Cryptonomiconに見るシリコンバレー・ヲタ・ファッション

ちょっと前に、シリコンバレーのビジネスカジュアルのルールについて書いたが、シリコンバレー・geekファッションに関し、最近読んでいる小説、Cryptonomiconで面白い表現を発見したのでご紹介。

コンピュータサイエンスの父ともいわれるAlan Turingも登場する、暗号技術を核にした小説。1150ページの大作、かつ、最初の300ページくらいは単なる前振り、という、時間が最大のリソースである現代においては超贅沢なつくりのお話である。

苦しみながらなんとか400ページに達したところ。やっと何とかうっすら面白くなってきた、ぜーぜー、という感じだ。

小説には、現代のシリコンバレーの暗号技術ベンチャーが登場するのだが、以下、本文中に見つけた「Geekがなぜスーツを着たがらないか」についての表現です。

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ペンギンの罠:March of the Penguins

哀しい映画が嫌いだ。哀しくなるからである。

March of the Penguinsは、映画公開された去年の夏から、DVD化を楽しみに待っていたドキュメンタリー映画。南極観測基地に1年間泊り込んで、皇帝ペンギンの生態を追ったもの。
「厳しい自然の中で力強く生きる皇帝ペンギンを見て心温まる」
という著しい期待の元、DVDを入手して見た。

しかし、その実態は・・・皇帝ペンギンのあまりに過酷でつらく悲しい生き様を見せ付けられて呆然。よたよたペンギン歩きで行進する姿すら、全くかわいいと思えないくらい悲惨。

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去年の買い物ベスト3

2005年の「買ってよかったもの」です。

■ ビジネス用バックパック

おおお、文明の利器!という感じ。こんな便利なものが世の中にあったなんて。

出張の際、これまではいつも、「肩が痛い・・」と泣く思いで重いカバンを提げて空港を歩き回っていたのが、バックパックなら軽々。両手も空く。超便利。ダンナにも強力に薦めてみたが、「体が硬くて腕が通せず着脱不能だからいやだ」と却下された。

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Appleはまた昇る・・・

シリコンバレー2005年の王様はGoogleとAppleであった。

San Jose Mercuryの大晦日の記事:
For tech stock investors in ’05, two were enough
GOOGLE AND APPLE: ASIDE FROM THEM, TECH SECTOR WAS FLAT FOR THE YEAR

ポイントは・・・
「シリコンバレーの公開企業は、M&Aなどで2004年から30社減って292社となり、うち株価が上昇したのは40%のみ。IPOは同様に2004年の17社が$3.26 billionを集めたのから減り、10社が$1.17 billionを集めたにとどまる。(が、テクノロジー関係M&Aは増加、2802件へ。- 2004年は1982件)

そんな中、Googleの株価は115%、Appleは123%上昇。Appleは2004年の201%増に続く躍進」、と。

実際、我が家+私の実家も、去年はな、なんと3台ものiPodを買ってしまった年であった。

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新年:人生の遭難とサバイバル

新年である。シリコンバレーは嵐で明けた。嵐といえば遭難、遭難といえばサバイバル。

Deep Survival: Who Lives, Who Dies, and Whyという本がある。極限状況での遭難から生還した人たちのストーリーを集め、そこから「生還の条件」を語るもの。

「冷静に」「理性的行動を」などいろいろなステップが語られるが、その全ての前に必要なのが

自分のいる場所を、あるがままに受け止める

ということ。

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HoHoHo!

Ho ho ho!はサンタクロースの笑い声。なんのこっちゃ、ですが、サンタクロースは必ずホーゥホーゥホーゥと笑っているらしいです。ホホホ、じゃなくって。英語圏の人たちはHo ho hoという字面を見ただけで、気分はすっかりクリスマスになるらしい。

まだ東京の実家で親と暮らしていたころ、とある年のクリスマスイブに、何の予定もないので半纏など着て玄関の掃除をしていたら、真紅のバラ50本!の花束が届けられました。おおーっつ、どこのどいつじゃ、花を贈る前にクリスマスディナーに誘えよ!とカードを見たら妹宛だった。・・しかも妹は別の男とデートで留守。しかも、私は社会人で妹は高校生。家族がなんとなく花束の話題を避けて通っているのが痛かった暗い過去シリーズ。

