二週間ほど前、家の庭で謎の物体(写真)を発見。全長5センチくらいだったので、最初は「巨大ネコヤナギ?」と思ったが、何となく違う気がして、その辺に落ちていた小枝でつつき回してしげしげと見たら
何かの足でした。
黒い点々が爪。ひー、と思って写真に撮って新聞にメールした。ローカル新聞、San Jose Mercuryには、Animal Lifeという読者の動物関係の質問に答えるコラムがあるのだ。そのコラムにあるアドレスに、「これなんですか?なんでうちに?」と写真付きで聞いたところ、回答が掲載されました。それによれば、なんとこれはコヨーテの足で、多分、1)車にひかれるなり毒を食べたネズミを食べるなりしてコヨーテ死亡、2)その死骸を大きめの動物が食べ、3)その残骸をさらにカラスが食べようと思って運んでいるうちに、4)うっかり落とし、5)猫などに邪魔されて拾えずに終わった、のではないか、とのこと。(うちの庭の木に1日1回カラスの大群(5〜60羽)が来襲する。それも質問文に書いておいた)。
おお、これぞまさにシリコンバレーの生態系。
今日、同じコラムを見ていたら、こんな読者からの質問が。
「朝起きたら、デッキの上にフレッシュな鹿の上半身があった。どうして?」
コラムニストが専門家数名に聞いたところ、答えは二択で、
1)マウンテンライオンが置いて行った
2)コヨーテの群れが鹿を殺した後、2組で乱闘になり、上半身を持ったグループが運んで来た
マウンテンライオンは猫科の動物なので、知らないうちにこの家の人に恩義を感じていて、そのお礼に鹿の上半身を置いていった・・・ということはまさかあるまい。
マウンテンライオンはまたの名をクーガー、成長すると、鼻先から尾の先までで2メートルを超し、体重は100キロ近くなる。跳躍力は、垂直方向に5メートル、水平方向に12メートル。2階の屋根の上でも逃げ切れないかもですよ。お姿はこれ↓
コヨーテは小振りだが数が多い。カリフォルニア州のサイトにも「コヨーテがゴミをあさらないように気をつけよう」と書いてある。2009年に野生動物に殺された羊は、全米で24万7200頭。その半分がコヨーテによるものだそう。
この質問をした人の庭にはどちらかが来ていたわけですね。回答によれば、どちらであっても「人間の近くに獲物を置いて行くのは人間を恐れていない可能性あり。夜家を出るときは厳重警戒、子供やペットはなるべく外に出さないように」だそうです。
しかし、「フレッシュな鹿の上半身」に比べると、「コヨーテの足(約5センチ)」はなんて矮小なのでしょうか。鹿が「棒」だとすれば「針」。こんなものでワクワクして写真とって新聞に送ったのは、まさに「針小棒大」の騒ぎぶりであった、と反省したのでした。
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coyoteは「カイヨゥティ」と発音します。oというスペルでアイと読むのはこの単語だけ。(メキシコのスペイン語から来ているらしい)。
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