Stanford社会人講座

数日前、Stanfordからスパム、もとい、宣伝emailがやってきた。1月からの冬学期社会人講座の勧誘である。

その中にsocial networkingをテーマにしたものが。

The Science of Networks

Throughout history, networks have emerged to support the social and economic aspects of human society. It is possible to study networks arising in the context of telecommunications, transportation, epidemiology, social networking, and the Internet. These networks vary widely in scope, in physical composition, and in the technologies they employ. Many researchers now believe that networks, despite such differences, share certain abstract properties. Knowledge of these properties can be used to understand and engineer networks more effectively. Relying on historical examples and the key insights of researchers in both natural and social sciences, we will study those properties and their consequences.

通信・交通・疫学・インターネット、そしてsocial networkingなど、全てのネットワークに共通する特徴を学ぶ、というもの。「お友達の輪の拡大サポート・ウェブビジネス」のsocial networkingがこのあたりの一部の人たちの間で流行っていると先日のエントリーで書いたが、Stanfordは世の流行に敏感であります。個人的には、かなり心惹かれるが、5回も講座に出るほどではないなぁ。。。一回に濃縮してエッセンスだけやってくれたら絶対行くのだが。

なお、これ以外の社会人講座、冬学期のクラスはStanford Continuing Studiesに。ただいま申し込み受付中。ダンスや写真から、ギリシャ悲劇、科学的文章の書き方や製薬開発のイロハまで、いろいろ楽しそうなのがあり、かつ、アメリカの大学にしては超お値打ちなので、近辺にお住まいの方は一度ご覧下さい。

無料の半日セミナーというのもいくつかあって、例えば、工学部長が語るWhat’s Hot in Engineering: A Look at the Next 25 Years など。アメリカはきっと他の大学もこんな感じだと思いますが、大学のそばに住めて、アー幸せ。

San Francisco新市長

gavinwaves_kimberly.jpg

昨日は、サンフランシスコの市長選の決選投票だった。

新しい市長になったのは、1967年10月生まれのレストラン経営、Gavin Newsom。1887年以来、最年少の市長。が、それ以上に注目されるのが「good looking」なこと。カッコイイのだ。

彼の経歴(とさらなる写真は)こちら

テレビで話しているのを見ても、映画俳優のよう。所属は民主党で、党では「いずれ、カリフォルニア州知事、その後大統領に」と期待。アメリカの選挙はテレビ受けが大事。同じ中身だったら、見た目は悪いよりいい方がいい。同じく派手めの奥さんがいるが、彼女は弁護士。将来大統領になる準備は万端か。

同じ日にやはり選挙で当選したサンフランシスコ市のDisctrict Attorney(市検察検事約250人のトップ)は39歳の人種不明(一応黒人ということになっているが、どうも東南アジア系などもまじっているらしい。)Kamara Harris。現市長Willie Brownの元彼女、でもあります。こちらもやはり若くてgood lookingである。
Kamala_Harris_high_res.jpg

シュワルツェネッガーと、NewsomとHarrisが3人で話してたら、なんだか映画の1シーンのようだなぁ。

そういえば、ルックスとビジネスの関係について、以前こんなエントリーを書いたこともありました。。。。。

自動的専業分業アリ社会

今朝は"Ants at Work: Organization Without Management"という7時半からの朝食セミナーに行ってきた。スタンフォードのFaculty Clubで毎月行われてセミナーシリーズの一つ。今回は同大学の生物の教授、Deborah M. Gordonの20年のアリ研究の成果の発表。誰でも参加できる(有料だが)。

かなり前からすごい楽しみにしていた。昨日など
「はっ、もしかしてあのセミナーは今日だったのでは」
といつもより早く目が覚めてしまったくらい。Biographyにも書いたとおり、動物生態が好きなので。(今日のは昆虫ですが。)

続きを読む

金の切れ目が命の切れ目?

