まだ間に合う、今年の秋からのアメリカ留学

大学受験失敗した!

就職浪人するくらいならアメリカの大学に行き直したい!

そんなあなたも、そうでないあなたも、今から間に合う今年のアメリカ留学。

それはコミュニティカレッジに行くこと。アメリカのコミュニティカレッジは、アメリカ人だったら誰でも入れる公立の短大で全米に1100校ある。日本人も英検かTOEFLで一定レベルあればほぼ無条件で入れる(レベルに達しない人にも道はある。)そして、2年間でAssociate Degreeという学位が取れるが、そこから一般の4年制大学に編入することもできる。例えばカリフォルニアでいうと、世界大学ランキング4位で超人ハルクの出身校であるUC Berkeleyにも(がんばれば)編入できる。そして学費はアメリカ人だったら感涙の激安、留学生でもかなり親切価格である。

というわけで、「広き門」「ステップアップ可能」「格安」という3つの特徴のあるコミュニティカレッジ。今年の秋から、今高校3年の日本の姪が私の家の近くのカレッジに留学するため、出願の仕方などいろいろ調べたので以下まとめます。

なお以下は主にうちの近くのFoothill Collegeについての情報です。他の学校については各校のサイトを参照のこと。全米のコミュニティカレッジのディレクトリはこちら。それぞれの学校の名前と、International StudentというキーワードでGoogle検索すると大体良さげなページにたどり着けます。

広き門

アメリカ人の場合、18歳以上の高卒+非高卒が入学できる(全員やん)。18歳未満の場合は親と学校の先生の推薦状があればOK。

日本人の場合は高校卒業していて、一定の英語のレベルがあればOK。英語のレベルはこちらのEnglish Proficiencyのページにある。

現在の英語力別入学方法

  • TOEFL iBT61点、英検2A以上
    • 秋の新学期を直接受け始めることができる。夏の間に、Summer Early Startという英語のコースを受けることもできるが必須ではない
    • 英検2Aは2級の中を2つのレベルに分けた上の方。詳細は英検協会に確認のこと
    • IELTS、iTEPもOK。詳細はこちら
  • TOELF iBT52 − 60点、英検2級
    • 6月後半から8月後半にかけて行われるSummer Intensive Englishという「英語特訓コース」を取ると、TOEFLの受け直しなどしなくても秋学期の授業を取ることができるようになる
  • それ以下
    • 学校が指定した英語学校に通うことで英語レベルOKと認められる(この場合も、英語学校への願書とコミュニティカレッジへの願書を同時期に出す。詳しくはこちらのPDFへ。)

英検は次の試験の結果が出るのが8月くらいになるのでちょっともう間に合わないが、TOEFLだったら月2−3回試験日があり、結果も試験日から10日で出るのでまだ間に合う。TOEFL申し込み方法はこちら

Summer Intensive English

  • 開催期間は6/29 – 8/21
  • 費用は2500ドル
  • 応募締め切りは6/1 (しかし、学校から合格通知をもらった上で日本のアメリカ大使館でビザをもらわないといけないので、遅くとも4月中くらいには応募しておいたほうがスリルが少ない)
  • 詳細・願書ダウンロードははこちらのページ

Summer Early Start

  • 開催期間は6/29 – 8/14
  • 費用は1800ドル+健康保険料(約500ドル)
  • 応募締め切りは6/1 (こちらもビザがいるので4月までに応募を推奨)
  • 詳細・願書ダウンロードはこちらのページ

願書の概要

願書はシンプルで、以下を送ればOK。

  • 秋学期からのInternational Student Application4ページ(PDFへのリンク)に住所生年月日等記入
    • 3ページ目のSecondary Schoolは高校の情報だけでよい。中学は必要なし
  • パスポートのコピー
  • 親か、その他スポンサーとなる人の銀行残高証明書(学費+健康保険+教科書代+家賃等生活費=$21,932が推定初年度コストなので、この額以上を持っていることを証明する。額は学校によって違う)
  • 英文で発行してもらった高校の成績証明書(大学も行った場合はそれも)
  • デポジット(保証金?)支払い用のクレジットカード承認フォーム(ダウンロードして記入)

ステップアップ可能

コミュニティカレッジからは、4年生大学へ大量に編入できる仕組みになっている。

まず、カリフォルニア州の公立大学は以下の3つに分類される。

University of California (UC)の方がCalifornia State(CS)より学力が高い傾向にあるが、それぞれのシステムの中でも学校によってばらつきは大きい。トップ校はUC BerkeleyとUCLAなのだが、留学生だけで見ても、Foothill CollegeからUC Berkeleyに108人、UCLAに150人が去年編入している。

