Plenty of Fishは無料の出会い系サイト。広告だけが収入源。
先週末New York Timesに記事が出ていて、「1週間に10時間働いて、年間利益(net profit)1000万ドル(10億円+)」と。このサイトのすごいところは、ファウンダー+パート一人、という感じで細々とやってるところ。収入は広告頼み。ユーザーは無料で使うことができるので、面倒な課金管理もなく、ほとんどのプロセスは全自動。ゆえに、29歳のファウンダーが費やす時間は毎週10時間程度と。
ちなみに、有名テクノロジー・ベンチャー系ブログTechCrunchで月600万ページビュー、年商250万ドル、約3億円との噂。こちらは、結構ライターを雇って書いてもらったり大変な訳です。それにくらべると、Plenty of Fishは個人事業としてビューティフルですね。
Plenty of Fishでは、「スパムエントリー監視」はユーザーがボランティアで無料でやってくれるそうな。毎日5万枚の新しい写真がアップロードされるそうですが、この写真をひたすらチェックするのが好きなユーザーがたくさんいるらしい。そして、そのユーザーからのフィードバックをどう処理するかも自動化されてる、と。
San Jose Mercuryの記事によると、Plenty of Fishは、月間12億ページビューで、Google
AdSense収入が、最高で2ヵ月分90万ドルとのこと。つまり1000ページビューあたり0.375ドル、約40円強。
1000ビューあ
たりの広告料をCPMと言いますが、このCPM、世では10−20ドルあたりが相場らしい。ただしこれは、サイト運営会社の営業部隊が売りに歩いて取ってくる広告料
で、売れ残りのページビューが出ることも大いにある訳で。
それにしても10−20ドルに比べると0.4ドルは低いですね。ま、「自分は広告営業せず楽してGoogleにお任せ」というAdSenseだったらこんなもの?(私はやったことないので知らないのでした。)
Plenty of Fishの最大の収入源はAdSenseではなくアフィリエイトだそうです。デート関係の本とか、他の出会いサイトとか。
ちなみにPlenty of Fish、見た目かなりいい加減なのですが、match.comなどのアメリカのメジャー出会い系サイトは月20-30ドルくらいするので、無料というのが受けた模様。
なお、アメリカでは、「出会い系」といっても真剣に結婚相手を探す人も多いです。最近、オンラインで知り合って結婚する人の話しを多々聞きます。はい。アメリカの出会い系サイト市場規模は5億ドル、有料コンテンツでは二番目の市場規模だそうです。
いつも拝読しております。
有料サイト市場規模の一番目はなんなのでしょう?
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日本の出会い系もかなり盛り上がっていますよ。
市場規模はわかりませんが、私の周り(東京)でも実際結婚した人が結構います。
もっとも「どこでそんな人見つけたの?」と聞くとコソコソ教えてくれるので、あまり
ひけらかすこともないところが日本人っぽいですけど。
アメリカでは以下のようなカンファレンスも行っているそうですね。
http://www.internetdatingconference.com/innerpage-miami.php
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>有料サイト市場規模の一番目は
元ネタのこちらのレポートでは「entertainment/lifestyle」だそうです。音楽ダウンロードもここに含まれると。
クリックして153_W_opa_paid_content_report_fullyear05.pdfにアクセス
ちなみに、entertainmentの一部ではありますが「アダルト」はそれだけ取り上げても結構大きい。ちょっと古いですけど、こちらによれば2003年で20億ドル市場だそうです。(オンライン以外も含めた全ポルノ市場はその10倍とのこと。)
http://www.usatoday.com/money/industries/technology/2004-03-09-onlineporn_x.htm
>コソコソ教えてくれる
アメリカは「こそこそ」がなくなってきたのがここ1−2年という感じかな、と思います。まだコンサーバティブな人の中にはコソコソしてる人もいるとは思いますが。
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