Chicago TribuneのRetirees rocked by health cost surge

高齢者向けの、処方箋薬用保険の保険料が上がっている、という話。アメリカでは65歳以降は、Medicareという皆保険になる。しかし、処方箋はカバーされず、自分で別途処方箋薬用保険を買うか、実費で薬を買う必要がある。(薬は、日本よりずっと高い)。長らく会社づとめをしていた人は、その会社の保険が退職後も適用されるが、自分でも保険料の一部負担をしなければならないことが多い。で、その保険料が最近高騰している。

記事にはこんな人たちの例が:

  • NCR(大企業です)で40年働いた60才の人。今年の処方箋保険料は月100ドルだが、来年には231ドル、2005年には620ドルになる。2005年時点で、年金の3分の1以上が保険料に消えることになる
  • 別の老夫婦は年間の処方薬にかかる費用が8000ドル、90万円。処方薬が安いカナダまで買いに行っている。

  • 求人情報

    IP Infusionというルーティングソフトの会社がSan Joseにある。日本人の吉川さんと石黒さんという人がファウンダーで、2千万ドルほど資金調達をし、今では60人ほどの社員がいて、売上げも上がっている。投資家の中にはIntelもいて、スタートアップとしてはかなり成長した中堅どころ。

    (吉川さんと石黒さんについては、JTPAでインタビューしたものがこちらにあります。)

    「中堅どころ」になれるスタートアップは相当に限られている。多くが「スタートしてアップした」ところで力尽きて藻屑化する。つまりIP Infusionはかなりいい線いっている、ということ。

    しかし、それにも関わらず、「IP Infusionで、日本でのクライアントサポートのためのFAEを探しているのだが、全然見つからない」と吉川さんが嘆いている。(FAEってなんだ、という方もいると思いますが、そういう人はこの求人のターゲットにはならないということなので、「何か技術関係のスキルのいる仕事なんだな」くらいに思ってください。)

    求人内容はこちら

    さて、ここでお願いと質問が。

    お願い
    我と思わん方は是非応募してください。
    我と思うかもしれない知り合いのいる方は、是非この求人情報を教えてあげてください

    質問
    原因は下記の3つのどれだと思いますか?

    1) 求められているスキルを持った人は日本に殆どいない
    2) 人はいるが、この求人情報がいきわたっていない
    3) 人はいて、求人情報もいきわたっているが、よくわからないシリコンバレーのスタートアップの社員になりたいと思う人がいない

    原因次第で解決方法も違いますね。

    それ以外に、どうやったらいい人が見つかるのか、アイデアのある方はコメントしてください。

    ではよろしく!

    Napa週末旅行

    Napa、行って来ました。

    doggy.jpg
    長靴をはいた犬。Napaの隣の隣の隣町、St. Helenaのコーヒーショップで。

    我が家からは車で2時間半くらいなので、東京の感覚だと逗子・葉山に週末行くという感じか。Napaのよいところはメシが旨いことである。初日はTerraで夕食。曽根ヒロさんという日本人のシェフが同じくシェフのオクサマと運営している。石造りのレストランは表に看板もなくいい感じ。料理は、和風テイストのフレンチで、ちょっと箱根のオーミラドー風。豚の角煮と牡蠣フライの前菜とか。どれも凝ってて美味であります。

    翌日はSt. Helanaのダウンタウンにあるビストロ、Marketでランチ。夜はFrench Laundryの系列のBouchonへ。French Laundryは予約を入れるのが大変なことで知られるレストラン。一度サンフランシスコの投資銀行に勤める友達が、「会社の自動再ダイヤル機能を電話をかけ続けてやっとランチの予約が取れた」と興奮していた。Bouchonは、オイスターバーの付いたビストロ。ちょっとごちゃごちゃした感じも含めて雰囲気は大変よろしい。でも期待したムール貝のワイン蒸はムール貝が小さすぎて食べ難いのと、白ワインがきつすぎてイマイチ。隣のテーブルのラムは旨そうだったが。

    St. HelenaにはCIAがある。といってもスパイ活動のほうじゃなくて、料理学校でCulinary Institute of Americaの略。アメリカでは有名で、石造りのこれまた美しい校舎に入っている。近隣のレストランのレベルが高いのは、この学校のせいもあるのだろうか。テイスティングに立ち寄ったPeJuワイナリーのオヤジは
    「このあたりでまずい食事を出したらすぐつぶれる。競争が激しいのだ」
    と言っていたが。

