B級グルメ続きの続き

今週の金曜はJuly 4thで休日。日本だと連休がたくさんあって、またか、という感じだが、アメリカでは年間にほんの数日しかないので希少感がある。

この連休にかけて夏休みをとる人が多い。今日は水曜だが、もはやみな休暇に入っているらしく、どこの会社に電話しても連絡が取れない。やっとコールバックをくれた某スタートアップのCEOも「今僕Tahoeにいるんだけど」。別の会社は「弊社は木曜から連休です」との録音が流れるばかり。まだ水曜なんだけどなぁ。。。。道もガラガラだ。というわけで、すっかり気分は夏休み。こういうときにせっせと雑用を片付けないとイカン。

雑用ついでに、この間書いたシリコンバレーB級グルメの続きのそのまた続き情報。ベトナムサンドイッチだが、Story RoadのLee’sより別の店の方がうまい。101をStory Roadよりさらに南に二つほど行ったCapitol Express WayをEastに出て、最初に左折可のある信号(ガソリンスタンドがある)を左に曲がって、すぐ左手のサンドイッチ屋。Lee’sはパンは上手いのだが、味がアメリカンナイズされているので。

とはいうものの、もっとおいしいところがありそう。誰か知っていたら教えてくださいませ。

B級的には、Mountain ViewのLos Charrosでタコスというのもオツなもの。ビーサン、短パン、Tシャツで出向き、ChorizoやCarne Asadaのタコスなど頼み、Tecateでもクイっと。トマトと玉ねぎとチラントロと唐辛子を刻んで混ぜただけのメキシコでは定番のサルサもシンプルで美味い。854 W. Dana St. (between Bryant St. and Castro St.) です。その場で絞ってくれるオレンジジュースもよいし、Agua Fresca(フルーツジュース、、なのかな)もGood..私はスイカ味か、米味(甘酒のアルコール抜き、シナモン味、みたいなものですね)が好き。(Tacos以外のメインディッシュはあんまりぱっとしないので悪しからず)

そういえば、先日のPho情報には、Hitoshiさんが渾身の突撃レポートを書いてくれています。ベト麺’s Clubなる組織を結成しているらしく、その気合の程はすごい。Hitoshiさんは、スイスのビジネススクールを出た後、シリコンバレーで起業、現在はSVJENという組織をやっているのだが、料理への気合の入りようはすごく、我が家では尊敬をこめて「Salmon Guy」と呼ばれている。以前、アラスカから取り寄せたサーモンを自分でさばいて作った刺身をくれたからである。吉田兼好も言っている、知恵のある人より医師より、もっと素晴らしいのはモノクルル友と。

MBA doesn’t help….or does it?

Business Weekの6月30日号のFor Gen X, It’s Paradise Lost(subscriptionが必要です)は、Generation Xと呼ばれる、1965年ごろから1975年ごろに生まれた世代が、超ウキウキの楽しい90年代を過ごした後、今となっては高失業率に苦しんでいるという話。Harvard, Stanford, WhartonなどのMBAや、i-bankなどで高給取りだった人たちなどが、どんな不遇を囲っているかというようなことが実例つきで書いてある。

Wharton MBAの例では、Pottery Barn(おしゃれな家具屋兼雑貨屋ですね)で時給8ドルで働いたり。Harvardのビジネススクールを優等で卒業した人の例は、こんな感じ:

Michael Laskoff made all the right moves. Graduating early from the University of Chicago with honors, he married his college girlfriend and went on to finish his Harvard University MBA in ’94 in the top 10% of his class. He quickly landed a cushy job in New York at the tony boutique investment bank Furman Selz (ING ) For the über-achieving golden boy, it seemed as if nothing could ever go wrong. Back then, he even had hair.

(überはドイツ語の「上」であるが、高等な、至高の、といった意味で使われるものの、今回みたいにちょっと馬鹿にしたニュアンスを含むこともある。)

そんな彼だが、、、

Today, the 35-year-old Laskoff laughs about the absurdity of his rise and fall. His risk-averse best friend from B-school, who stayed put at Goldman, Sachs & Co., is now a managing director, pulling in compensation in the millions every year. Laskoff, on the other hand, has the kind of bungee-jumper résumé corporate recruiters often wince at. He’s hoping to make a new career out of a field he knows well — getting canned — by ministering to the only growth market he sees: the unemployed. For a book advance estimated at $50,000, he’s writing Landing on the Right Side of Your Ass: A Handbook for the Recently Fired, due out in January from Random House Inc.

