どうということもない小さなことなのに忘れられないできごと、というのが結構ある。
その1つが、昔表参道で一人ランチをしていた時に耳にした「サイモンサブロウさん」の話。
時の頃は90年代初頭。表参道から一本入ったベーカリーカフェみたいなところで一人サンドイッチなど食べていた。(アペティートとかボナペティートみたいな名前のお店だったと思う)。
後ろの席に20代と思われる女性が2人座って話していたので、聞くとも無く聞いていた。(盗み聞きスミマセン)。
こんな感じ。
「Aちゃん、婚約したらしいよ」
「へぇ、そうなんだ」
「でも、相手の苗字がかなりすごくて、結婚したら自分もその苗字かとちょっと悩んだらしい」
「何て苗字なの?」
「それがね、サイモンサブロウって言うんだって」
「え、でも、サイモンって、時々いる苗字だよね?そんなに変じゃないと思うけど?」
「違うのよ、サイモンサブロウが苗字なんだってっ!」
「えええ、なにそれ??」
「でしょー」
「じゃ、あれ?子供をシロウって名前にしたらサイモンサブロウ・シロウ?1人で漫才コンビ?」
まだ箸が転んでもおかしいお年頃だった私は、1人で悶絶致しました。サイモンサブロウ・シロウって・・・。一人ランチで吹き出したら変な人なので、当時密かに編み出していた「吹き出し笑いをしない奥義」を駆使してこらえにこらえたのでありました。
しかし、当時はまだインターネットなど(一般人が使えるレベルでは)存在しなかったので、「そんな名前があるのか」という疑問はそのままだったのだが、今日、ふと思い出して検索してみたら・・・・
おおお、本当に存在した!サイモンサブロウ(敬称略)!
正確にはサ「エ」モンサブロウであった。左衛門三郎。面白い苗字、読めない苗字というサイトに掲載されていた。勘解由小路(カデノコウジ)とタイで一番画数の多い苗字らしい。
ちなみに、ことえりでサエモンサブロウとタイプすると一発で左衛門三郎に変換できる。でもカデノコウジは無理。もしかしてことえり開発チームにいらっしゃいますか、左衛門三郎さん。
しかし、日本国たるもの、ものすごい苗字があるもんなんですね。上述のサイトには、これでもか、と驚きの苗字が羅列されているのだが、その中からいくつかピックアップすると
- 数字で頓知系
九:いちじく(一字でく(九)だから)
八月一日:ほづみ(稲穂を摘む行事の日から)
五六:ふのぼり(将棋で、5六の位置から歩がヒトマス上ると敵陣に入って「と金」に出世するから。将棋全く知らないのでよくわかりませんが)
一尺八寸:かまづか(鎌の柄の寸法が一尺八寸だから)
十七夜月(夜と月は縦に並べて一字になる3文字性らしい):かのう(満月の十五夜の2日後に祈ると願いが叶うという言い伝えから)
- 読みがインパクト系
金万:こんま
貴家:さすが
南蛇井:
なんじゃい
平安名:
へんな
要海:
ようかい
号刀:ごうとう
- 見た目が(も)インパクト系
酢:す
接待:せったい
肉丸:にくまる
毛穴:けあな
鼻毛:はなげ
髭:ひげ
官能:かんのう
浮気:うきぎ
- 見た目も読みもインパクトが無いが、合わせ技でインパクト系
雪:すずき
- 念の押し方がインパクト系
王来王家:おうらいおうけ
ちなみに私、人生において、「上さん」と「下さん」と「左右さん」に会ったことがあるので、上下左右はクリア。「東さん」「西さん」「南さん」は会ったので、あと「北さん」で役満です。
++
日本人の英語力向上のためリスニングアプリ作ってます。
英語にもトンデモ苗字はあります
四月一日(わたぬき)さんという人に会ったことがあります。四月一日には冬物の着物から綿をぬいて衣替えをするというのがいわれらしい。難読名字の本で読んで、ホンマかいなと思っていたんで、本当に会った時には珍種の動物に会ったような感激でした。京都の人でした。
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私のお友達(香港系アメリカ人)で、Uという名字の女性学者がいます。米税務署からは、オフィシャルの書類にイニシャルを使うなんてけしからん、と言われたり、ウェブサイトで登録ができなかったり、なかなか大変そうです。
もう一人の知り合い(インド人)は、寿限無寿限無五劫のすり切れ海砂利水魚、、、なみに長い名前を持っているので、オーストラリアの永住許可書に名前が収まらず、大変だったそうです。
私の名前も日本本土では変わっているのですが、自分ちっぽけだなぁ、と思いました。
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苗字ではないんですが、サンディエゴに住んでいた時の知り合いの日本人夫婦の子供が大(だい)という名前の男の子で、公の場で子供を呼ぶとその場のアメリカ人みんなが怪訝そうな顔で振り返ったそうです。だい=die!
中にはどうしてそんな名前つけたんだーと怒り出す人もいて、大変なことになったと嘆いていました。
今は、一家で日本へ帰国し元気にしているようです。
噴出し笑いをしない奥義のリンク先の千賀さんの元上司の黒いTバックの話しで以前大笑いをしてしまい、またそのブログを読んでみたいと思っていました。今後見失わないように、お気に入りに入れておきます。
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SFショートショート作家の星新一氏も、
「『星』という名字はその地域ではそこそこいるけど、
全国的にはすごく少ない」
みたいなことを書いていた気がする。
SF作家的には、なんか話のネタに使えそうな名字ですけどね。
なお自分は実物の「星」さんには、今まで会ったことはありません。
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苗字ではないですが、昔いた会社で「名前の頭文字+苗字フル」がオフィシャルメアドになっていまして、佐立(さだち)さんという人が可哀想な目にあっていました。
あつしだったか、とにかく「あ」で始まる名前で、「asadachi@・・・」っていうアドレス。
口では説明できません。。。
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上坊寺
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無量小路という苗字もありますよ
私の学校の担任で、お坊さんをしていました
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