    ワイナリーはPeju、Trefethen, Pragerに行く。

    Pejuはプレミアムワインのみの生産で、店舗には殆ど出荷しておらず、95%がレストランへの直卸・・・・という観光客的の心に響く殺し文句により、テイスティングの後、2000年のCabernet Sauvinignonを買う。

    peju2.jpg
    Peju Winery

    Pragerは、ウェブサイトのローカルなノリそのままの家族経営ポートワイン屋。一応普通のワインも作っているが、テイスティングしたCabernet Sauvignonは一口飲んでダメ。が、ポートは中々よろしい。でTawny Portを買う。Pragerのテイスティングルームには、「25年間放置したままの窓」があって、くもの巣が張り巡らされている。これがホントの「web site」ということで、インターネットのホームページにもその窓の写真が載っている。年季の入ったダジャレである。

    web.jpg
    Pragerの”ウェブサイト”

    Pragerの主に、「Napaでは子どもにもワインを飲ませるのか」と聞いた。
    アメリカでは未成年(=21歳未満)の飲酒に異常に厳しい。宗教のせいもあるのかもしれないが、それ以上に、車社会なので、未成年が酔っ払って運転すると危ないからだ。しかし、ここはNapa。ワインの味もわからないようでは、ワイナリーの跡継ぎになれない。

    Pragerの主の答えは
    「もちろん飲ませるとも」。
    しかし彼の子どもはワインが嫌いなんだそうだ。「何歳」と聞いたら「4歳」と。それは嫌いだろう。無理するなよなぁ、という感じ。

    Trefethenは、かなりメジャーなワインだが、やっぱり「ワイナリーに来ないと買えないワイン」というのを揃え、てぐすね引いて観光客を待ち構えている。すっかり乗せられて、1998年のReserve Cabernet Sauvignonと1997年のLibrary Selectionなる Chardonnayを買ってしまった。

    trefethen.jpg
    Trefethenのテイスティングルーム

    TrefethenではDry Rieslingがあったのでさっそっく購入。珍しいからだ。アメリカってRieslingやらGewurztramminerといったワインにトンとお目にかからない。あっても大抵ドライではなく滅茶苦茶甘い。TrefethenのテイスティングカウンターにいたMichaelいわく、
    1)アメリカ人はRieslingやGewurzは甘い二流ワインだと思っている
    2)だから、安くしか売れない
    3)Napaの土地は高いので、この二つを作っていては元がとれない
    ということなのだそうだ。

    シリコンバレーで財を成した人がNapa近辺のワイナリーを買って隠居する、というのはよく聞く話。Napaは「シリコンバレーすごろくのあがり」みたいなところなのである。それで土地が高騰した。このバブルが弾けないと、Napa RieslingやNapa Gewurzにありつけないのか。

    あとNapaに行ったら寄ってみるとよいところとしてはOakvill Grocery。何の変哲もない外見の店だが、旨いチーズとハムとバゲットなどが調達できる。(Oakvill Groceryは、Stanford大学のすぐ横にあるStanford Schopping Centerにも支店が入っている。)最近、加えてNew Yorkのハイエンドスーパーマーケット、Dean & Delucaもできた。ここのワインショップは壮観。Napa近隣のワインがこれでもか、というほどありますです。はい。

    deandeluca.jpg
    Dean & Delucaのワインショップ。この写真の奥左手に、見えているよりさらに広いスペースがある。

    NapaからCalistogaという街にかけて、一本道がメインにある。その脇にこうしたワイナリーやら店やらが軒を連ねている。みなワイナリーからワイナリーへとテイスティングのはしごをしているので、車はみんな蛇行運転・・・・なハズはありません。そんなことしたらすぐ捕まるので、気をつけましょう。

    Thanksgiving

    今日はThanksgiving。日本の正月的重要度のイベントで、家族やら友人やらで集まって七面鳥を食べて、さらに莫大な量のこってりした料理を詰め込む。恐ろしいことに、Thanksgivingディナーは夕方の4時くらいから始まり、えんえん食べる。

