「悲惨な死に方」についての話しのコレクターである。その手の本やテレビ番組があるとついつい見いってしまう。
で、最近読んだのが、「Death in Yosemite」。その名もズバリ、「ヨセミテの死」。シリコンバレーから車で4−5時間ほどいったところにあるヨセミテという国立公園での様々な死亡事例を綴った本。
「この本をエンジョイできる人は世界に1人。それはあなた。」
と友達に強力に勧められて読んだですよ。
ヨセミテのパークレンジャーの人が、過去100年ほどの記録を緻密に調べて、死に方をカテゴリー別にまとめて書かれた本なり。
一番ぐっときたのは「滝から落ちて死ぬ」章であった。「つるっと足を滑らせて」みたいな死に方がこれでもかと出てくる。滝の上の川で遊んでいて、あらっ、と。
ちなみに、この滝、超巨大です。公園内には幾つも滝があるのだが、最大のものがYosemite Falls。北米大陸で最も長い滝で、落差739メートルなり。(東京スカイツリーは634メートル)2段になっているので複数形でFalls。
あまりにサイズが大きいものは、高速で動いていても遠くから見るとゆっくりに見える。Yosemite fallも同様で、水がスローモーションで落ちているように見えます。
なお、他の滝もかなり落差あり。
その、殺人的な滝の上流の、しかも、滝にほど近い川で悲劇は起こる。
家族みんなで川の中の岩の上に立って記念撮影していたら子どもが滑って流され、それを助けようとした母親もろとも・・・とか、「つるっと滑って落ちるふり」の写真を撮ろうとして、本当に落ちたとか。川べりまでおりていこうとして、周りの人に「危ないよ」と注意されても無視、さらに一度足を滑らせて川に落ちそうになりつつ立ち直るという僥倖を経て、それでもなおかつ、まだ川におりていって、次は本当に滑って川に落ちそのまま滝へ、とか。落ちた人の中には、最後の着水の衝撃で首がもげた人もいたとのこと。
死の直前まで、楽しく写真撮影とかしてたんですよね、みなさん。恐ろしいリスクと背中合わせなどと思わず。
そして、楽しく写真撮影して、そのまま滑り落ちずに帰っていった人たちもたくさんいることでありましょう。(本の中には、実際九死に一生を得たケースも出てくる。たまたまそれをレンジャーが見ていたことで本に出てくるが、それ以外の「実はとっても危なかったが、本人は気づいていないケース」は山のようにあると思われ。)
人生のリスクは見えないところにたくさんあるのです。
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おまけながら、「シリアルキラー」というのも「悲惨な死に方」の類似カテゴリーとして、どうしても目が離せない。
ちょっと前の話だが、「モテる女になろう」的な日本語の本をパラパラ本屋で見ていたら、
「初デートで『私、シリアルキラーが好きなんです』なんて、奇をてらったことをいう女はダメだ」
というようなことが書いてあって、
「もしかして、この筆者、昔私がデートした人?」
と思わず著者の写真をマジマジと見てしまった。でも、知らない人でした。
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