かつて世界で一番スーパーマリオブラザーズが上手だった(自称)、ゲーマー渡辺が最近愛着を感じているのは、Dumb Ways to DieというiPhoneゲームである。「おバカな死に方」というタイトルのカジュアルゲーム。まさに私のためにあるようなアプリではないか。1万件近いレビューがあり、つい数日前にはDumb Ways to Die 2もリリースされた。
ゲームの世界観はオープニングでばっちりわかる↓
中身のゲームは何種類かあるが、どれも15秒くらいの極めて単純なもの。たとえば、配線ゲームは同じ色をタッチスクリーン上でなぞってつなぐだけ。
これはジャイロで携帯を傾けてキャラが倒れないようにする。
失敗すると死ぬ。そして3人(?)死ぬと終わり。
上は、一人死んだところ。ここで登場するキャラは、実は「インターネットで腎臓を売って死にかけた」という設定である。背中の赤い線は手術跡で手に持っているのはお札だ。
スタート画面のプレーヤーボタンをタップすると、かなり凝ったプロモーションビデオが流れる。このゲームのために作曲された風の明らかにプロの歌がバックに流れる。
「おおっ、なんじゃこりゃ」と驚いて、developerのリンクを見たら、このゲーム以外に出しているアプリは鉄道のスケジュール系二つだけ。developerの名称はMetro Trains Melbourne Pty Ltdである。メルボルン鉄道!?
「おおっ、なんじゃこりゃ」と驚いて調べてみたら、メルボルン鉄道が事故防止キャンペーンで2012年にYouTubeに歌をアップしたら超好評で、それなら、とゲームを作った、という経緯だったようだ。動画が先だったんですね。動画↓は現時点で9千万PV突破。
一応、ゲームの内容には、踏切無視、ヘッドフォンで音楽聴いてて巻き込まれ、風船を取ろうとしてうっかり線路に転落、といった「鉄道系」なものがある。さらにおまけのように、ゲーム内で「電車の周りでは危険なことをしません」と誓うところもある↓。
先週末に出たDumb Ways to Die 2はさらにたくさんの死に方で死ぬことができ、Dumbest of the Dumbの称号も輝いている↓
ま、「戸袋に手を挟まれないように注意しましょう」なとどいうポスターをたくさん作るくらいだったら、こういうアプリを作ってバイラルマーケティングしたほうが費用対効果が高いのかも。そしてうっかりゲームでも利益が出たら一石二鳥ですし・・・という類のものは実はいろいろな企業がトライしているが、本当にバンバン登場キャラが死にまくる、というゲームは結構すごいですね。