    毎年恒例の友人宅に招かれた。集まった子どもたちはこんな感じ。いろいろ人種が交じっていて、エキゾチックな外見の子も多い。ちなみに、Thanksgivingは無宗教なお祭りなので、誰でも集まることができるのでgood。(クリスマスはクリスチャンだけだ)
    去年までは毎年来ていたのに今年は来なかったカップルがいたのだが、なぜだろう、という話になった。

    「子どもが感染症に弱くなったので、大勢人が集まるところに来ないことにしたらしい」

    などなどと話していたら突然一人が

    「私たちのせいだと思う」

    と言い放った。

    続きを読む

    Survey of America 2

    Survey of Americaのエントリーの続き。「アメリカは強力だから変わっているのではなくて、変わっているから強力なのだ。」というEconomistの特集について、ではアメリカのどこがどう変なのか、という中身である。

    いくつか拾うと。

      アメリカ人は子沢山

    • 出生率は85年ごろ底を打ち反転、現在は女性一人当たりの子ども数はほぼ2人と先進国で最高レベルに
    • 国民の平均年齢は、今から2050年まで36歳のまま変わらず(ヨーロッパは今の38歳から高齢化が進んで53歳になり、2050年には中国ですら44歳になる)
    • アメリカ人は田舎モノ

    • 人口の半分以上が郊外に住んでいる
    • 1990年代に建てられたオフィススペースのなんと90%が郊外
    • アメリカ人は信心深い

    • 聖母マリアの処女懐妊を信じる人が、進化論を信じる人の3倍いる
    • 80%が神を信じている
    • 58%の人が、「神を信じない人はモラルがない」と考えている
    • Ciscoにすら、”Geeks for God”という社員向けキリスト教の集まりがある
    • アメリカ人は愛国心が強い

    • 91%が非常に愛国心があると答える

    信心深いという点はアメリカの異常な点。「進化論を教えるな」と親や教会が真剣に抗議したり、中絶手術を行う産婦人科に爆弾を仕掛けたりする。とても正気の沙汰とは思えない。で、外国人たちは、「アメリカ人はこのまま宗教戦争に突入するのでは」と恐れているが、Economistは「いや、大丈夫。アメリカの教会はばらばらで、教義一辺倒の狭隘なものではなく、むしろ悩める現代人の癒し系」という。

    全国規模の宗派が殆どなく、どれもセクトレベルの小さい集団で、しかも新しい宗派がいつもボコボコ生まれる一方、なくなってしまう宗派もたくさんあるんだそうだ。ある調査で、187の宗派を1995年から5年間フォローしたら、37なくなって、54の新しい宗派が誕生したと。

    宗教だけではなく、政治も国レベルより州レベルの力が強い分権。(税金の額から、弁護士資格から、ギャンブルや売春の許可まで州ごとに違う)ご存知の通り、会社だって、栄枯盛衰が激しい。さらには、いろいろな価値観も乱立、相互にせめぎあっている。この「なんでも分権制度」がアメリカの特徴だ、とEconomistは強調する。

    いわく:

    Yet the contest of values is a source of strength as well as weakness for America. New opinions are always bubbling up; elite views are always being tested. This is messy but not acquiescent. De Tocqueville argued that the most insidious threat to any democracy was apathy, which conducts people “by a longer, more secret, but surer path towards servitude.” America’s culture wars help to bar that secret path.・・・・・Doctrines of American exceptionalism tend to be self-regulating.

    価値観がせめぎあい、常に不安定であることで、デモクラシーが無関心によって崩壊するのを防いでいる。また、せめぎあいがあるせいで、あまり極端なことは自発的に修正される、と。

    しかも、アメリカはどんな国とも異なっている一方で、よそ者の外国人でもアメリカ人になることができる。他の国が、民族や言語を同一にすることで成り立っているのと違って、アメリカの根本は「信義・信念」を同一にすること。「信義・信念」さえ受け入れれば、それでアメリカ人になれるわけである。

