ゲームをやらずにゲームを非難するのは40歳以上

・・・なんだそうです。Economist 8月6日号の特集は「ゲーム」表紙はゲームをしている悪魔風の子供。

Breeding Evil?
Video Gaming: Chasing the dream

どちらも有料コンテンツなのでポイントを言うと
「ゲームはそれ自体、善でも悪でもない。ただし、うまく使えば大きな可能性が開ける有効なツール。19世紀にワルツが悪と捕らえられ、中には法律でワルツを演奏することを禁止した地域すらあったが今では笑い草。最近では、ロック音楽が、暴力や不順異性交遊や悪魔主義につながると思われたが、今ではおばあちゃんですらコールドプレーのアルバムを買う。ゲームの弊害がとやかく言われるのも今だけのことで、将来振り返れば『なんであんな拒否反応があったのか』ということになるだろう」ということ。

最近アメリカで問題になったGrand Theft Auto問題に端を発した記事です。

>Attitudes
towards gaming depend to a great extent on age. In America, for
example, half of the population plays computer or video games. However most players are
under 40—according to Nielsen, a market-research firm, 76% of
them—while most critics of gaming are over 40. An entire generation
that began gaming as children has kept playing. The average age of
American gamers is 30. Most are “digital natives” who grew up
surrounded by technology, argues Marc
Prensky of games2train, a firm that promotes the educational use of
games. He describes older people as “digital immigrants” who, like
newcomers anywhere, have had to adapt in various ways to their new
digital surroundings.

後者のほうの記事より。アメリカのゲーム人口の76%は40歳以下で、ゲーマーの平均年齢は30歳。ということで、30代の人は結構ゲームをしている。そしてこの世代までは生まれも育ちもデジタルランドの「デジタルネーティブ」。一方ゲームの弊害を批評している側は40歳以上の「デジタルランド移民」。

40歳が分水嶺ってのはなんかわかる気が。40歳ちょっと位の人まではゲームやるって言う人がちらほらいますが、45くらいになるとてきめんにゲームとは遠い存在になる、という印象。

アメリカでは「ゲームをやると暴力的になる」という論がメインですが、暴力的なゲームをやったからって本当に暴力的になるかなぁ。。。ととある人が実験をしたら別に変化はなかった、という結果も記事には載ってます。日本では「ゲームをやるとばかになる」(んでしたっけ?)みたいな論もあるようですがもしそれが本当だったら、今頃私は痴呆症で病院行きです。

しかし、年をとると「ゲームが体に悪い」というのは事実としてあります。肩こり、手首の疲れ、痛み、疲れ目、視力低下、などなど。仕方ないので、最近ピアノに切り替えました(仕事を忘れて熱中でき、緊張がほぐれ、精神衛生上よい、という効用面では、私にとってゲームとピアノは一緒)。が、2週間で右手から右肩、右背中が痛くなってしまい、ただいまピアノもお休み中。

もはや何事もとり憑かれたようにやる体力がなくなってきたのでしょうか。とほほ

ゲームをやらずにゲームを非難するのは40歳以上」への24件のフィードバック

  1. 言いたいことは分かるけど、実際にゲーム中毒の子供を持つ親としては完全には賛成しかねるな~・・・ゲーム自体が悪いというより、その中毒性ですよね、問題は。ウチの子も、ほっとけばまる一日でもゲームやってしまって、勉強も運動もしなくなるし、最後のほうは「キレた」状態になってしまいます。
    で、ワルツもロックも、その時代ではcoolなものだった、という共通項がある。それがなくなれば、この種の中毒にvulnerableな、子供やティーンはまずはまりませんよね。(大人はいいんですよ、自分でコントロールできるから・・)
    ワルツも、中毒性あるみたいですよね、「Shall We Dance?」とか見ると。(笑)でも、いまどきワルツにはまって中毒になるティーンなんて、まずいません。時代が移り、「ゲームなんて年寄りのやるもの」となれば、もうその毒性は失われるでしょう。でも、今はやっぱり、ゲームには毒があると思います。

