Survey of America

私が、最初にアメリカ人を集団で見たのは、高校生のときオーストラリアにホームステイに行ったときのことだった。いろいろな国から来たホームステイの生徒たちを集めて、1週間ほどの合宿があり、そこで、各国の生徒たちが、自分たちの国に関する出し物をする、という催し物があった。そのとき、40-50人いたアメリカ人たちは、全員で国歌を歌った。全員胸に手をあてて、最後はばんばんと足を踏み鳴らしながら。

いろいろ複雑なことを心配したり考えたりせずに、思い切り国歌が歌えるアメリカという国の若さ、純真さを、「青二才だねぇ」とせせら笑いたいような感じがした。(ひねた高校生だったのだ)。一方で、「戦争に負けたことのない国はいいよな」とも思った。(というと、アメリカ人は自分たちだってベトナム戦争に負けた、とか言うのだろうが、日本の敗戦とレベルが違う。)

しかし、それ以上に「日本だったら右翼しかこんな類のことはしないよなぁ、怖いやつらだ」というのが正直な感想であった。なんだか勝手そうで怖そう、と。その後も長いことアメリカに関しては、同じような感想を抱いたまま年月が過ぎた。

さて、そのアメリカという国を深く分析してあるのがEconomistの11月6日号の特集。題してA Survey of America。

A nation apart
From sea to shining sea
Us versus us
Therapy of the masses
Home of the brave
Politics as warfare
Doctor Jekyll and Mr Bush
The last, best hope of earth?

アメリカという国がどんなに変な国か、という話をえんえんといろいろな角度から書いてある。

9-11以降のアメリカの反応を見て
「よく知っていると思っていたアメリカという国が、実は全然得体の知れない異様な国に変貌したようで恐ろしい」
といったことを言っていた日本人は結構いるが、この特集を読むと、ヨーロッパでも同じように感じた人たちが多いようだ。(ご存知の通りEconomistはイギリスの雑誌。)
いわく:

It (9-11) was like a bolt of lightning, briefly illuminating the landscape but not changing it.

9-11で、アメリカが変わったわけではなく、9-11という稲妻で、一瞬本来のアメリカの姿が照らし出されたのだ、と。よい表現だなぁ。

この分析の一貫したテーマを簡潔に表しているのが、次の一節。
America is not exceptional because it is powerful; America is powerful because it is exceptional. And because what makes America different also keeps it rich and powerful, an administration that encourages American wealth and power will tend to encourage intrinsic exceptionalism.

アメリカは強力だから変わっているのではなくて、変わっているから強力なのだ。そして、他の国との相違点こそが、アメリカを豊かで強力にしている。だから、アメリカ政府が国を豊かで強力にしようとすると、その本質的差異がより助長されることになる。

・・・と、ここまでで今日は終わりです。続きはまた明日・・・・。

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