景気

今日、半導体企業の人と、企業向けソフト会社の人と話をしたが、景気動向について全く逆の意見だった。全社は巨大なグローバル企業、後者は上場しているが中堅どころの会社。

半導体の人は「去年は最悪だったけど、今年は去年よりさらに悪いことは確実」と。
ソフトの人は「今年はeCommerce向けにすごい売れている。従来型の店舗を持つ大手の小売チェーンなんかが本腰を入れてeCommerceに投資をしているから、すごく手ごたえがある」前者は何事も悪目にいいがちなヨーロッパ人、後者はいつでも絶好調といいがちなアメリカ人というところを差し引く必要はあるが、それでもIT業界の中でも明暗が分かれているのは確か。

実際、eCommerceは着々と伸びていて、Yahooなんかも好調だ。Amazonがなかったら個人的にも相当困ってしまいます。

セミナーしました

NPOのJTPAでセミナーを行った。富士ゼロックスからEFIという上場企業に転職、数段階の昇進を経てVP of Engineeringを勤める方や、ゲームのスクエアでのFinal Fantasy開発を行った後、Electronics ArtsのVP of Technologyとなった方など、4名のパネリストの方をお呼びした。

内容については改めてJTPAのサイトにアップする予定なので、シリコンバレー企業のVPなどの職位について。

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アメリカと日本の業績判断

衝撃的・・・と思うのは私だけだろうか?

■Nikkei.co.jp:ソニーの純利益、ゲーム・映画好調で7.5倍に回復 2003/04/25 02:25
■CNET:‘Spider-Man’ can’t rescue Sony this time  April 24, 2003, 7:26 AM

時差を勘案すると日本のニュースの方が6時間遅いだけ、というほぼ同時のニュースで一方は「ソニー絶好調」といい、一方は「ソニー絶不調」と言っている。日本は年度決算の数字を見ていて、アメリカは第4四半期の数字を見ているからなのだが、最初、CNETの方は間違えて去年の記事を読んでいるのかと思って、思わず日付を確認してしまった。

アメリカのほうは「Sony, the consumer electronics behemoth, stunned investors on Thursday by falling far short of earnings targets and projecting a profit slide 」、日本のほうは、「純利益が1155億円と前の期の7.5倍に回復した。ゲーム、映画部門が好調だったうえ、パソコンを中心とするエレクトロニクス部門も採算が改善した。」同じ会社について言っているとは思えない。

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Amgenの大儲け-なぜバイオはすごいのか

Amgenの第一四半期のnet incomeが、45%アップして$493M。CNNMoneyの記事はこちら

これがどうしうて凄いかというと、Amgenという会社は基本的に1種類の発明だけでこれだけ儲けているのである。

Wall Street Journalによれば
Amgen owes most of that growth to its drug Aranesp, which treats anemia, and Neulasta, which helps fight infections. Both drugs are second-generation versions of older products that brought in more than $250 million in the quarter. Amgen’s predecessor to Aranesp, an anemia drug for dialysis patients called Epogen, also racked up improved sales in the quarter.
とのこと。要はEpogenという薬を開発して、一発屋としてこれまでやってきたが、それをちょっと変えた第二世代のAranespとNeulastaという薬も売れて、利益が飛躍的に伸びた、ということ。

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E*Trade

SmartMoney.comのETrade Reports Profit, Plans Restructuringにあるように、E*Tradeの第一四半期は$21.5Mの黒字。去年の同時期が$270Mの赤字だから、大好戦である。が、大幅なリストラも予定されている。やれやれ。

アメリカ企業、それもハイテクにおいては、社員は景気がよければどんどん雇い、悪くなったらがんがんレイオフするという「変動費」になっている。この緊張感があるから、みんな一生懸命働くのも事実なのだが、変動費化しているプロフェッショナル社員たちにとっては、働くことは戦いである。不安定なのはやっぱりつらい。