♪きっと君は来な~い~ 一人きりのクリスマスイ~ブ ロンリーナ~イト♪
という不吉な歌がありましたが、大丈夫。今まさにこのエントリーを見ている手持ち無沙汰なあなたにも夜明けは来る!(島崎藤村)ちなみに、アメリカでは、クリスマスは家族と過ごすのが相場。じゃぁ、異性関係の問題はないかというと、そんなこともなく、「付き合っている相手は、家族に紹介するくらい真剣か」という難しい選択が迫られるらしく、新聞や雑誌の人生相談にその手の話が毎年載ってます。

それでは、新年までお休みします。良いお年を。

デスクトップサーチ

12月15日の日経産業に掲載いただいたコラムです。デスクトップサーチのお話。私もGoogle Desktop使っていますが、かなり気に入っています。。。というと、マックユーザーに「今頃何を言っている」と笑われるんですけどね。

なお、本文内にはありませんが、SunのLooking Glassは、
ファイルや、デスクトップ上のウィンドウを全てビジュアルに扱う、というもの。よくSFで、3D構造の映像や、机そのものがコンピュータ画面になってい
て、そこに映し出されているものを手で動かすことで、プログラムやファイルを操作する、というものがありますがああいう感じです。(Johnny MnemonicとかIslandとか・・・どっちもB級ですな)。開発者の川原さんにはJTPAで10月にセミナーをしてもらいましたが、それに先立ってCupertinoの天仁茗茶という御茶屋でパールミルクティーを飲みながら、延々と居座ってデモを見せてもらいました。おお、William Glbson!と結構感動。

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シリコンバレーの男のおしゃれはぺペロンチーニ

シリコンバレーのビジネスの正装は、一見カジュアルなので何でもありかと思われがちだが、実はきちんと溶け込むにはコツが必要。シャツとパンツだけなのに、いったいどこにコツがあるのか、と思うかもしれないが、アイテムが少ないだけにルール違反は目立つのだ。パスタ、にんにく、唐辛子、オリーブオイルを混ぜただけのシンプルなぺペロンチーニも、実が奥が深いのと一緒である。

ということで、シリコンバレー・ビジネスカジュアルはペペロンチーニ・ファッション。(なお、あくまで「ビジネスの正装」なので、一応ちゃんと人に会う際に着用するもので、内勤だけだったら、ジーンズでOKです。)

以下、ペペロンチーニ・ファッションの中身です。

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CIA保険

先週ラジオを聴いていたら、「CIAがエージェントに保険を買うように勧めている」というハナシがあった。海外で違法行為を伴うスパイ活動をしてつかまった際、アメリカ国家は「そんなやつ知らん」という可能性がある。そのときもちろん、弁護士費用など、危機から脱出するための費用を国は払ってくれない。そういう費用は、保険でカバーしましょう、というもの。

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PC vs ダム端:Google vs P2P

ずいぶん間があいてしまったが、PC vs ダム端 そして囚人のジレンマの続き。前回の主旨は

「Googleの各種サービスのように、何でもインターネットの先のデータセンタのマシンが処理してくれるなら、手元にPCいらないよね、ダム端でいいよね」

ということだったが、今回は、この流れを押しとどめようと奮闘するP2Pについて。「囚人のジレンマ」は、その後考えたら、やっぱり違う、ということになったので、題は「PC vs ダム端:Google vs P2P」に変更します ;-p Googleは、「ダム端(的thin client)と高度なサーバ」という構造をプッシュ、IntelやMicrosoftは、「高度な処理能力を持つPCが偏在(じゃなくて遍在・・がりゅう-san 指摘Thanks)」する構造をプッシュ、という陣営わけです。

ちょうど良く、前回のエントリを書いた後、Googleがダム端老舗のWyseと専用端末を作っているという報道もあり、割とタイムリー。(ゾフィー-san、Thanks)

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