ということで、じっとGoldman Sachsで働き続けた友達が年収数億円となるなか、あちこち点々とした彼は、どこにも行く先がないというもの。で、失業者向けの本を書くことにした、というオチ。

確かにこういう感じの人は私の周りにもいる。。。。。何でもできるばっかりに、バブル時にいろいろな職を点々としたため、これといって決め技となるスキルがないため景気が悪くなったら仕事が見つからない、という人たちである。「何でもできるばっかりに」がポイントで、「地頭さえよければどんな人材でも喉から手が出るほど欲しい」という求人側がたくさんいた好景気の時に得られた収入と、どんぴしゃのスキルがなければ職がない今とのギャップが激しい。記事では

It might be hard to muster sympathy for the same dot-com wunderkinder who made you feel hopelessly lame

ということで「景気のいいときにブイブイ言わしてた人たちに同情するのは難しい」ということだけど、(またドイツ語チックにwonder kidをWunderkinderと称している)こればかりは運だから、そんな厳しいことを言わないでも、と思うんだけど。

But as far as making enough for a decent living and a secure retirement goes, no generation since the Great Depression has had the odds so stacked against it

同情に値するのは、「まっとうな暮らしをしてかつ老後のたくわえをする」という大学院まで出た人の望みとしては相当ささやかな幸せと言ってもいいことですら厳しいという現実。こんなにひどいのは大恐慌以来ということ。確かに私のクラスメートでも、データエントリーのバイトしている人がいるしなぁ、、、、と思っていたら

One Stanford University MBA scooped sherbet in a Palo Alto ice cream shop.

おお、これは私のクラスメートではないか!!!Stanfordに程近いTown & Countryというショッピングモールの一角で最近アイスクリーム屋を始めたのだ。アイスクリーム屋の店員ではなくて、夫婦でアイスクリームのフランチャイズを買って店主になったのではあるが、しかしそれでも結構衝撃的ではある。以前、私のオフィスの大家の息子がドライクリーニング屋になったという話を書いたが(息子殿はStanfordのPh.Dだのマスターだのを複数持っており、バブル前は某大手クレジットカード会社のVPだったにもかかわらず)・・・「仕事がないなら、自分で始める」ということとは思うが、いきなりリテールというのはかなり驚きである。

ちなみに、このアイスクリーム屋は私のオフィスのすぐそば。明日暑かったら、アイス食べに行ってみようか・・・。

B級グルメ続き

昨日書いたPho屋と同じ通りの、ちょっと101寄りにはベトナムサンドイッチ屋があるのだが、その店のことが今朝のSan Jose Mercuryの朝刊のBusiness Mondayという紙面のトップに。

Vietnamese Food Enterprise Enters Mainstream

ベトナムで事業をしていた家族が、ベトナム戦争後いくばくかの資産を持ち出してボートピープルとしてアメリカに脱出、家族経営のレストランチェーンを経営しているが、今後ベトナム人以外もターゲットにして全国展開してIPOするというプランと、今までどおり家族経営でやっていこうというプランの間で揺れている、という話。

アメリカに住むベトナム人は大別すると3種類。軍人を中心とする終戦前に脱出した第一陣、商人を中心とする終戦直後にボートピープルとして脱出した第二陣、最後が米国軍人との混血などでベトナムから合法的に米国に退去してきた第三陣だ。このサンドイッチ屋の主は、第二陣である。

ちなみに、ベトナムサンドイッチというのは一度食べたら癖になる味。その中身は、
1)表面はカリっとサクサクだが、簡単に噛み切れるくらいのやわらかさのバゲットに
2)ニンジンと大根の甘酢漬け(日本で言うところのナマス、ですね)とフレンチのパテ、サーディンを核として、さらにしょうゆをパンに塗る
3)おまけで野菜(トマトなど)や肉類(チキン・ビーフの薄切りとか)をはさむ

ポイントは1と2。かりっとサクサクながら簡単に噛み切れるという二つの条件を満たすバゲットなどそうそうないので、まずはベトナムサンドイッチ専門店に行かないとならない。2は意外な組み合わせなのだが、なんとも言えず美味である。しかも激安。2ドルをきるのはざらだ。普通のアメリカンなサンドイッチは7-8ドルすることもあるのに比べると、目からウロコの価格付けとなっている。

