シリコンバレーのホテルの値段の高騰ぶりは異常。高級ホテルで650-1000ドル、普通のホテルで300-600ドル、モーテルで150-300ドルという感じ。1ドル120円の昨今、本当にありえない。

300ドルのモーテルに泊まる人がいるのか、と思うかもしれないが、これが泊まるまでわからなかったりするのである。というのも、ここ3−4年、モーテルが次々に改装されて洒落た名前にリブランドされているので。Motel 8→Hotel Parmaniとか。ほかにも、The Zen Hotel、Barbeda Placeなどなど、「なんだか素敵な名前」に改名されたモーテルがたくさんある。もちろん改装もされているのだが、構造はモーテルに他ならない。つまり、駐車場に部屋が面しているような感じ。

そしてこの馬鹿高値段でも、どこも予約がいっぱい、などということも多い。

「こんなときこそAirBnBですよ！」と日本からの出張者の皆さんにオススメしている。2012年からカーメル（カリフォルニア）、パリ、東京、といくつかのAirBnBを利用してきて、最近では出張でもAirBnBばかりの私が自信を持って推奨しているのだが中々二の足を踏む人も多い。ま、最初の一回は微妙な気持ちなのはよくわかります。

というわけで、以下、「モーテル価格で泊まれ、ホテル感覚で使えるシリコンバレーのAirBnB物件」をいくつか選んでみました。北から南、となっています。画像クリックでAirBnBにリンク。

San Francisco 204ドル（キャンセル: strict）

昔のレンガの倉庫を改築したおしゃれなロフト。入り口のセキュリティもちゃんとしています（友達が同じコンドミニアムに住んでいて何度か行ったことがある）。周辺に素敵なレストランやカフェもある。CalTrain駅の脇にあり、かつ高速道路280の入り口もすぐなので南への移動もしやすい。

なお、物件ページのPricesにあるCancellationは見ておくこと。この物件はstrictだが、この場合は予約した瞬間から50%かかる。変更の可能性があるほど前から予約しないほうがよい。

San Mateo 215ドル (キャンセル: strict)

新規にAirBnBに出た物件でレビューが３件しかないが、ホストは別の物件を去年からAirBnBに出しており、そちらでは114件のよいレビューがでているので安心。かつ、「優良ホスト」としてAirBnBが承認したSuperHostという称号も付いている。SuperHostは、質問への回答が早い、レビューが５スター、などの条件を満たしたホストに送られる。

Mountain View (San Antonio Center) 158ドル (キャンセル: flexible)

最近オープンした「商業＋住宅新規開発地」の物件。６月にAirBnB貸し出しを始めたばかりのようでレビューも少ないし、写真も素人っぽくてAirBnBが送ってくれるプロのカメラマンのものがまだないようだ。家具もIkea風。しかし、プール、ジム付き。Palo Alto〜Mountain View近辺で仕事がある人には大変便利、かつ多数のレストランが同じ敷地内にあり、さらにTrader Joe’s、Whole Foods、Target、Safeway、Walmartなども敷地内か徒歩圏にあって、「アメリカ風お土産」を買いに行ったり、「アメリカ風大規模スーパー」の風情を短時間で観光することもできる。また、San FranciscoからSan Joseの南を縦断するCalTrainのSan Antonioの駅からも歩けるという好立地。キャンセル料も泊まる1日前までゼロ。

San Jose　(Santana Row)　239ドル　(キャンセル: strict)

Santana Rowは「ゼロから作った素敵な表参道」的なSan Joseの一大開発地で、San Jose市の中で最も栄えた場所であり、さらにSan Joseのより南や内陸といった広域から人が集まってくるところでもある（泊まりがけで買い物とレストラン行脚にくるのです）。Santana Row内にはステーキハウスからバーガー屋まで豊富なレストランとリテールがありTeslaのショールームもある（裏手の駐車場にはスーパーチャージャーで充電しているTeslaがたくさんあります）。さらに道路越しに巨大ショッピングモールがあり、アバクロからルイヴィトン、スーパーにドラッグストアまで全て徒歩圏。ご家族と一緒に来ても、ご家族が車なしで買い物三昧生活を楽しめます。

