ロボットの王道はヒューマノイド型にあらず


今年の6月にDARPA Robotics Challengeの最終大会がサンディエゴで行われた。DARPAは「米国防省高等研究計画局」。インターネットのプロトタイプであるARPAnetを作った偉い政府機関である。そのDARPAが3年かけた賞金総額350万ドルのコンテストに、技術の粋を集めた23のロボットたちがグローバルに集結したのがこの大会だ。2日に渡って競い合い、その全容はリアルタイムでストリームされ、世界に衝撃を与えた。

ロボットができることはこの程度だったのか

という衝撃である。

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30歳のビリオネア・アントレプレナー、エリザベスホームズに学ぶ「女性が仕事で一目置かれるための2つのテクニック」

先日ご紹介した、投資コミュニティから世間に富を再配分している医療ベンチャーTheranosであるが、起業して12年もたつのに、2年前まであまり知られていなかったベンチャーでもある。ファウンダーのエリザベスホームズも、2年前から突然メディアで大露出するようになったのだが、その言動のすべてが絶妙に演出されているように見える。そしてその役どころは「スタンフォードを中退して起業した天才アントレプレナー」だ。スティーブジョブスばりに、常に黒のタートルネックだし。

冒頭のリンクは、昨年のTEDMEDでの彼女のスピーチなので聞いてみてください。

この声、絶対地声じゃないよね。意識的に音程を下げて話してる感あり。かつとてもゆっくり。

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さて、日本人の若い女性のみなさんに接してよく感じるのが「声のトーンが高い」ということ。

まぁそもそも日本語は「声が高い」言語である。一方英語は「声が低い」言語だ。言語の音声学的なもののせいか文化的なものかはよくわからない(多分両方だと思うのだが)。この二つの言語を比べると音程の差が激しい。

若かりし頃、香港のエステで、お店のお姉さんが片言の日本語ができたので日本語で会話していたのだが、途中私が英語が話せることが判明、一瞬にしてお互い英語にスイッチしたことがあった。彼女も私も、日本語から英語になった瞬間に声が1オクターブくらい下がって笑えた。

(なお、これ、女性だけ、日本語だけの現象ではないようで、フランス人の男性がフランス語から英語にスイッチしたところで音程がぐっと低くなるのを聞いたこともある。インド人も声が高い人が多い。)

一方、昔読んだものに、「女性の話し声は音程の上下幅が広く音楽のようなので、音楽を理解する右脳と、言語を理解する左脳の両方が必要となる。しかし男性は右脳と左脳の連携が弱いので、女性の話し声を理解するのが難しい」という説があった。

本当か嘘か知らないが、実際問題として、女性のグループだと、高い声でみんなが早口でまくしたててもみんなスラスラ理解できるのがデフォルトなわけだが、男性にその理解力を期待するのは無理な感じが経験上する。

というわけで

1 低い声で(音程の抑揚を抑え)

2 ゆっくり話す

というのが脳がかぼそい男性にも理解されるコツではないかと思う。(仕事場が女性ばかり、という場合は心配無用ですが)。あと、この話し方の方が迫力もあって、「偉そうにすることで偉く見られる」という心理的な効果も期待できる。

おまけで、エリザベスホームズ、先日のウォールストリートジャーナルの壇上インタビュー。
http://video-api.wsj.com/api-video/player/iframe.html?guid=20CE68A0-CAEE-48E0-BAB4-FD6C47D283BE

この座り方、いいですね。

ま、日本だと男性でもこんな足の組み方はしないので、一目置かれるというより顰蹙をかってしまうと思うが、机の下で見えないときにかように足を組むと根拠ない自信が湧いてくるのでオススメである。

このインタビューでのエリザベスホームズ、実は相手の質問に直接的に答えてないことが多いのだが、内容がよくわからない人には「すべての懐疑的な質問に徹底的に反論して持論を展開した」と映ったようで、そういう報道もたくさんあった。つまり中身もさることながらどういう風に話すかが重要なわけですね。

茶道じゃないけど「まず形から入る」というのも一つの方法論ではあるわけで、英語でもFake it till you make it(本当にそうなれるまで「ふり」をしろ)とも言うし。とりあえず「低い声でゆっくり」、気になる方は一度おためしあれ。

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ちなみに今回の「2つの」みたいに「数字をタイトルに入れるシリーズ」いつまで続けられるかしらね(笑)。

CIAのスパイマニュアルに学ぶ「会社をダメにする11の行動様式」

CIA_sabotage_manual
第二次世界大戦時のCIAの秘密資料。題してSimple Sabotage Field Manual。要は、敵国内のスパイが、組織の生産性を落とすためにどのような「サボり」ができるか、という「サボり方ガイド」である。2008年に公開された。(なお、正確に言うと、CIAの前身組織、Office of Strategic Servicesの作成文書である。)

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シリコンバレーがバブルかもしれない49の理由

Silicon Valley Unicorns

ぼそぼそと何年か書いていたYomiuri Online向けのコラムが最終回となりました。次回は同じYomiuri Onlineのどこか別の欄に書いてみることになるらしい。で、最終回向けにいろいろ調べたらついうっかり冒頭のような必要ないグラフなどを無駄に作ってしまったので公開。なお、このブログだけ読んでもなんだかとりとめがないと思うので、できればコラムの方を読んでから戻っていただけると素晴らしいです。

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トムクルーズとエアギャップとAmazon Snowball

トムクルーズ・バージョンのミッション・インポッシブルが最初に登場したのは1996年。トムクルーズ扮するスパイエージェントが、自らの濡れ衣を晴らすためCIAのデータを盗みにいく、というのが冒頭のYouTubeのシーンである。コンピュータ・エクスパートとヘリのパイロットと3人でチームを組み、ヘリコプターから換気口を抜け物理的にサーバルームに入り、持って行ったディスクにコピーする、というもの。

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バクテリアとともに暮らす

MotherDirt

できる限りなんでも自分で試すことにしている。

そんな私の最近の実験アイテムは「バクテリア」である。ヤクルトさん(他)のおかげで腸内細菌の大事さはもはや誰も疑わないと思うが、私が今トライしているのは「皮膚」にふりかけるバクテリア入りのスプレーで、MotherDirtというベンチャーが作っている。

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ブルーオーシャン症候群

「ブルーオーシャン症候群」とは、密かに日本企業に蔓延する病である。その症状には以下のようなものがある。

  • 自社事業とは遠いところに、競争が少なくて儲かる事業領域があると信じている
  • そしてその事業領域は楽勝で参入できると思っている
  • よって、少人数、少額、短期間で新規事業が創出できるべきだと思っている
  • 結果として(実は当たり前に大変な)新規事業創出に本腰が入らない

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ドンくさい子供症候群

Palmier
関係ないけどグローブ型パルミエ。普通ハート形ですよね。折り方が間違ってると思うのだが、もう一度同じお店に行ったらやっぱりグローブ型だった。新作なのか。

前、自分がADD気味である、と書いたが本当はもっとドンピシャな病名がある。それは、Developmental Coordination Disorder(DCD)。日本語だと発達性協調運動障害。アメリカでは「Clumsy Child Syndromeという俗称で呼ばれたりするらしい。ドンくさい子供症候群、ですな。なんとなくインターネットを読んでいたときに、DCDのWikipediaページにたどりついて笑ってしまった。書いてある症状があまりに当てはまっていたからだ。例えば・・・

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