制約されないメディアの未来

日経産業新聞7月19日に掲載されたコラムです。Podcastingなどを含んだメディアに関してですが、関連して、「アメリカでは映画興行収入もDVD売り上げも下がってきて大変」というのを書いたDVDと映画の未来もあります。ご参考まで。

******

 インターネットによるコンテンツ(情報の内容)流通が、米国のメディア産業を大きく揺さぶっている。何よりも「音楽はインターネットからダウンロードするもの」ということが常識になりつつある。

 米パソコン大手アップルコンピュータでは、携帯型音楽プレーヤー「iPod」の販売が絶好調で、業績をけん引している。一方、ネット上で音楽や映画を交換するファイル交換ソフトが著作権の侵害行為を助長した場合、ソフト開発会社にも責任があるという判断を米連邦最高裁が下した。コンテンツ流通がしっかり利益を生むビジネスとして成長する素地も整ってきた。

 コンテンツを制作する側にも変化が起こってきている。自主制作したコンテンツを誰でも簡単に発信できるようになってきたのだ。

続きを読む

Engrish Flench

日本の英語の間違いを集めたサイトはEngrish.com
昔のエントリーには、「Fry me to the moon」など抱腹絶倒の強烈なものがきら星のようにある。しかし、最近は、日本人の英語力が上がったせいか、日本が国際化したせいか、間違いがこじんまりしててつまらない。

最近近くの中華スーパーで買った中国製のそうめんの袋には、
「しらねしじらね・・・・」
と、まるで椎名誠の未来SF小説に出てくる壊れかけたアンドロイドが話す言葉のような日本語が書いてありました。昔、移民の地は間違いだらけという、シリコンバレーで発見した間違いのついてのエントリーも書いた。

で、アメリカで流通するフランス語の間違いについての記事がTelling Lessons: French Sells
化粧品のパッケージとか、英語とフランスが併記してあることが多いのだが、このフランス語がフランス人が見たら笑っちゃう間違いだらけなんだそう。「フランス語があるとかっこいい」というだけの理由で書かれているかららしい。ランコムですらそうなんだと・・・・。えー、ランコムってフランスのメーカーじゃないのか?

ということで、これ、世界中、みんながやっちゃう間違いなんですね。

通信デバイスはクルシイ

先週の増資額トップのベンチャーはFiberxonでした。額は$20M。Fiberxonは光通信のトランシーバを作ってる会社で、今回のラウンドはシリーズC、投資家はGreylock、Apax Partnersなど。ポイントは、この会社が中国はShenzhenが本拠地なこと。デロイト トーマツが売上げ成長率で企業をランキングした、Technology Fast 50というリストでは5,696%成長して環太平洋で5位。対象期間は2001-2003年。(ただしこのランキングは、入りたい企業が自己申告で応募する形式。もっと成長している企業はたくさんあると思う。)
 

続きを読む

中国人とユダヤ人

先日、Washington DCで、ダンナの友人に会った。彼は、もともとベトナム在住の華僑で、ベトナム戦争時にアメリカに逃れてきた、という人である。ベトナム語・北京語・広東語・英語ができる。現在はNASAのエンジニアでありながら、週末は中華料理屋のオーナー店長となるという、テレビドラマ「必殺仕事人」で藤田まこと扮する中村主水のような人だ。主水は、職場ではうだつがあがらず、家では「婿殿」と馬鹿にされるが、実は暗殺団を束ねる必殺の仕事人、という役どころ。

友人氏は、結構流行っているハイエンドの中華料理屋を経営しており、車はベンツ(華僑だから)、家は広くて家具を買いきれないくらい、最近ポトマック川近くの高級住宅街にも土地を買った、という生活ぶりなのだが、NASAのエンジニアは貧乏というのが定番。なので、通勤用にはアコードかなにか、ごく普通の車を持っている。

続きを読む

茶叶蛋36個

先週からダンナの両親(ハワイ在住中国人)が遊びに来ている。「義理の母親が来る」となると、大変な騒動になる方もいると思うが、うちは別に大変じゃありません。日々の食料品も、両親が買い込んできて冷蔵庫に詰め込んでおり、
「冷蔵庫の中のもの、遠慮しないでどんどん食べて」
と言われるのは、私のほうなのであります。

