グリーンスパンのサイン会のように600人も登場したら華やかであるが、無名の作家だと、こんな風なさびしい感じにもなりがち↓
Palo AltoのApple Storeの向かいにあるBordersで、サインを求める人を待つ無名の著者の方。彼の前の折りたたみの机に乗っているのが著作。申し訳ないので後姿を撮影。
が、しかし、それでもサイン会ができるだけ幸せらしい。New York TimesのThe Author Will Take Q.’s Nowより:
“When you’re not in the book business you think, of course they’re going to send you around,” she said.
Chances are, unless an author is especially high-profile or promising or willing to pony up for expenses, they’re not.
出版業界にいない人は、「もちろん、本を出版したら、全国津々浦々ブックツアーに送ってもらえるんでしょ?」と思うが、よっぽど有名か、よっぽど売れそうか、自分でコストを負担しない限り違う、と。
ということで、記事には、いろいろな人のブログにゲストライターとして登場したり、ブログインタビューに登場したりして「オンラインブックツアー」をする人たちの話がでてきます。いわく
“You can reach at least a few hundred people on a blog, and save time,
money and the fear of being a loser when no one shows up to your
reading.”
ブログだったら少なくとも数百人は読んでくれる。しかも、朗読会をやって誰も来なかったらどうしよう、、、という恐怖もないし、と。朗読会、というのはブックツアーの一形式で、著者自ら自分の作品を読みあげ、その後QAセッションをやったりするのでした。
グリーンスパンのサイン会のエントリーのコメントで教えていただきましたが、Random Houseがやってる「Author Phone Chat!」(作者と電話でお話しよう!)なんていうのもある。アメリカには「book club」なるものがあり、定期的にメンバーが集まって毎回違う本について語り合っている。(book clubは一般名詞。いろいろな人たちが、全国各地で自発的にbook clubをやっている。)そのbook clubにスピーカーフォンを通して筆者が自ら参加してくれる、というもの。ひー、大変だのぉ。
で、さらには、そうした出版プロモートのサポート事業も。
Booktour.comは、作者紹介に加え、リアル・オンライン双方のブックツアースケジュールのサイト。あのThe Long Tailの筆者、Chris Andersenと、19歳のMITの学生が創業。
「本のプロモーションビデオ」に特化したbookvideos.tvてなのもあります。
しかし。
私は、10年前に比べて圧倒的に本や雑誌を読む量が減った。オンラインがそれを代替しております。はい。
ま、オンラインでも読めるのに、目が疲れる、という理由で、敢えて紙媒体で購読してる雑誌・新聞もいくつかありますが。20年前みたいに、「古本屋で新古書を2万円分(大きいデパートの手提げ袋二つ分くらい)買ってせっせと読む」なんていうがつがつした読書はトントしなくなりました。。。
日本ではジュンク堂書店がサイン本の企画をよく
行なっていますよ。
私も10年前に比べて読書量は落ちています、
理由は千賀さんと同様、オンラインの記事を
読む分量が増えた為です。
交通機関の移動中や待ち時間などの隙間時間に
読むケースが多いです。
千賀さんの読書量は莫大に思われますが、それでも
生涯に(どれだけ長生きしても)やはり限りがあります。
(よく逆算していました)
私は電子辞書の中にSDカードを入れてネットから
ダウンロードした電子書籍を持ち歩いたりしています。
すぐに数百冊入ってしまうので、手提げ袋に本一杯を
入れるという実感はわかないです。
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Palo Alto の Borders
あ、先週ここいきました。 On Off and Beyond: さびしいサイン会…
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