9月16日日経産業新聞ITに掲載されたコラムです。通信規制緩和の話。
その前に、ちょっと背景を説明すると・・・
カリフォルニアでは、数年前に電力危機がありました。原因のひとつは、電力の卸価格は規制緩和したのに、消費者へのリテール価格は規制されたままだったこと。規制緩和は、
「供給できる量が少なくなれば、値段があがる」
↓
「値段が上がれば、消費が減る」
↓
「供給できる量が減った分需要も減って、一番適切なところで値段が均衡する」
という、「風が吹けば桶屋が儲かる」方式でバランスをとるためのもの。卸だけ規制緩和して、消費者側の価格が変わらないと、「供給量が減ったのに、消費者はがんがん使い続ける」ということになって、電力事情が逼迫。
同じようなことが、VoIPを「最後の藁」として、通信でも起こるのでは、という危機感の表明でございます。ゆがみのパターンは違えど。
とかいって、自分もVoIP使ってるんですよね。アメリカでは、携帯電話・固定電話・VoIP電話の3つの間で、自由に電話番号を移行できるのが破壊的威力あり。我が家も、家で使っていた番号を、VoIPに移してしまいました・・・。では本文へ。