Google IPO秒読み

Googleが今週中にもIPO申請をするようだ。どこの投資銀行がIPOを担当するのか、様々な憶測が飛び交っていたが、最終的には、Wall Street JournalのGoogle’s Egalitarian IPO Plansなどにあるように、CSFBとMorgan Stanleyが、従来型の普通のプロセスでIPO株をさばき、WR Hambrechtがあまり前例の無いオンラインオークション型でのOpenIPOを行うことになったようだ。(普通のIPOとオンラインIPOの違いについては去年書いたエントリーを参照下さい。)

シリコンバレーでも例を見ない巨大IPOとなることは確実で、期待は高まる。今日だけでも、数え切れないほどのニュースが出ており、Google Newsで「Google IPO」と入れて検索すれば、ザクザク出てくる。CNNのサイトには、Google IPOに関するトリビア・クイズも。Netscape、Razorfish、eToys、Barnesandnoble.com、iVillageの中で、今でも存続しているのはどこでしょう、とか。NPRラジオが4人のゲストを招いて行ったGoogle IPOについてのトークショーもあった。

Business Weekの5月3日号はGoogle:Why the world’s hottest tech company will struggle to keep its edge(要購読)特に目新しいことはないが、よくまとまっている。

San Jose MercuryのGoogle IPO could re-energize valleyではAlwaysOnのTony Perkinsがこう語る。

Google’s IPO “will highlight that the Silicon Valley system does work, and it works very well,”

なお、ついこの間バブルが弾けたばかりなのに、またも「史上最大IPO」などと浮かれる「Silicon Valleyのシステム」については、私が日経産業のコラムにちょっと前に書いた

Virtual Worldのrealなビジネス

Auデジタル・エンターテイメントの中でも、とりわけ顧客保持率の高さで期待されるのがVirtual World。

レイ・ブラッドベリは、3D映像で供給されるインタラクティブな架空人物の「バーチャル親戚」とのやり取りで一日を過ごす主婦がある日突然自殺する「バーチャルがリアルを萎えさせる世界」を描き出し、ウィリアム・ギブソンは、ハッキングの過程でセキュリティの網にかかると実際に痛みが生じ、バーチャルなデータをリアルな人間の脳で運ぶような「バーチャルとリアルが入り組んで相互に作用する世界」をイメージしたが、果たして現実はどちらに向かっているのか。

San Jose MercuryのEmbedded in a Virual Worldは、Second LifeというVirtual Worldの出来事を報道するレポーターとして、実際に報酬をもらっているジャーナリスト、Wagner James Auの話。レポートの内容は、Auのblogに掲載される。

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地球上で最もホットなベンチャーキャピタル

Technology ReviewのThe Hottest VC on the Planet。(タイトルは直訳。個人的には「最もホットな」というような大げさな表現はちょっと恥ずかしいですが。針小棒大、池を湖と呼ぶ、みたいな。)

GoogleとYahooという超大当たり2社に投資したベンチャーキャピタル、Sequoia CapitalMichael Moritzのインタビュー。

Googleが上場したら、Sequoiaのリターンは数千億円とも言われ、Michael Morits個人にもものすごい見返りがある。

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R&Dの変遷

IBMのメインフレームが40歳になった。最初のメインフレームS/360が誕生したのが1964年の4月7日ということで、NPRラジオでは当時の製品発表の録音を流していた。いろいろな媒体で取り上げられているが、CNETのIBM mainframes still chugging after all these yearsでは、メインフレームの歴史と現在の位置づけが網羅的によくまとまっている。当時売上げが年間32億ドルのところを、50億ドル(今のレートで5000億円超。当時のレートだったら1兆8千億円だ。)の開発費を投下した大博打だった、と。

ということで、今日はメインフレーム誕生日にちなんで、R&Dの変遷について。S/360の開発のように「R&Dとは古今東西、大企業が行ってきたもの」と、ついうっかり思いがちだが、決してそんなことはない、ということ。

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一輪車操業のシリコンバレー

プレスのページを設けて、とりあえず最近日経産業に書いたコラムをいくつかアップしました。一番最近の記事は一輪車操業のシリコンバレー。先週、Mountain Viewという隣町(in Silicon Valley)を歩いていたら、一輪車に乗った男性が通り過ぎていきました。ヘルメットをかぶり、よろよろしていました・・・・という話を書いたわけではありません。(男性を見かけたのは本当ですが)シリコンバレーという仕組みはまるで一輪車の曲芸乗りのようだ、ということ。

個人的には「伊能忠敬式」は時代遅れもお気に入り。日本の大企業には「伊能忠敬系社員」がいる、という話です。では。

資本主義-続き

資本主義は気持ち悪いへのコメント、トラックバックありがとうございました。全部読みました。それを受け、私のエントリーがクリアではないところがあるので、追加でちょっと書きます。クリアでない点は次の二点。
1)生産性向上と海外アウトソースはどういう関係?
2)私自身資本主義の「気持ち悪いところ」のどこが好きなのか?