ベトナムに行くと、自転車の後ろに木の箱を載せただけの簡易屋台があちこちの道端にあって、バゲットとパテと野菜でサンドイッチを作って売っている。そういえば、香港に長期滞在していた時、ローカル新聞を読んでいたら「ベトナムからの難民が、難民キャンプとなっている集団住宅の一室でバゲット屋を開業、大繁盛しているが、危険な場所なのでドアも開けられず、郵便受け越しにバゲットと料金のやり取りをしている」というニュースが載っていたこともあった。

Cafe Sua Da(カフェスエダー、を東北弁風に発音する)というベトナム風アイスコーヒーもGood。ガラスのコップに氷とコンデンスミルクが入ったものがやってくる。別途自分のテーブルで濃厚なエスプレッソをドリップして、それをダーっとコップに注いでかき混ぜて飲む。

ベトナムは中国とフランスの影響が交じり合って、こういうアジアとヨーロッパ味のミックスの食べ物がたくさんあり、大変素晴らしい国なのでありました。

シリコンバレーB級グルメ

ベトナム人の友人に教えてもらった超上手いベトナムヌードル屋。

Pho Ga An Nam
740 Story Road, Unit 3
San Jose
tel:408-993-1121
水曜定休
9am-10pm

Phoはライス・ヌードル、Gaはチキン。チキンヌードルを専門にするAn Namという名前の店ということ。提携農場があって、放し飼いの鶏を仕入れている。やわらかくていい味の出る雌鳥だけ飼っていて、それを毎日100匹絞めてスープを作っているんだそうだ。Young Eggというオプションがあるが、これは鶏の体内にあるタマゴで、卵黄だけのゆで卵。
Pho Ga以外には、ハイナンライスが上手い。にんにく味のチキンスープ炊き込みご飯。(ハイナンライスは、この店ではSui SuiだかSiu Siuだかという名前で呼ばれている。)

この店を教えてくれた友人は、ベトナム戦争時に父親が空軍の軍人で、サイゴン陥落の2ヶ月前に飛行機でアメリカに逃げてきたのだという。敗戦を見越した国外脱出が既に始まっており、サイゴンの空港の周りの道には、逃げていく人たちが乗り捨てた車が累々と並んでいたそうだ。別のベトナム人の友人で、やはり父親が軍人だった人がいるが、彼の場合はサイゴン陥落の30分前に脱出したと言っていた。着の身着のままで、最後にベトナムを出た米国海軍の戦艦に乗って逃げたのだという。

2ヶ月前がいて、30分前がいるということは、逃げられなかった人もたくさんいたんだろう。

危機を察知して全てを捨てる決断するというのは難しいことだなぁと、リトルベトナムの様相を呈し始めているSouth San Joseで、ベトナム人に囲まれて麺をすすりながら思ったのであった。

Stanford & Sports

Stanfordのスポーツ部門のトップのLeland氏が全米で最も優れた大学のスポーツ部門長に贈られるDirector’s Cupを受けるというニュース

Leland will accept the Directors’ Cup — formerly the Sears Cup, awarded to the most successful athletic department in the country — for the ninth consecutive year.

ということで9年連続受賞という偉業を達成したと。スタンフォードはスポーツが強い。でも、12年前に、Leland氏が着任したころは二流だったのだそうだ。(その前にもマッケンローなどがいたはずなのだが・・・・)Leland氏が達成したこととしては

• Won 41 NCAA championships, including an NCAA-record six in 1996-97.
• Reached the Rose Bowl in football and the Final Four in men’s basketball.
• Increased the number of scholarship athletes from 274 to 451.
• Spent $80 million to build or upgrade facilities, including the spectacular Avery Aquatic Center.

というようなことがあると。

アメリカの大学スポーツの気合の入り方はすごい。州立大学のUCですら、スポーツ推薦入学がある。公立大学といえば一律の入試で誰もが公平にというのが当たり前の日本から見ると不思議だが、アメリカでは公立といってもその資金源としては卒業生からの寄付が相当あるので、卒業生が誇りに思うようなスポーツチームがあることが大事だったりするのであろう。

