
なんとなく思いつきで
「東大学士、スタンフォード修士、三菱商事とマッキンゼーで働いた私が見つけた『絶対合格する試験の秘術』」っていう本書いたら売れるかな?
とtweetしたら100以上のライクがついたので特に大事な2点だけ説明します。
何を思ったか、中学、高校、大学、大学院、と4回受験した私。大学受験の段階で試験を受けるコツがわかった感じがし、大学院で極めた(当社比)。
で、中学受験では暗中模索で知らなかったけれど最後にわかったのがこの2つ:
- 「そのテストに受かるとはどういうことなのか」を最初によく調べる
- 上記で調べた「受かる」までにどれくらい何をしなければならないかの全体像を適当でいいから最初に掴む
1.「そのテストに受かるとはどういうことなのか」をよく調べる
これが掴めればまぁ行程の4分の1くらいは終わったも同然です。
「いい点を取ればいいんだろう」
と思うかもしれないが、その「いい点」とはなんなのかを知るのが大事なのである。当たり前だと思うかもしれないが、意外にこれがわからないまま準備を始める人が多い。ちょっとだけ読んだドラゴン桜では「東大理一は科目が多いので敷居が高く感じる学生が多いので意外に受かりやすい」という抜け道を知る教師がそれを伝授するのだが、これ、本当。そういう感じのことを調べるのです(この漫画が出てからは抜け道知識が浸透して使えなくなったとも聞きますが。)
以下、極端な例ではあるが、例えばアメリカの大学のMBA。
大学側は「将来成功しそうな人」を探している。「将来成功しそうな人」とはMBA的には「会社・その他組織の偉い人、できればトップになりそうな人」である。
すごい昔の話で恐縮なのだが、たまたまインドネシアで大きな地震があった数ヶ月後に、
「スタンフォードでMBAを取りたい」
という女性と会った。以下記憶を辿って書くので細部は適当なのだが、だいたいこんな感じのやりとりをした。
いわく、
「MBA受験指導コンサルタントに外資系企業で働けと言われた」
とのことで、確かCitibankで働かれていたような気がする。全体的に経歴に「お、これは!」というところがあまりなくて、心の中で、うーん厳しいなぁ、と思いながら話していたら、ポロリと
「親戚がインドネシアでホテル経営をしていて、今回の災害で大変な被害が出た。そこに手伝いに行こうかとも思ったけれど、指導コンサルタントに『そんな誰も名前を知らないような僻地で働いてもなんの効果もない』と言われたのでやめて今のところで働いている」
というコメントが出て、椅子から転げ落ちそうになった。
いや!
それは!
今すぐ、インドネシアにゴーですよ。親戚だったら頼み込んで大きな役職をもらえそうだし。「災害復帰担当部長」みたいな。
そこに行くだけでまず
「親族がアントレプレナーだから本人もそうかも(これはBLM的にダメな先入観なのだが)」
「本人も安定した仕事を辞めてビジネス再建に飛び込む気概あり」
「日本人でインドネシアで働いていた人など他にいないという希少性も」
といったことを示すことができる。この「希少性」も大事で、例えば「日本人はだいたい3人くらいまで」と思っている大学にゴールドマンで働いている日本人が何人も受験すると、その人たち同士の高度な戦いになってしまう。「生徒のダイバーシティ」というのも大事だから。
さらにインドネシアの例に戻ると、被災地の当地では大学へのアプリケーションに盛大に書けるような「試練とその克服・功績」を経験することもできるだろう(こう言うことを書かされる。なので無理やりにでも試練を探してそれを克服するのです。特に試練がなかった私はとても困り頑張ってひねり出したが、後で読んだ同期に「なんだよあれ」と笑われた。)
「とりあえず今すぐ勤め先を辞めてご親戚のホテルに行くべき」
と力説してその日は終わった。
ちなみに、アメリカの大学はトップクラスでも、というかトップクラスであればあるほど「親族がその大学に行っていた」というだけで下駄を履かせてくれる。「曽祖父の代からその大学」みたいなファミリー出身だと素晴らしいわけだが、そこまでいかなくても親兄弟、祖父母あたりが行っていただけでも違いがある。これは、「素性がわかる」というのに加え「合格させたらうちの大学に来てくれる」という期待もあるようだ。
なので応募欄に「親戚でうちの大学を出た人を書く欄」があったりする。
もちろんそれだけで受かるわけではないのだが、日本だったら「不公平だ!」と騒ぎになりそうなこの選別基準はLegacyと呼ばれ普通に認められている。
なので、「4代前のおじいちゃんのお兄さんが明治政府の派遣でその大学に留学」みたいなことがあれば絶対書くべき。
参考:Legacy Status in College Admissions: Does it Improve Your Chances?
(余談ながら、アメリカの子供たちは、小学生の頃から親が苦心してスポーツをさせたりボランティアをさせたりして「将来の大学受験で有利になる経歴」を構築しており、高校2年くらいで「さぁ受験を考えよう」と思ってもときすでに遅し。これはこれで大いに問題なのだがそういうゲームなのだと考えるしかない。)
・・・といったようなことを調べ尽くすのです。筆記試験であっても、ライフハック的な「これをやれば受かる」的な裏技があるのかないのか、あるとしてそれはどれくらい大変そうか、ということをまず調べる。合格体験記など手に入る限りとにかく読んでみる。
日本の場合、どんなテストでもかなりこの「何をすれば受かるか」というのがわかりやすくできているので、都会に住んでいれば調べなくてもなんとなくわかることなのかもしれないが、たとえ孤島に住んでいてもインターネットさえあればなんでも調べられます。
しかし、残念ながら逆立ちしても受からないものもある。
例えば、小学校の運動会のかけっこで右手と右足が同時に出て、家で「歩く練習」をさせられた私(実話)がスポーツ選手になりたいと思ってどれほど努力してもまず無理だっただろう。しかし、もし「どうしても国体レベルの選手になりたい」という希望があった場合、射撃とかカーリングとかをやったらほんの少しは可能性があったかもしれない、といったような適性問題。
これも「その試験に受かるとはどういうことか」ということを調べれば「どうやっても無理そう」というのも、何も知らないよりは明解化するはず。
ということで、1の中には「受かる試験を選ぶ」という必殺技も含まれていたりはするのですが。
・・・とここまでで時間切れなので残りはまた後日。
(続き書きました。)
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