
秘術1に「受かる試験を選ぶ」というのが含まれていたので、既に読む気を失っている方も多いとは思いますが一応続きです。こちらは基本的にペーパーテスト前提のノウハウ。
2.「受かる」までにどれくらい何をしなければならないかの全体像を適当でいいから最初に掴む
(1)過去問を解く
まず一回過去問を通しで解いてみる。全くできなくてもいいから、とにかく問題を読む。
そして、それぞれの問題を解くのに、どんな単元を理解しなければならないのか調べる。例えば、数学だったら、数列なのかベクトルなのか微分なのか、とか。(「どうやって解くのか」ではなく、「どういう要素知識が必要なのか」を調べる)。
そしてそれを履修するのに良いと言われている参考書・問題集があればそれを入手する。
(ちなみに私、小学校以降、模試以外で塾に行ったことがないのでわからないのですが、もし塾など行っているのであれば、その先生に聞けば教えてくれたりするのかも?)
(2)スピード重視で全部の領域をカバーする
全体像を捉え、それを修得するために必要なツールをゲットしたら、わからないところがあっても「この項目わからない」という脳内メモだけつけてどんどん先に進む。わからないことが積み重なってどんどんわからなくなっても無問題。とにかく強引でいいから最後まで終える。
できれば数週間、長くても数ヶ月でここまで終了。
そして、最後まで行ったら、わからなかった項目に戻る。そしてもう一回やってみる。2度目は初回より時間をかけてもOK。でもどうしてもわからなかったらまたパスして先に行く。
これを繰り返す。
(数学だったら、「できなかった問題だけチェックしておいて、2回目はそれだけやって、3回目は2回目も間違った問題だけやって、、、」という感じ。)
新しめ(といってもここ数十年ですがw)の学習理論で、「一度聞いたことは2度目は理解しやすい」みたいなのがあるらしい。なので、小学校1年生にもルートとか二乗とか教えて、わからなかったらそれで終わり、というのを何度も繰り返すことで、本当にルートを理解しなければならない中学の時にはより簡単になる、というようなことをやっている私立の学校がこの辺にはあると聞いた。
実際自分に関していうとまさにそうで、1回目はものすごく難しいと思ったことが、なぜかもう1回戻ってやると簡単にできることが結構ある。
あと、私の中では、「理解する」ということは「小さくする」というイメージがある。最初は膨大にわからないことがたくさんあるのが、だんだんと「わかった」という箱ができて、そこに特定の領域がすっぽりおさまる。そしてこの箱がたくさんできてきて、さらに複数の箱が収まる大きな箱ができて、、、、というのが続き、小さい面積に整然と箱がおさまっている感じがイメージできると「理解した」という実感が湧く。
これをゆっくりやると、最初にできた箱が風化してバラバラになって、いつまでたっても全部が箱におさまらない。なので最初の箱が崩壊しない間に最後の箱を作るのが大事で、難しい領域を理解するにはスピードが必須だと思っている。
このイメージはちょっと抽象的ですが、とにかく「さっさと全部やって、できないところはあとで繰り返す」というのがポイントです。
これ、難しい本を読むときも同じことが言えて、わからないところをクダクダと読み返して悩むより、とにかく全部さっと読んで戻った方がわかることが多い。
オーディオブックで3倍速で最後までとにかく聞く、みたいな感じです。興味がある方は是非トライしてみてください。
なお、秘術とはあまり関係ないが、「でる単」やそれに類する単語集で単語を覚えることが私には不可能。「でる単」も大学受験の時に買ってみたのだが、どうしても2ページ目から先にいけず挫折した。
単語は文章の中にないと私の脳が受け付けないのであった。(なので私が英語を習得するには膨大な英語の文章を読むしかない。)
・・・・というように、みんながいいといってもその人には合わない学習法もあると思うので、自分は何があっているのか、トライアンドエラーで探してみてください。
ピンバック: 東大学士、スタンフォード修士、三菱商事とマッキンゼーで働いた私が見つけた『絶対合格する試験の秘術』w | On Off and Beyond
いやー素晴らしい。以前、伊藤塾の司法試験のセミナーで、伊藤真先生が、民法はつまらないし、範囲が膨大で、砂を噛むような思いで勉強することになるが、判ってくると、民法が自分の掌の上に載っている感じになる、と言われていた言葉を思いだしました。
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いつもブログ拝見させていただいております。
こちらの内容は特に参考になりましたのでコメントさせて頂きました。
”「理解する」ということは「小さくする」というイメージがある” ここが特に響きました。
私の学びのイメージも、まさにそんな形です。しっくりきました。
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