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その二点の前に、今日AeAが出したOffshore Outsourcing in an Increasingly Competitive and Rapidly Changing Worldというレポートについて。AeAは元々は American Electronics Associationと呼ばれていたもので、3000社ほどの会社が加盟している業界団体。「利益追求のために血も涙もなく社員を切って海外にアウトソースを進めている」と避難される会社側を擁護するレポートではある。とはいうものの、非常に正論。早速このレポートに関しての記事が出ている。例えば・・・

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資本主義は気持ち悪い

daniel.jpgインドをはじめとした海外へのアウトソースの話題が花盛りだ。

大学院時代のクラスメートでも、アウトソース会社をやっている、という人に結構会う。先月スキーに一緒に行ったZiaはパキスタンのコールセンターを経営、Yaradはエチオピアでソフトウェア開発をする事業を始めたと。(エチオピアにエンジニアがいたのか・・・と実はこっそり思った)今月になって、Palo Altoのダウンタウンでばったり出会ってランチを一緒にしたDaniel(写真)は、ウクライナでソフトウェア開発をする会社のCEOなのだそうだ。ウクライナあたりには、高い教育を受けたシニアなコンピュータサイエンティスト・エンジニアがザクザクいるらしく、年3万ドルでシニア(年寄り、という意味ではなくて、高度な技能のある、ということ)なエンジニアが雇えるとのこと。

同じくクラスメートだったイスラエル人(LA在住)のUriに「みんなアウトソースしてるのに、私は日本にアウトソースできるものがない」とブツブツ言ったら、「イスラエルだって給料が高いからアウトソースできない」。ということで、2人で同病相哀れむ。(冗談ですが)

それくらいアウトソースは盛ん。雑誌でも、海外へのアウトソース話が載らない号はないくらい。例えば:

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怪物は軍用地を買います

Wall Street JournalのMonster Buys Military Site。タイトルはInfoseekの翻訳の結果。

といっても、別にSFではなくて、求人サイト大手のMonster.comが軍人向けキャリア・教育情報サイトのMilitary.comを3950万ドル(キャッシュ)で買う、という話。うち2450万ドルを最初に払って、残りは2年間に分割して払うのだそうだ。

この話の面白いところは二つ。

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Emotional IQ

Harvard Business Review1月Special IssueのLeading by Feel(6ドルでダウンロードできますが、買って読むほどのもんじゃありません、たぶん)
人の気持ちを読めることが、マネジメントにどう役に立つかというテーマで18人の企業トップや専門家がコメントしている。

息も絶え絶えの米国航空ビジネスの中で、やる気ある人材をチープに活用してがんばっているSouthwest AirlineのPresidentのコメント:
I’ve always felt that my intuition was pretty darn good, and I think I can read people well. I rely a ton on my gut.

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オフ会のお知らせ

日本に行くので、オフ会をしたいと思います。2月28日(土曜)6時から。場所は未定ですが、都内のどこかで。

式次第としましては、これまでのわたしのblogをテーマとし
1)3択問題によるテスト
2)過去の記述を抜き出した穴埋めテスト
3)タイトルと内容をマッチさせるテスト
を行います・・・っていうのはもちろん嘘です。最近Typepadに移行して、ログを見たら思いがけずたくさんの人が読んでくださっているようなので、一体全体何を思って読んで頂いているのか、怖いもの見たさで。

参加希望の方はメール下さい。メールは自己紹介のページ(右の方を御覧下さい)にあります。このエントリーのコメントに参加希望と書いてくださっても結構です。

・・・とか書いて、もしかして誰も来なかったら悲惨なので、blogについていろいろ教えてくれた上野ミカさんに強制参加いただくことになってます。なので、誰も来なくても最小遂行人員2名で決行します 🙂