ちなみに、スタンフォードはスポーツ選手に対するゲタの履かせ方が少ないので密かに有名である。多くの大学では花形スポーツ選手だったら誰でも合格できるくらいのゲタを履かせることが多い。しかし、スタンフォードのポリシーは厳しくて、成績のほうもかなりよくないと受からない。全国の高校からトップ選手を引っ張ってくるリクルーターは苦しんだのだが、それを逆に利用して、「頭がよくてスポーツもできる選手」にターゲットを絞ることでよい選手を集められるようになった。というのは、以前卒業生向けの雑誌の記事の受け売り。そういう人たちは、スポーツさえずば抜けていれば入れてしまう大学に行ってしまうと、後々まで馬鹿だと思われてしまう。スタンフォードであれば「スポーツができるだけじゃなくて、頭もいいんだ」と証明できるので、敢えてスタンフォードを選ぶ、というわけだ。タイガーウッズもスタンフォードで、私が通っていた頃はまだ彼も学生だった。スタンフォードのゴルフコースでは早朝に、バック9といって10番ホールからスタートする格安のプレーができるのだが、私の友人がプレーしたらタイガーウッズと一緒で腰が抜けそうだったと言っていた。別の知り合いは、ドライビングレンジでタイガーウッズと一緒で
「空き缶があったら、それに100発100中で入るくらい正確なショットだった」
とのことでした。

Martha Stewart

Martha Stewartがインサイダー取引疑惑でindict(インダイト、起訴)された。事の顛末はNew York Timesのeditorialによくまとまっている。ImClone社のガンの薬に、FDAの認可が降りないという知らせを受けて、株を売り、45,000ドル売り抜けたというもの。たったの500万円ちょっと。個人資産数百億円もあるというのに、、、、。

Martha Stewartはqueen of perfect household。料理からインテリア、おもてなしなど、生活に関する完璧さを追求してMartha Stewart Living Omnimediaという大事業を打ち立てた人である。モデルからスタートして、次は株のセールス、その後センスのよいケータリングビジネスをはじめ、そこから現在の姿にまで事業を拡大した。テレビ、雑誌、通販、店舗を全て自分の名前のブランドで展開、それまでいかなる大メディアでも実現し得なかった異なるメディアの相乗効果を成功させた。

ところが、ここ数年その嫌な性格ぶりが執拗に攻撃されていて、例えばMartha Inc.という悪意に満ち満ちた本も去年出版された。ひどい本である。読んでいて、こんな鮫のような作者にネタとして利用されるMartha Stewartに心から同情した。

例えば、Martha Stewartがあちこちを飛び回って勢力的に仕事をしているのを称して「Gal-on-the-go」という表現が何度も出てくる。馬鹿にしているではないか。Martha Stewartは若々しく見えるが、もう60台半ば。例えば、Jack WelchとかAndy Groveが同じように飛び回ったとして「Boy-on-the-go」とか「Kid-on-the-go」と言うか。言わないはずだ。加えて、作者はMartha Stewartの近所に住んでいるらしいのだが、「自分が見に行って余りにぼろぼろなので買うのをやめた家を、その後Martha Stewartが買った」なんて自慢も出てくる。(その家は、その後Martha Stewartが丹念にリノベーションをして一世を風靡した邸宅となる)

極めつけは、Martha StewartがMartha Stewart Livingという雑誌を始めた頃の話。出版社側は、Marthaの名前を借りるだけのつもりで契約したのだが、Martha Stewartは紙面決定の全てのミーティングに出てきて、内容はもちろんのこと、写真の一つ一つ、レイアウトの隅々まで口出しをし、メンバーを辟易させた、とある。しかし、自分の名前を冠した以上、ディテールに気を使うのは素晴らしいことではないのか。Martha Stewartの鉄壁のディテールで、名前を借りるだけのつもりだった出版社が流れ作業で作るより、ずっとずっとレベルの高いものになったのは、その後の成功に証明されている。(最近はちょっと苦戦しているが)

書いたのは男性なのだが、もう明らかにMartha Stewartの成功に対する僻みと感じられる。一読して、「だから嫉妬深い男はやだねー」と思ってしまったのだが、こういう風に一般化するのは男性に対するセクハラであるな。

ちなみに、Martha Stewart Livingは細やかな手芸・料理などなど、決して普通のアメリカ人ができそうもない手の込んだ芸当がこれでもか、これでもかと出てくる。そのパロディーで、Is Martha Stuart Living?とかMartha Stuart’s Better Than You at Entertainingという本も出てて、こちらはただもうひたすらおかしい。「お客様が来たら、プールの水の上を歩いておもてなししましょう」みたいな、決してできないことが、これでもか、とばかりでてきます。

ネットワーク(人)

