うちの父親が私の知人に、
「うちの家族は、千賀以外は普通なんです」
と語ったそうな。
ほほほ。
さて、ここで問題となるのが、この「普通」をordinaryと取るかnormalと取るかですな。
ordinaryは、「平凡な」という意味。反対は、extraordinaryで「非凡な」となる。
normalは「正常な」という意味。反対は、abnormalで「異常な」。
日本語的には、この辺は曖昧なまま「普通」という言葉が使えるので、冒頭の父親の発言も曖昧な笑いを呼べるのだが、英語にしちゃうと、意図によってordinaryかnormalどっちかを使い分けるので、笑いのつぼに入らない感じ。
normal, ordinaryに似た言葉にregularもありますな。
「普通のサイズ下さい」
と頼む場合は、regular size。ordinary size、normal sizeはちょっと変。「平凡なサイズ下さい」「正常なサイズ下さい」というのがちょっと変なのと一緒です。
じゃ、どうしてregularだとOKなのか、というのは、いわく説明しがたかったので、ダンナに聞いてみました。いわく
「regularは頻度が関係する。一定間隔で定期的に、というニュアンスだな」
とのこと。確かにそうかも。レギュラーの選手は高い頻度でちゃんと試合に出られる選手。「普通のサイズ」は最もよく売れるサイズ。
というわけで、日本語の「普通」にぴったりはまる英語は無い、という話でした。
common、というのもありますな。
いいねいいね: 1人
なるほどー。
「普通=平凡=正常」というのは日本人の考え方の現われかもしれないですね。「普通じゃない」というのが非難めいて聞こえてしまうところとかも。
いいねいいね
◆笑いの効果⇒体の緊張をほぐし、脳をリラックス、やる気も起こる
1.始めに テレビに占めるお笑い番組の多さにびっくりする昨今だが、意外と世間の人の心と体が要求しているのかもしれない。職場も家庭も何かとストレスがたまる状況で、体の緊張をほぐし、脳をリラックスさせたいのではないか。 2.笑いとは1)ストレス 驚きや不……
いいねいいね
それって、日本人とアメリカ人の根本的な価値観の違いが関係しているのでは。
アメリカ人ってもともと「平凡」とか「皆と同じ」というのをあまり良いことだとは思わない人々です。だからもし自分は”a regular guy”だとか”an orinary citizen”だと言うようなことがあっても、決して自分が「周りと合わせる」人間だと言おうとしているのではありません。
日本で言う「普通」はアメリカではa conformistというのが近いような気がしますが、決して褒め言葉ではなくて、「自分で考えないで、ただ周りに従う」というニュアンスになってしまいます。日本の社会で「普通」の人が周りと合わせることで感じる安心感というのはアメリカ人にはあまり理解できないし、逆に本能的にa pressure to fit inと言う圧迫感と捉えてしまうようです。
もう国民性の違いと言うしかないような気がします。
渡辺さんはa non-conformist (and proud of it)ですね。
いいねいいね
これ、よく話題にしてたんですが、「普通じゃない」=unusual は合意できました。肯定的か否定的かという件は、やはり文化ギャップがありますが。
いいねいいね
chikaです。
>もう国民性の違いと言うしかないような気がします。
conformistが生き残りやすかったのが日本。世界からnon-conformistが集まってきたのがアメリカ。なので、日本国内はconformistに選択進化し、アメリカにはnon-conformistの遺伝子プールができている、・・・とか?
>「普通じゃない」=unusual
多くの場合はそうですけど、やっぱり当てはまらないこともあると思うんです・・。例えば、とある漫画で
「お父さん、ご飯を5合も食べるなんて、ちょっと普通じゃないわ」
みたいなセリフがあったんですが、この場合の「普通じゃない」のニュアンスは「普段と違う」じゃなくて、「尋常ではない(体がおかしいのでは?)」という意味合いゆえ、やっぱり「abnormal」じゃないでしょーか?とはいうものの、まぁunusualでも通じなくもないので、unusualがやっぱりオールマイティかな??
いいねいいね