同性婚認可に見る仕事が速くていい加減なアメリカ

Samesex marriage in USA

先週の水曜に、最高裁で同性婚が認められた。(正確には「同性婚を認めない法律は違憲」となった)。これで、国(federal)レベルでは同姓の夫婦も、異性の夫婦と同様の扱いを受けることになる。

それ以降の流れで2つ、Only in the US!(アメリカにしかないぞ)と思ったのが「仕事速っ」と「いい加減」ということ。

仕事速っ

もともとカリフォルニアにはProposition 8という法律(という日本語であってますか?)が2008年からあり、これは同姓婚は認めない、というもの。しかし、最高裁の判決を受け、たった2日後の金曜にカリフォルニアでも同性婚を認めることになった。その翌日にはProposition 8のサポーターが州内の同性婚認可の停止を最高裁に提訴。翌月曜には、最高裁がその要求を却下。そして水曜には米国初(と思われる)ゲイカップルの永住権申請が認可された。

一方、カリフォルニアでは月曜そうそう結婚式を挙げるゲイカップルの嵐

まとめると

  • 水曜:最高裁判決
  • 金曜:カリフォルニア判決
  • 土曜:カリフォルニアの判決反対派の最高裁提訴(「提訴」書類は76ページもある。既存の資料をコピペするにしても何人徹夜したのか)
  • 月曜:最高裁却下および怒濤のゲイ結婚式
  • 水曜:ゲイカップル、初の永住権認可

という、「一週間の歌」みたいな流れ。

そういえば、2008年の金融危機のときのfederal reserveも一週間の歌的スピードだったが。

しかしよく考えると一週間の歌って、実は何もしてないよね。市場に行って買い物して風呂に入って友達とお喋りしてるだけ。そんなのんびりしたものと比べるのは失礼かもしれない。とにかく「仕事速っ」です。

いい加減

最高裁の判決は、州レベルで同性婚を認めるべき、とまでは踏み込んでいない。冒頭の図は現時点で同性婚が認められている州とそうでない州で、青はOK、赤はNG(「認められない」に程度があるので、いろいろな色がある)。

国レベルでは認めるけど、州では認めないってそれ、どういうことよ、と思うが、いろいろ大人の判断があってこうなっているらしい。「足並み揃える」とか、そういう概念から遠いところにいる人たちなのだ。

そして、また、今回の同性婚OKがいつまで続くのか、という疑念もすこーしある。一旦最高裁が違憲判決を出したものが覆ることは無いかもしれないが、実施上難しくなる法律がさらに可決されるとかあるかも。足並みそろわないから。

最近でも、サンフランシスコで同性婚が認めた時期があって、その短い期間にそそくさと結婚したゲイのカップルはその後も結婚している状態が認められ、間に合わなかった人はダメ、なんていうこともあった。

だから、今回も、今のうちに!!というカップルがたくさんいるはず。

特に外国人にとって問題なのは、伴侶のビザ申請でございます。ビザは国(federal)レベルの判断なので、これまでゲイのカップルは伴侶のビザ申請することができなかったが、これで晴れててきることになり、しかも本当に認可も出た。(既に申請は出しているカップルがたくさんいて、その一組が認可されたらしい。「認めない」と国が言っている間に申請してる人たちがたくさんいるのもアメリカらしい。)

普通の就労ビザだと、将来それを永住権に切り替えるところで「やっぱりダメ」という状態になっているリスクもあるので、今のうちにカップル共々グリーンカードを申請するのが吉と思われる(夫婦のどちらかにグリーンカードがおりると、伴侶にも自動的にグリーンカードが出るので)。

そういえば昔、Craigslistを見ていたら

「当方、サンフランシスコに住むinternational gay couple。international lesbian coupleと移民問題について語り合いたい」

というポストがあって笑った。これ、つまり「二組偽装結婚して相互のパートナーにビザを出そう」というお誘いですよね。あの人たちはどうなったのか、その後も時々気になっているのですが。

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同性婚認可に見る仕事が速くていい加減なアメリカ」への3件のフィードバック

  1. いとこ結婚についても、法律はまちまちですよね。アメリカは確かに州の自治が強くて、州立大学も州民なら安くて、外の州は高かったり、健康保険も州の外に行ったら使えなかったり、州がミニチュア国みたいに機能してるところがありますよね。
    ちなみに、アメリカがイギリスから独立した当時、実は独立賛成派の方が、反対派を下回っていた、という話を聞いたことあります。実際、南北戦争のときは、南部が独立しようとしたわけだし。そういう色々な人の意向を国がまとめるには、各州の自治権を認めるしかなかったのか、と思ったり。

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  2. chikaです
    同姓、直しました。Thank you!
    アメリカの州は多くの場合、地理的にも大きいですしね・・・なかなか国レベルでは物事がうごかなかったりもするのでしょう。

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