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Linksys再び・・・

今朝の新聞のビジネスの一面にでかでかとLinksysオーナー夫婦のにっこり写真つき記事が。

前に、Linksysの売却価格の対売上げ倍率がドーナツ屋にも及ばないというentryを書いたが、$500M分で売り払ったのはこの記事のタイトルにあるような、”A COUP FOR WIRELESS NETWORKING LEADER”もんであろうか、と疑っている。(Coup、はクーデターのクーだが、Coupだけだと大成功というような意味となる)キャッシュだったら話は別だが、Ciscoの株での$500Mである。私はCiscoの株もまだまだ何割か(もしかしたら100%くらい)over-valueだと思っているので、正味売上げ比率1以下で売却したということに近いと思う。

しかし、写真は本当ににっこりしている。にっこりの理由としては2つ考えらる。一つは、オーナー兼ファウンダー夫婦が会社の大きなパーセンテージを持っており、Cisco売却益はほぼ全てこの夫婦の手に入るのではないかということ。「そんなの当たり前じゃないの?」と思われるかもしれないが、ファウンダーが会社の6割以上持っていても不思議じゃない日本のベンチャー(や中小企業)と違って、シリコンバレーのベンチャーでは、ファウンダーの持分が一ケタ台(のそれも下のほう)ということは往々にしてあるのである。

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プレゼンテーションの力

今日はというStanford大学Biodesign主催の”Innovator’s Workbench”というセミナーに行ってきた。Biodesignは、メディカルデバイスでのイノベーションにフォーカスしたプログラム。この分野で、過去15年間で成功したスタートアップの70%はベイエリアにあるとのことで、その起業家を招いての6回シリーズの4回目である。今日は耳鼻科の医者として患者を診ながら、かつStanfordのprofessorをしながら、かつ5つのスタートアップを起業したDr. Rodney Perkinsがゲスト。

Dr. Perkinsのように「山のように起業し(しかも成功する)バイオ・メディカル起業家」というのも最近着目しているテーマなのだが、(13個成功したベンチャーを起業したという人にもあったことがある!!)それはまた別の機会に書くとして、今日は「プレゼンテーションの重要性」について。セミナーのQ&Aの時間に、「今になって振り返って、最初の起業を始める前に身につけておけばよかったと思うスキルは何か」という質問があったのだが、それの答えが
「プレゼンの力。パワーポイントとかね。フフフ・・・」
とのこと。

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問題解決

「アメリカ人は問題を細分化して解決し、日本人は問題の周りを回りながら、だんだん輪を縮めて解決する」
と昔とある日本通のアメリカ人が言っていた

今日のSan Jose Mercury Newsのビジネスページを見て、その言葉を思い出した。一面(というか、正確にはまるまる3ページ)HPのことしか書いていない。というより、Carly Fiorinaについて、と言ってもいいくらいひたすら「それでHPはどうなったか」ということが幾つもの記事になって書いてある。

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Apple – Universal

AppleがUnversalを買おうとしている、というスクープが金曜から話題になっている。

デジタルライツとか、Appleの戦略性とか、そういうまじめな話は<a href="CNETの記事をはじめ、あちこちで語られているので、脇道的コメントで面白いと思った記事の抜粋。

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遺伝とIQ

2000年の終わり頃から、「ITとバイオの融合」というのが私のテーマで、いろいろとバイオについて学んでいるのだが、いろいろと驚くべきことがある。しばらくぽつぽつと、部外者から見た驚くべきバイオの話について書いていきたい。

まずはMatt RidleyのGenomeから「intelligenceをつかさどる遺伝子」について。

■まず、IQテストの結果の相関関係を見て欲しい。100に近いほど相関が高い。
同一人物が二回テストを受ける 87
一緒に育った一卵性双生児   86
別々に育った一卵性双生児   76
一緒に育った二卵性双生児   55
血のつながった兄弟姉妹    47
一緒に暮らす親と子      40
一緒に暮らさない親と子    31
養子として一緒に暮らす子供   0
別々に暮らす赤の他人      0

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