アメリカ人でもたくさん編入者がおり、UCもCSも、こうした「コミュニティカレッジからの編入者」を前提に仕組みが作られている。たとえば、2012年度のUCへの編入はトータル13,999人。大雑把に言うと、1年生が5万人なのが3年生になると6万人になる感じ。

ちなみに、UC Berkeley、世界の大学ランキングで4位↓ 科学全般、物理では世界1位。

「今までは適当に流してきた、でもこれから数年全力で勉強する覚悟がある」

という人には学歴ロンダリングの大チャンス。

他州の大学や私立大学への編入も可能で、10年くらい前ハーバードに編入した日本人女性の話も聞いたことがある。

格安

気になるお値段だが、留学生の場合は年間学費だけで6480ドル、と推定されている。なぜ推定かというと、学費は取った授業の数で決まるから。そして1ユニットのお値段は149ドル。(授業によってユニット数は違う)。日本の大学の学費が国立で53万円、私立文系で74万円、私立理系で100万円とのことなので、ほぼ似たような感じと言えましょうか。ただし入学金はないのでそれを考えるとコミュニティカレッジの方が安い。

で、問題なのは生活費。ベイエリアだと家賃が高いこともあり、Foothillの推定生活費はお小遣い込み年間12,500ドル。(とはいえ、「2ベッドルームのアパートに6人で住む」とか、みんな頑張ってコスト削減はしている)。これは日本で地元を離れて大学に行く人も同じだろうが、アメリカの留学生はビザの関係上キャンパスでしか働けないのでガツガツバイトする手段が少ない。すねかじりするか、働いてお金を貯めてから行くか、ということになる。

(生活費が安いところにいく、という手ももちろんある。風光明媚な山岳地帯にもちゃんとコミュニティカレッジはあります。)

余談:カリフォルニア州民にとっての超激安感

なお、カリフォルニア地元民の授業料は1ユニット31ドル。外国人の5分の1である。つまり年間の学費は1300ドル弱ということ。

University of Californiaの「地元っ子値段」は年間14,000ドルなので実に10分の1。確かオバマが数年前カリフォルニアのコミュニティカレッジで演説した時に「ベストディール」だか「アメリカの良心」だか言っていた気がするのだが本当にそう。

キャンパスライフ

コミュニティカレッジは生徒もたくさんいるのでどこも結構でかい。Foothillは高速道路から2分という立地の良さなのに、山に囲まれ緑が豊富、巨大な望遠鏡があったり農学部用家畜がいたりして、校舎はどれもシックな木の外壁で統一されている。聞いたところでは他のコミュニティカレッジも驚くほどきれいだったりするらしい。(何年か前に法律が変わって、コミュニティカレッジに資金がたくさん行くようになったと聞いている。それでどこもここ数年ガンガン工事していた。)

スポーツなどのクラブ活動も盛んで、姪と学校見学に行った日には女子バレーボール部の選手選抜会が行われていた。200名以上のガタイの良い女子が順番に実技テスト的試合をしていたが、その中から選ばれるのはほんの数名、と聞いてびっくり。アメリカのスポーツ部活は定員が決まっているから厳しい。体育館やプールなどの施設もちゃんとあり、選抜なしで取れる体育の授業も普通にあります。

注意事項ほか

「4年制大学に編入できる」と書いたが、必要な授業がいっぱいでなかなか登録できず、特に外国人の場合ESLのクラスが取りきれなかったりして、結局編入までに3年かかったりするようだ。その辺で、どこのコミュニティカレッジがいいとか悪いとか、いろいろな情報があるが、それは実際にコミュニティカレッジに行って編入した人たちがよく知っている。姪が来た時も、San Jose State University (上述のCalifornia State大学の一つ)に見学に行ってぶらぶらしていたら、日本語話している男性がいたので、声をかけて質問したらやはりコミュニティカレッジからの編入組。で、ものすごく丁寧にいろいろ教えてくれました。一人は舞台芸術系の専門家だそうで、日本で大学を出て20代半ばまで働いてからコミュニティカレッジに留学し3年かけてSan Jose Stateに編入、アート系の学位を取ると話していた。頑張ってるなぁ。