    ****

    外から見ている間は「勝手で傲慢で嫌な奴らだねー」と思っていたアメリカだが、一旦中に入れば、かなり心地よい。少なくとも、今のところ、私にとっては。言語とか、民族とか、そういう「自分の力で変えられないもの」で縛られているのではなく、信義とか行動様式といった、自分の意志で選べるものが国の成り立ちの根元にあるから、ということも大きいような気がする。「嫌だったらアメリカにいるのいつでもやめていいんだし」という大雑把な感じが「いいかんじ」なんですなぁ。

    その昔、日本のテレビで、放送大学の講座をボーっと見ていたら、アフリカの原住民の部族についての話をしていた。いわく、ある地域に複数の部族がいる。部族間の行き来は自由。唯一のルールは、新しい部族の言葉を覚えることなんだそうだ。それさえクリアすれば、男でも女でも新しい部族の一員として迎え入れられる、と。
    「あー、もう新しいところに行こう」
    と決めたら、トコトコと出向いて、しばらくがんばって言葉を覚えると、アーラ不思議、あなたも新しい部族の人なのだ。

    アメリカもそういう感じだ。実は、この「信義を受け入れれば、その国の国民になれちゃう」というのは、新しいものでもなんでもなくて、人類のもともとの行動様式に近い、とっても自然なものなのかもしれない。

    Survey of America

    私が、最初にアメリカ人を集団で見たのは、高校生のときオーストラリアにホームステイに行ったときのことだった。いろいろな国から来たホームステイの生徒たちを集めて、1週間ほどの合宿があり、そこで、各国の生徒たちが、自分たちの国に関する出し物をする、という催し物があった。そのとき、40-50人いたアメリカ人たちは、全員で国歌を歌った。全員胸に手をあてて、最後はばんばんと足を踏み鳴らしながら。

    いろいろ複雑なことを心配したり考えたりせずに、思い切り国歌が歌えるアメリカという国の若さ、純真さを、「青二才だねぇ」とせせら笑いたいような感じがした。(ひねた高校生だったのだ)。一方で、「戦争に負けたことのない国はいいよな」とも思った。(というと、アメリカ人は自分たちだってベトナム戦争に負けた、とか言うのだろうが、日本の敗戦とレベルが違う。)

    しかし、それ以上に「日本だったら右翼しかこんな類のことはしないよなぁ、怖いやつらだ」というのが正直な感想であった。なんだか勝手そうで怖そう、と。その後も長いことアメリカに関しては、同じような感想を抱いたまま年月が過ぎた。

    さて、そのアメリカという国を深く分析してあるのがEconomistの11月6日号の特集。題してA Survey of America。

    A nation apart
    From sea to shining sea
    Us versus us
    Therapy of the masses
    Home of the brave
    Politics as warfare
    Doctor Jekyll and Mr Bush
    The last, best hope of earth?

    アメリカという国がどんなに変な国か、という話をえんえんといろいろな角度から書いてある。

    9-11以降のアメリカの反応を見て
    「よく知っていると思っていたアメリカという国が、実は全然得体の知れない異様な国に変貌したようで恐ろしい」
    といったことを言っていた日本人は結構いるが、この特集を読むと、ヨーロッパでも同じように感じた人たちが多いようだ。(ご存知の通りEconomistはイギリスの雑誌。)
    いわく:

    It (9-11) was like a bolt of lightning, briefly illuminating the landscape but not changing it.

    9-11で、アメリカが変わったわけではなく、9-11という稲妻で、一瞬本来のアメリカの姿が照らし出されたのだ、と。よい表現だなぁ。

    この分析の一貫したテーマを簡潔に表しているのが、次の一節。
    America is not exceptional because it is powerful; America is powerful because it is exceptional. And because what makes America different also keeps it rich and powerful, an administration that encourages American wealth and power will tend to encourage intrinsic exceptionalism.

    アメリカは強力だから変わっているのではなくて、変わっているから強力なのだ。そして、他の国との相違点こそが、アメリカを豊かで強力にしている。だから、アメリカ政府が国を豊かで強力にしようとすると、その本質的差異がより助長されることになる。

    ・・・と、ここまでで今日は終わりです。続きはまた明日・・・・。