追記：Santana Rowは他の物件もある。この人がホストの物件も良さそう。

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さて、では、こうした物件をどういう検索で見つけるのかの説明をば。今回は「出張で使うホテル感覚の宿泊先」を選ぶことを主眼としているので、検索条件は「なるべくビジネスライクに泊まれるところ」を選ぶためのものです。

１）検索

トップ画面で、目的地の市の名前（San Jose, Palo Altoなど）と日程を入れてサーチ。（日程を入れずに検索することも可能）

次の画面で、大体の予算を入れ、Room Typeは”Entire Place”をチェック。

さらにMore FiltersをクリックしてProperty TypeをApartmentにする（出張なので広めのstudioかone bedroomでよいし、アパートの方が立地が便利なことが多い）。Sizeは1 Bedroom、1 Bedにしてみる（が、なぜかこの検索条件はイマイチ機能しないことが多い）。

Neighborhoodsは自分の泊まりたい場所をいろいろチェック。（よくわからなければ、検索結果表示画面で地図の左上にある「Search as I move the map」がチェックされている状態で地図上を動くことも可能）

２）写真の見方

写真は非常に本物に近い。置いてある家具や備品等も含め、ほぼそのままである。とあるホストの方に聞いたところ、実体と違う写真を掲載するとレビューで文句を言われることが多いので、気をつけて実際に泊まる時と同じ印象になるようにしているそうだ。

そして写真を見ると、住人が自分の家を貸しているのか、投資物件をAirBnBで運用しているのかを見分けることができる。別に住人が住んでいる家が悪いわけではないのだが、仕事の旅で生活臭があるところは個人的にいや。なので、戸棚の中やバスルーム、キッチンカウンターの上などに私物がない、というかむしろ飾りで無理やり何か置いてあるだけ、といった感じのモデルルーム風の物件を選ぶ。（この辺はあくまで個人の好み）。

たとえば、この物件、一見生活臭がなさそうだが・・・

 

右の方にいかにも日々利用している風な机がある。

（繰り返しますが、この辺は個人の好み。誰かが住んでいるからといって不潔なわけではないし、仕事に使えないわけではない）。

３）レビューで確認

できれば、7−8件以上のレビューがある物件がよい。1ー2件だと、「知人に泊まってもらったことにして書く」といった悪行を働くホストがいるらしく、よいレビューがあっても鵜呑みにはできない。気に入った物件でレビューが少ない場合は、物件情報ページにあるホストの写真をクリックするとホスト情報が出てくる。もし複数物件を貸し出している場合は、他の物件のレビューも見ることができる。

なお、そういう面倒が嫌だったら、上述のMore FiltersのOptionsでSuperhostを選ぶと、「評判のよい貸し手の物件」だけを見ることができる。

なお、レベルの低いホストの「悪行物件」は、雨後の筍のように誕生してはすぐにAirBnBのチェックが入ってサイトから消えているようだ。今回もこのブログを書こうとチェックした際に、10件くらい貸し出しているのにどれもレビューがゼロか、似たような通り一遍のものだけ、という変なホストがいたが、翌日には消えていた。

ただし、レビューが少ない新しい物件は割安な価格設定になっていることもあるので、そのあたりはホストの情報ページなどをよく見て決めましょう（電話番号、メールアドレス、LinkedIn, Facebook, 免許証などをAirBnB側が確認したかどうかがホストの情報ページにはある。ホストの顔写真をクリックするとこのページに行ける）。

私は未経験だがホストの側から宿泊を断られることもある（edit: 思い出した、一度当日申し込みで断られかけたことがあった。その話はまた後日w）と聞くので、特に初めてAirBnBを使う際は最初の連絡時に簡単な自己紹介と宿泊の目的を軽く説明しておくとよいかも。なお、私は個人情報ページに写真つきプロファイル情報を書き、メアド、電話番号、Linkedin、FacebookもAirBnBに確認してもらってあり、今まで泊まったところのホストの方からのレビューも数件いただいている。この辺は「ソーシャルP2Pエコノミー時代」の信用構築の基礎ではないかと思っております。はい。