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  2. Shiro-san,
    やっぱり40ちょっとがgeneratioanl digital divideの裂け目、なんでしょうか・・。
    tomo-san,
    おっしゃるとおりです。。
    Michi-san,
    元記事でaddictionについては
    As to the minority who seriously overdo it, research suggests that they display addictive behaviour in other ways too. The problem, in other words, is with them, not with the games.
    addictされる人は、ゲーム以外にもaddictされる、よって、それはゲームのせいではなく、本人の問題である、と。ちょっと冷たい言い方ですが・・・・。
    ただ、addictedで体壊すほどやっちゃう私としては、「ゲームには特別な魔力がある」というMichi-sanの意見には賛成です。だからこそ、その魔力を使って、よりpositiveな能力を伸ばすためにゲームを使えたらすばらしいと思うんですが。。。
    そういう「ゲームは使いようでもっと素晴らしいことに使えるのでは」という可能性を考えた上で、Economistは「ゲームそのものは善でも悪でもない」といっているのだと思います。。。。。

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  3. 「持続的に集中力を必要とする作業」はみんなゲームと同じですョ。例えば、マラソンとかもゲームと同じです。
    中毒性云々てのも、持続的に集中ときに脳内で分泌される物質が関係しているわけで。持続的に集中しているときに得られる覚醒感に戻りたくなる、と。
    「もっとすばらしいこと」を決めるのは本人の価値観であって、例えば、ゲームとピアノとマラソンに「文化的価値」の差はないです。質が違うだけで。
    例えば、クラシック音楽なんてのはただ単に歴史と伝統があるだけで、まさに「ヲタ文化」だし。お金儲けにつながらないものはすばらしくないと言われるなら、ワーカホリックになるだけで。(笑)
    要するに、「持続的に集中する」ということ自体が結構難しいことなので、よっぽど自分の興味のあることじゃないと出来ない、と。それが何になるかは、まさに自分が育つ環境の文化的背景に依存することになると思います。
    だから「子どもがゲームばかりする」というのは、半分以上は親に責任があります。それは「ゲーム以上に面白いと思える質を備えた、他の文化に触れされてあげていない」ということなので。
    ゲームみたいに集中できることが他にあれば、子どもだってゲームする時間が減りますよ。大人がゲームする時間を自己管理できるのは、ゲームと同じ、あるいは、それ以上に集中できることを持っているからです。仕事するのは生活かかってるからでしょ?だから集中もするし、懸命に取り組むわけで。満足するほど儲けたら、みんなリタイアするぢゃん。(笑)
    みんなその事実を忘れて、あれこれとカコイイこと言おうとするから訳わかんなくなるんです。

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  4. tomoさん、
    >だから「子どもがゲームばかりする」というのは、半分以上
    >は親に責任があります。それは「ゲーム以上に面白いと思え
    >る質を備えた、他の文化に触れされてあげていない」という
    >ことなので。
    簡単におっしゃいますね・・・(苦笑)ゲーム好きの男のお子さんはお持ちでしょうか?
    私も上記のように、ゲームそのものが悪いとは言っていません。ただ、「お酒もたばこも20歳から」というのには、ちゃんと理由がある、ということです。

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  5. 子供から言わせるとどんな子にも問題は出てくるわけで、
    たまさかその子の場合ゲームだったのではないですか?
    ゲームに害毒の焦点を当てるのは別問題な気がします。
    自分の周りにもバンドを組んで学校休みがちな子だって
    いますし、要するに親の思い通りに育つ子供なんて
    ほとんどいないと思います。

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  6. 渡辺でございます。
    うーん、「ゲームも音楽もマラソンも一緒」、というのは、「タバコもマリファナもヘロインも一緒」というのに似ているような気も。
    最終的に「はまる」状態になるところは、どれをやっても一緒だと思いますが、「はまりやすさ」という点では、やはりゲームに一日の長があるのでは。。。
    「うちの子はマラソンのし過ぎで困る」
    っていうのってあんまり聞いたことないし・・・。
    ゲームがaddictiveである理由についての私の仮説は・・
    -自分のやったことのフィードバックがすぐにある
    (これはピアノも一緒ですが。キーをたたけば、音がでる)
    -フィードバックが、音と映像で、しかも結構複雑なので、ほかの事を忘れて没頭できる
    (要は、気が散らない。ほかのことだと、集中するまでが大変)
    -適度に難しい
    (いろいろなレベルのゲームがあって、自分に適したレベルを選べる)
    -練習による上達度合いが目に見えてわかる
    (「走る」とかだと、タイムをちょっと縮めるのにものすごく時間がかかるけど・・・)
    ということでは。
    「ゲームもほかのこともどうせ一緒」というのは、逆にゲームを軽んじているような気がします。そうではなくて、ゲームが「はまりやすい」ことを上手に利用する、ってのがいいと思うんですけど。