最近なんだか公私ともどもバタバタしている。仕事では複数まとめて進展があったり。運営しているNPOでも、今週の金曜は設立1周年記念カクテルパーティーである。「カクテル」というところがポイントで、ちょっとおしゃれだったりするのだが、いろいろと準備することがある。NPO関連では、IRS(国税)にも追加書類を提出することになって、いろいろドキュメントをそろえたりもした。こういう時に限って日本から知人が立て続けにやってきたり、昔からの友人がスキューバダイビングを始めて我が家の水中写真を見に来るのでディナーを準備することになったり、ニューヨークから知り合いが引っ越してきたり、とあれこれある。運がついてくるときを「男時」、引いていくときを「女時」というらしいが、きっと「男時」なんだろう。運が乗っているときにいろいろと仕掛けないと・・・なんて思うとさらに忙しくなってしまうのだが。

さて、いろいろと旧交を温めたり新たな知り合いとであったりと動きの激しい昨今なのだが、ここシリコンバレーは超がつくネットワーク社会である。ここでネットワークとは「仕事で役に立つ人脈」を指す。一緒に遊びに行って楽しいのは友達で、これはネットワークではない。もちろん、ネットワークの中から友達が誕生することもあるし、逆もある。でも、一般的にはしっかり境界線がある。

ネットワーク構築にはいろいろな手段があるのだが、かなり有効なのが同じ会社に働いていた人たちの繋がり。元SUN、とか元Apple、といった人たちがメーリングリストを持っていたり定期的に集まっていたりする。私が昔働いていたことのあるマッキンゼーでもベイエリアだけを対象としていろいろとイベントがあるのだが、この間始めて顔を出してきた。元サンフランシスコオフィスのディレクターが引退してはじめたNapaの農場Long Meadow Ranchでのピクニックランチ。100人以上が集まったのだが、私にとって直接的に仕事に役に立つ人とも知り合うことができ、早速後日ミーティングをセットアップ。有効かつ楽しい1日だったのだが、元ディレクター氏の精力的引退暮らしも印象的。農場は
■有機栽培のワイナリー
■オリーブオイル
■牛
■馬
■有機野菜
といったものを作っていて広大。それをせっせと運営している。週末は自らファーマーズマーケットに野菜を持っていって売ることもあるという。ワイナリーツアーでは、力が入ったのかなんと2時間に及ぶ説明つきで、昼食前だった私は空腹でふらふらになってしまった。
「有機栽培の葡萄は、コスト度外視ではビジネスとして成り立たない。一番大切なのは適切なコストでの顧客満足の最大化。」
みたいなコンサルタントトークも満載で、
「うーむ、人間やはり何十年もコンサルタントをやっていると、骨の髄までそうなるんだなぁ」
と感動した。

ちなみに、マッキンゼーという会社はアメリカではやたらといい人がたくさんいる会社である。人格温厚で人当たりがいい、にこやかな人がいっぱいいるのだ。客商売だからだろうか。日本のマッキンゼーとはイメージが随分違う。。。などというと、モノ言えば唇寒し・・ですね。

なお、真偽の程は定かでないのだが、マイクロソフトを辞めた人の集まりは、参加者(マイクロソフト退職者)から会費を取ると聞いた。本当だとすれば、恐るべし、マイクロソフト、である。(もちろん普通は無料です)

ルックスはビジネスと関係あるか?

この間パーティーで話していて「見た目は出世にどれくらい役立つか」という話題になった。結論から言うと「結構役に立つ」。特に男性では背が高いことが有利じゃないか、という雑談に。ここで背が高いとは、185センチ超の見るからに大きい人のこと。会った瞬間に「縮尺が違う」と思わせるタイプ。

私のビジネススクールの同級生でも身長2メーター近くて(もしかしたらもっとあるのかもしれない)、世の中を3分割したらトップ3分の1に入るであろう顔かたちのAshleyは確かにめきめき出世してSiebelのVPになった。同級生で唯一起業した会社をIPOまで持っていったZiaはPeople誌の「アメリカで最も素敵な独身男性」の一人に選ばれた。そもそも、ビジネススクールに来てるアメリカ人って、見た目のいい人が多いのだが・・・。それ以外でも「アメリカの男子では、10代半ばでの身長と、大人になってからの収入には相関関係がある(10代の頃背が高い方が、大人になってから収入が高い)」という調査結果を見たこともある。この原因として、

