シリコンバレー夏のベートーベン:Music@Menlo

Music@Menloというクラシックイベントがある。William and Flora Hewlett Foundationと、 David and Lucile Packard Foundationからの寄付を核に2003年に始まったもの。高級住宅地Athertonの、これまた高級な学校Menlo Schoolのホールで、約2週間にわたって行われる。コンサートだけでなく、演奏者の話のセッションや、アーティスト・選曲に関するレクチャーなど、盛りだくさん。

去年行った人が「小さなホールで一級の演奏を聞くと、細部までが手に取るように見え・聞こえて、本当にすばらしい」と絶賛していたので、今年はチケットが売り切れる前に速攻で買った。オンラインで買ったチケットが送られてき封筒の中には、プログラムの背景の解説や、演奏者のインタビューが入ったCDまで付いてきましたです。ひょえー。

7月28日のHaydn piano trio E major、Mozart Horm Quintet、Beethoven Septet
E-flat majorというのと、8月7日のBeethoven Grosse Fuge, Charles Ives Piano Sonata
No.2というのに行きます。。。

ちなみに、Hewlett FoundationとPackard
Foundationというのは大変えらい。このあたりで、「オーすばらしい」という文化的・社会貢献的なものの多くは、この二つが資金源。Palo
Altoのダウンタウンにある古い映画ばかり上映しているレトロな映画館とか、Montereyの水族館とか。

クラシック音楽は、非常なる才能がある人が、死ぬほどお金をかけて長い間教育を受けた上でやっとこなれるものであるにもかかわらず、ほとんどの演奏家は経済的に結構苦しい、という構造になっている。

貧富の差が激しかった昔々は、お金持ちの貴族が、才能ある音楽家のパトロンになることで、音楽家が育った。

そして、今また貧富の差が広がることで、Music@Menloのような場が可能になっていく。貧富の差の広がり方が激しいアメリカでは、お金持ちの最後のゴールは福祉活動で、HewlettとPackardのみならず、Bill GatesにしろTed Turnerにしろ、競ってフィランソロフィーに励む。これは実は、社会構造が、「一部の大金持ちと、大多数の労働者」という昔の形に揺り戻っていることの現われなのだろうか。

シリコンバレー夏のベートーベン:Music@Menlo」への3件のフィードバック

  1. 8/7のプログラムは、なかなか興味深いですね。
    ちなみに、Ivesの2番ソナタが好きです。
    いいなぁ…。
    ※感想お待ちしております。

    いいね

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