欠ける。例えばこんな感じ。

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インターネットでIQが上がるか

日経産業に掲載頂いたコラムです。

いつも、直された原稿を見て、「ふーん、このカタカナ言葉はこう書くのか」と興味深いのですが、今回の例で言うと
ルネサンス(ルネッサンスじゃないんだな)
ネット(なんだか、ネットリしてる気がする。元原稿は全てインターネットで統一してあったのだが。)
「ハイパーリンク」という仕組み(元原稿ではさらっとハイパーリンクと書いたのだが、かぎ括弧と「という仕組み」の注意書きが必要なようだ)
ヘッドホン(ヘッドフォンじゃないのか。ヴァイオリンとか書いてあるのを見ると「スカしてるなぁ」と思うのだが、ヘッドフォンと書いてあるのを見ても同じように思う人たちがいるのであろう。ということは、電話はテレホンか。かわいい。)
コンピューター大手のサン・マイクロシステムズ(元原稿では単にサン・マイクロシステムズ。コンピューター大手なんですね。コンピュータじゃなく)

では、以降、まじめにコラムです。

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ライフスタイループログラマ編

友達が婚約した。相手は、性格良好な男子。年のころは40あたりだが、見た目はとっても若い。ルックス的にはジョージクルーニーを金髪にして健康的にしたタイプとでもいいましょうか。

「こ、こんなステキな人が今まで独身だったとは・・・・。何か隠れた問題があるのでは」

と最初会ったときはちょっと疑ってしまった。

で、いろいろ話して判明した彼の「問題」は、あまりに「自由人」であったことのようだ。プログラミングの仕事をしながら、世界の好きな場所を点々としていたのである。インターネットさえあればどこでも働ける仕事の特典だ。

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ロボットは敵か味方か

テレビSFドラマシリーズBattlestar Galactica。Season2もずいぶん見進んだ。(Galacticaについては、24をしのぐ傑作「Battlestar Galactica」 Battlestar Galactica 続きを読んでください。)

違和感を感じるのが、人間そっくりに作られたサイボーグたちを
「機械だから愛せるわけがない、心を割って付き合えるわけがない」
と決め付ける点。もちろん、「そうは言ってもやはり人間そっくりな見た目、行動パターンの相手を、機械として切り捨てることはできない」といった心の揺れを持つ登場人物も出てくる。しかし、「機械だから信用ならない」というのが大前提。

で、思い出したのが、EconomistのJapan’s humanoid robots:
Better than people

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Born to Kvetch

Born to Kvetch : Yiddish Language and Culture in All Its Moods

Yiddishというのは、ユダヤ人の言語。イスラエル語、じゃなくって、モーゼの十戒とか、ああいう話の頃に国を負われたユダヤ人たちが、以降数千年、様々な国を転々とするうちに培われた言語である。

とはいっても、ユダヤ人でも話せる人は限られる。が、Yiddishの単語はアメリカ英語の語彙に食い込んでいるので、それと知らずに耳にしていることもあるかも。ニューヨークなんか特に。

この本は、そのYiddishについて、大学講師兼コメディアン兼小説家兼自らを「Yiddish National Treasure(Yiddish国宝)」と名乗る作者が書いたもの。(もちろんYiddishには国はない。)

なかでも、Yiddish的表現の根幹を成す「Kvetch(クヴェッチ)」=「不平をたらたら言う」、について、ありとあらゆる角度から書かれているのである。

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