1)そもそも、頭のいい人・経済的に成功している人はルックスのよい伴侶を選ぶので、才色兼備な子供が生まれる確率が高い

というpolitically incorrectな説を唱える人が時々いるのだが(特に日本人でこの説を言う人が多い。)、

2)見た目がよいということで子供の頃からなにかにつけて自信があり、より大きなことにチャンレンジして早く成功していくから

という説もある。

Economistの5月22日号にはThe right to be beautifulThe Beauty Businessという記事が載っている。化粧から整形手術までのBeauty Businessについてのものだが、有料コンテンツなので、面白いところだけピックアップすると・・・・

1)good-looking women with a flat tyre get rescued first
まぁこれはそうなんだろうなぁ・・・・

2)when Barry Harper of London Guildhall University looked at 11,000 British 33-year-olds, he found that the pay penalty for unattractiveness was around 15% for men and 11% for women.
33歳のイギリス人11000人の調査では、魅力的でない男は魅力的な男より15%収入が低いのだそうだ。女性では、その数字は11%ということで男の方が差が大きい。意外だが、これは恐らく男の方がそもそも収入が高いので、差も開きやすいせいではないか。(Economistはそこまで言及していない)

3)A baby of three months will smile longer at a face judged by adults to be “attractive”.

私は赤ちゃんに泣かれることが多いのだが、そこには深い理由があるのだろうか。うーむ。

記名発言のアンチテーゼとしての山田BBS

これ、超笑いました。発言者が全員山田の山田BBS全国の山田がblogについて考えるスレッドもある。といっても、もちろん(多分)山田さんが集まっているわけじゃなくって、全員が無記名で、無記名だとデフォルト山田になる、というそういうことなんだが、500以上もの発言が山田名でなされているのは壮観である。

以前に、blogと自己紹介blogと自己紹介-2というエントリーで、なぜidentityが明確でないblogが日本語に多いのか、という話題を取り上げたのだが、基本的には私は「人間は、その経験によって形成されたフィルターを通された主観的な考え方しかしない。だから、その主観フィルターがどんなものであるかがうかがい知れるような経歴情報があると、特定の意見のポジションが理解できる。」と思っている。もちろん、世の中にうそつきはいる。経歴情報を含めどんな内容でも鵜呑みにしてはならない。でも知らないよりは知っていた方が理解が深まることが多い。もちろん、経歴によって偏見をもたれるのがいやだから匿名で意見を言いたい、という人の気持ちはわかる。しかし、だとしたら、意見自体に「なぜそう思うのか」「それを証明する事実は何か」みたいなことをきちんと書いて欲しい。日本語blog(や掲示板)のもう一つの特徴は、一つ一つの書き込みがやたらと短いことなのだが、「これ、むかつくよね」「うん、まじ、やだ」みたいな短いコメントでは、その妥当性・正当性をどう考えていいのか全然わからない。

・・・とまじめなことを書いてしまったが、そういう私が持つ記名性に対する「思い込み」「偏見」みたいなものを思い切りパロディーにしたのが「山田BBS」と感じた。ので、笑ってしまった。なんか、「おじゃまんが山田くん」に出てくる山田くんが、何百人も集まっておんなじ口調、おんなじ声音で議論しているのを想像してしまうのだが、ここまでいくと匿名性のパロディーでもあって、アートに近い。えらい!!山田!!

山田がいっぱい、で思い出したのだが、昨日封切直後のMatrix2を見に行った。Agent Smithがいっぱい登場して、一人のNeoと戦うところがあって、ちょっと山田BBS的。映画のデキは期待が大きすぎたせいもあるかもしれないがイマイチ。。これから見る人のために詳しい描写は控えるが、「水戸黄門」と「Star Trek」を足して割ったみたいな感じであったぞよ。

熊的Google

先週末、友人たちとTahoeにスキーに行ってきた。openしているスキー場はもう2つしかないが、その一つのSquawでは、山頂のほうに行けば4メートル近い積雪がまだあった。このスキーを企画したのはGoogleをお休み中のRay。Googleがangel investorから10万ドル集めたばかりで、まだ4人しかいない頃に加わった。梅田さんのblogの表現に従えば「天才」なんであろうか。いや、全く知らなかった。

Rayは、Googleファウンダーと同じく、父親が数学の大学教授である。本人も数学を専攻、カリフォルニア工科大学からハーバードに転籍してundergraduateを終えた後、MITで純粋数学のPh.D.を取得、その後別の仕事を経て29歳でGoogleに入社。4年働いたところで現在は長期休暇中。

Rayはまた私が最近のエントリーに書いたような「熊的体力」の持ち主でもある。例えば:

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