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  7. 私はGTA3をプレイした後に車に乗ると左車線を走ろうとしたことがあります。
    しかし人を轢いたりコンビニ店員に殴りかかったりとか
    そういう暴力的な衝動は起こったことはありません。
     自分は無意識的なレベルでの影響あると思います
    宇宙飛行士が地上に帰ってきても空中に物を置こうとするような。
    なので衝動は起きなくても無意識のうちに人を轢いたりすることがあるかもしれないと思ってしまいます。

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  8. 二十歳以上でも酒に酔って事件を起こす人は非常に多い。
    二十歳以上でも喫煙マナーがなってない人は非常に多い。
    大学の図書館内(勿論禁煙)で堂々と喫煙してる学生を見た時は、流石に目を疑いましたが。
    結局ゲームだって遊ぶ側の資質が問われるものでしかないと思います。
    まあゲームが教育云々で「悪者」として引き合いに出されるのは単に「叩きやすいから」なんでしょうけど。

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  9. ワルツの話が出ていますが、日本でも明治初期には、あることが子供にとって悪いことであるとされていました。それは「読書」。曰く「知りたいことや面白い話を聞きたければ親や祖父母から聞けばいい。家族の対話を無くすよくない習慣である」とのこと。
    結局は市民権を得られるかどうかだと思いますよ。利害の天秤だけで言うなら非常に分の悪いタバコだって、自動販売機で売ってる位なんですから。

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  10. > 「ゲームもほかのこともどうせ一緒」というのは、逆にゲームを軽んじているような気がします。
    そうかもしれません。何となく自覚があります。
    私自身いまだにゲーマーですが、多分、他の人たちよりもゲームに対する気持ちは軽いと思います。そうなった原因を考えてみると、自分自身がゲーム以上にハマれるものを持っているからではないか、と。
    ゲームだけじゃないんですよ、ドーパミン出まくるのは。(w

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  11. まあ、30代でゲームしてても否定的って人も結構いるよ。
    そういう人にはゲーマーが「オトナには細かいところはわからないだろう」的な子供っぽい発想でアレコレ誤魔化して反論しているのが嫌っぽい。
    手放しで子供に良いわけがないだろうってのはゲームしてる人間になら分かると思う。
    実際、現実とゲーム等の区別がつかないというより。ゲームに極端に時間を割いた分普通より現実を知らないってケースの人も多いと思う。
    どんなに難しいゲームでも消費者様扱いされてのに気付かない。
    クソゲー認定するみたいに現実を却下してもしかたがない。
    これに気付かないと、かなりイタイことになってしまう。

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  12. 確かに、45歳くらいがゲームに対する理解がある人とそうでない人の割合が逆転するポイントなのかもしれません。
    うちの父親はゲーム(と言っても光栄ゲーのようなのばかり)はしますが、母親は全くやらない上に理解も少ないですし。
    ファミコン時代にゲームに触れたか否かでけっこう変わってくると思いますけどね……。一家ぐるみでゲームを楽しんでいる友人もいますし。

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  13. ゲームって、結局は只の情報媒体に過ぎないわけで、それ自体の善悪を論じるのは、前の方で塩田玲様が書かれているように本の善悪を論じるのと一緒だと思います。
    ハリーポッターとバトルロワイヤルを同じ本だからという事で同列に善悪を論じる人なんて居ないですよね。
    問題はその内容であって、我々大人が考えねばならないのは「子供に与えても良いゲームは何か?逆に与えちゃいけないゲームは何か?」なのでは無いかと。

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  14. ニュース拾い読み

    * まゆらの家 *
    黒うにゅう:さて、今日からまた通常営業だな。
    まゆら:暑中見舞いの絵も、大きい方は片付けたよ。見れなかった人、ゴメンね~。
    黒うにゅう:その事だが、暑中