とはいえ、誰もが学位を取ろう、編入しようと必死で勉強しているわけではなく、一コマだけ趣味で取っている近所の人とか、仕事のために特定授業を取っている社会人とか、いろいろな人がいるので、その辺の一体感は普通のアメリカの大学に比べると低め。ただし、「何としてでも一流校に編入!」とガツガツやっている人たちもいるので、誰と友達になるかでキャンパスライフはずいぶん変わってくると思う。

あと、コミュニティカレッジで4年制の学位を出す、という試みもうすぐ始まる。とりあえずはパイロットプログラムレベルでこの秋から始めるそうだが、その一環としてFoothillではdental hygiene(歯科衛生)の学位が取れるようになる。アメリカは日本のような工業高校や商業高校がほとんどないので、その代わりに、車の整備や医療系の訓練をコミュニティカレッジで行おう、というもの。ラジオで行われていた討論によれば「リーダーシップと現場で働く力を兼ね備えた人」を養成しようという試みだそう。

キャンパスツアーもあります

興味がある方は、実際キャンパスに行ってみるのもお勧め。キャンパスツアーもあり、Foothillだったらこちらのページで申し込めます。ただしこれ、学生のボランティアが案内してくれるものなので、当たり外れはあるかも。実際、De Anzaというコミュニティカレッジのツアーは申し込んで待ち合わせ場所に行ったけど誰もこなかったw Foothillのは、UC Berkeley編入を狙う生徒会長さんが熱意を込めてツアーをしてくれて大変よかったです。

まだ間に合う、今年の秋からのアメリカ留学」への3件のフィードバック

  1. 確かに、とりあえずアメリカのコミュニティ・カレッジへ、というのは、いい手ですよね。私は中西部の4年制の州立大学で教えてますが、コミュニティ・カレッジからの編入生を良く見かけ、私自身が彼らの指導教官になることもあります。中西部の田舎だと、やはりかなり家賃が安くなるから、そこからスタートするという手もありますね。ただこれは4年制でも、そうだと思いますけど、授業の内容など、やはり学校によってピンキリだろうと思うので、各校の特色をとにかく調べまくって、どこに入学するか決めた方が良いですよね。あと州民の子弟だと授業料が安くなり、他の州の人とか、外国人は高いとか、色々あるから、とにかく良さそうなところを、いくつか応募してみて、合格した場合送られてくるであろう書類を読んで、最終決定した方がいいですよね。あと、普通の大学だとUS New & Reportでランキングが出てますけど、あれ、コミュニティ・カレッジのランキングも出してます? 

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  2. お世話になりまくり!千賀さんの話に出てきた姪の母=千賀さんの妹からのコメントです。
    高2の夏休みにCaliforniaの大学を見学に行きFoot hillに行きたくなった娘、高校での進路指導にて留学の話をすると、留学が組み込まれている日本の大学への進学を強く薦められ、随分と迷いました。(初めて高3担任をする娘の先生、都立高校でしたがとても親身になって頂きました。)
    伯母がAmericaにいるという恵まれた環境が無ければ、こんな進路もある(英検で)って中々思い付かないかも。
    娘の友達も何人か興味を持ったらしく色々聞かれたみたい。(夏休みに行きたいって子も何人いるのか・・千賀ちゃんの家が下宿となってしまう恐れが!済みません!)

    現在の娘の生活と言えばバイトと教習所に明け暮れております。(友達は大学が始まり遊んでくれなくなった。)そして、ドラマの「相棒」をエンドレスリピートで見てます。
    「慶応大に進学したビリギャル」よろしく、やるときはやる!でどこまで頑張れるか?!
    コミュニティーカレッジから総合大学に編入できた暁には本が一冊書けそうです。

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  3. 日本の政府がSuper Global High School Programをスタートさせて海外への留学を奨励するようになっていますが、去年島根県でプログラムに参加している高校の先生方をFoothill Collegeからあまり遠くないMIssion Collegeにご案内しました。外国の生徒を熱心にリクルートしているCommunity Collegeで、カウンセリング・プログラムが充実しています。
    4年生の大学に編入するには渡辺さんがお書きになっているように必要な単位を無駄なくとらなければならないのですが、どのクラスをいつのタイミングでとるかというのはアメリカに来たばかりの若い生徒さんにはなかなかわからないので、カウンセラーがプログラムを組んであげているそうです。こういう制度を利用して日本からもっと留学生が来てくれると良いと思いました。
    うちも使っていない客間があるので、日本の留学生さんを受け入れようか思案中です。。。

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