今日は、Tea Egg(茶叶蛋)を義理の父親がせっせと作っていた。(彼は料理人)。いろんなものが入ったスープで殻にひびを入れたゆで卵を煮込み、味をしみさせたもの。家中が五香粉としょうゆの匂いで満ちている。タマゴは、な、なんと、36個もある。ダンナのお姉さんとその娘も一緒に遊びに来ているとはいえ、両親は「コレステロールが高いから卵はあまり食べない」ということで、一人8個くらい食べる換算ですなぁ。

冷蔵庫も冷凍庫も中華料理で一杯の今日この頃でした。

続きを読む

シリコンバレー夏のベートーベン:Music@Menlo

Music@Menloというクラシックイベントがある。William and Flora Hewlett Foundationと、 David and Lucile Packard Foundationからの寄付を核に2003年に始まったもの。高級住宅地Athertonの、これまた高級な学校Menlo Schoolのホールで、約2週間にわたって行われる。コンサートだけでなく、演奏者の話のセッションや、アーティスト・選曲に関するレクチャーなど、盛りだくさん。

去年行った人が「小さなホールで一級の演奏を聞くと、細部までが手に取るように見え・聞こえて、本当にすばらしい」と絶賛していたので、今年はチケットが売り切れる前に速攻で買った。オンラインで買ったチケットが送られてき封筒の中には、プログラムの背景の解説や、演奏者のインタビューが入ったCDまで付いてきましたです。ひょえー。

7月28日のHaydn piano trio E major、Mozart Horm Quintet、Beethoven Septet
E-flat majorというのと、8月7日のBeethoven Grosse Fuge, Charles Ives Piano Sonata
No.2というのに行きます。。。

ちなみに、Hewlett FoundationとPackard
Foundationというのは大変えらい。このあたりで、「オーすばらしい」という文化的・社会貢献的なものの多くは、この二つが資金源。Palo
Altoのダウンタウンにある古い映画ばかり上映しているレトロな映画館とか、Montereyの水族館とか。

続きを読む

RSS特化ベンチャーキャピタルファンド

RSS関連技術・サービスだけに出資する$100 Millionのベンチャーキャピタルファンドができた。その名もRSS InvestorsSan Jose Mercuryは「もしかして、Kliner Perkinsが90年代にやって失敗したJava Fundの二の舞?それとも・・・・?」SiliconValleyWatcher blogは「自分たちもRSSで仕事してるから、ラッキーって感じ」とのことですが。

「ハメルンの笛吹き」にならないといいんですが。

続きを読む

Innovative Silicon(とコンデンサとキャパシタ)

今日とあるマッキンゼーのヒトからメールをいただいたのですが
「ONの方は私の軟弱頭では、煙が出そうなくらい難しい」
と書いてありました。これはつまり
「お前の書き方は要領を得てなくて頭に入ってこない」
ということでございましょう。ふむ。しかし、最近Onと言えば、「先週のベンチャー投資」しか書いてないなぁ。というわけで、「先週一番たくさん増資したベンチャー」と「先週一番たくさんストックオプションを現金化したシリコンバレーの人」だけに簡単化します。7月で、バカンスシーズンということもありますし。

さて、先週一番たくさん増資したのは、Innovative Siliconという会社で、増資額はUS$16Mでした。Innovative
Siliconは新しいメモリ技術を開発する会社。通常のDRAMに比べ面積が半分で済むので、小型化できる、というのが売り。半分にできる理由は、普通
はトランジスタと電荷を蓄積するコンデンサ(キャパシタ)でできているDRAMを、キャパシタなしでできるから。これを同社では、Zero capacitor DRAMということで、Z-RAMと呼んでます。

続きを読む

欠点のない夏

ベイエリアの夏は欠点がない。毎日晴れている。暑くない(うちはクーラーなし)。夜はひんやり。蚊はほとんどいない(網戸なしでも大丈夫)。ゴキブリはいない。強いて言えば、乾燥して、紫外線が強いのが欠点でしょうか。なれますけど。

今日は、独立記念日でお休み。写真は、昨日近くのMountain Viewのfarmers marketで買ってきた野菜と果物。

続きを読む