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  15. 渡辺です。。。
    いや、いろいろ皆さんが書いてくださったことの中で何が衝撃って
    「確かに、45歳くらいがゲームに対する理解がある人とそうでない人の割合が逆転するポイントなのかもしれません。
    うちの父親はゲーム(と言っても光栄ゲーのようなのばかり)はしますが、母親は全くやらない上に理解も少ないですし。」
    っていう紫電-sanのコメントです。一瞬、どういう脈絡かわからなかったんですけど、要は、ご両親が45歳前後ということでございましょう。ご本人は大学生のご様子・・・ぎょー、45歳で大学生の子供が!世の中的には当たり前なのかもしれませんが、なんとなくびっくり。。。
    まぁ、うちのおばあさんは、私が生まれたとき42歳だったからなぁ・・・・。それを考えれば何の不思議もないんですけど。

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  16. [教育]オンライン・ゲームの意外な効用

    渡辺千賀さんのブログで、ゲームについてのエントリーに「親として割と一般的な」感想を書き込んだら、他の人からボコボコに反論されて大変だった。 http://www.chikawatanabe.com/blog/2005/08/post_1.html 私も、「はまる」感覚というのはわかる。世の中、「はまる」タイプの人とそうでない人がいるが、私は「はまる」タイプ。面白い本を読み出したら、ほっとけば寝食を忘れて何十時間でも没頭する。テニスに熱中すると、ふと「このコースに打て」という線が、ハッキリと見え…

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  17. 「暴力的だ/暴力的になるから否定」というゲーム叩きと
    「中毒性高すぎ、ヒッキーニートになる」というゲーム叩きを同列に語る事、混同する事に問題が有るような?
    お題の雑誌の記事は明らかに前者なのにコメント欄で中毒性ばかりに焦点を当てられてますね。

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  18. HotWiredにPS2の塊魂で現実に危ないことが起こることが載っています。
    これって、マラソンやピアノと同じなのでしょうか。
    http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20050113202.html
    中毒性自体の良し悪しはともかく、他の文化よりも、ある部分が突出した特徴を持つ趣味なのではないでしょうか。
    私はピアノにも中毒を起こしたことがあります。寝起きにいきなりメロディを口ずさみだして家族に仰天されたり、勉強している時、メロディが頭の中で鳴って集中できなかったり、人前で鼻歌をやたらと歌うなどの怪しい行動はとりましたが、命を失う・周りに害を及ぼすまでにはどうがんばっても行きませんでした。
    つまり、人間には
    「社交性」「集中力」「忍耐力」「持続性」などいろいろな特性があり、それらの特徴は個々人に強弱があるのと同様、
    文化・遊びにも、
    「中毒性」「(現実との混合時の物理的危険性」「現実との混同のしやすさ」
    などなどいろいろな特徴があるのではないでしょうか。
    それを踏まえたうえで「これはこの部分の特徴が重大な危険性を持っているため、子供にはある年齢までやらせない」と判断するのが良いように思います。

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  19. もう一つ付け加えると、
    「ゲーム」でひとくくりにしても、上記のようなさまざまな特徴は特徴付けられません。
    それはやっぱり、各ゲームごとに特徴付けるしかないでしょう。というわけで、渡辺さんのおっしゃるように、(何か中毒性の特徴を有効活用しつつ、他の危険性は排除し、さらに役立つ部分を持つゲーム)というのは、なんとかすればできるのではないかと思います。

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  20. > 塊魂で現実に危ないことが起こる
    ゴルフのし過ぎで、駅のホームで傘をクラブがわりに振り回す、っていうのも危なくないですか;-)
    そういえば、最近映画といえばDVDで見ているので、たまに映画館に行くと、「お、今のシーンをもう一度!巻き戻し!!」と手がリモコンを探してさまようことが。危ない危ない・・・。
    ・・もとい、その前の方にコメントいただいているように、「中毒性」と「危険な行為」は別の問題で、後者はゲームのせいではないけれど、前者はゲームでは特に高い可能性があるでしょう。で、それをこそ、利用できるのでは、と思うんですよね。
    では。。

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