Bonaire紀行記:ダイバーズパラダイス2

Rent-a-car in Bonaire

さて、Bonaireではこういうレンタカーを借りる。ダイバーでない旅行者もいるので、普通の乗用車のレンタカーもあるが、ダイバーはみなこういうピックアップトラックを借ります。荷台には木枠がおいてあって、ダイビングタンクが乗せやすいようになっている。写真は、The Lakeというポイント。こうして砂浜に車を停めて、そこでギアを装着し目の前の海で潜る。

一旦潜ると1時間前後は車は置き去りになる。島は閑散としているので、当然のことながら盗難は頻繁にある。タヒチだかフィジーだかにダイビングしにいったら、レンタルギアに「Bonaire」と書いてあった、という笑い話もある。(本当かどうかは不明だが、前回来たときに宿の人が教えてくれた。)車を停めるところが、ちょっとした窪地にあって見通しが悪いことが多い島の北側に行くときは、タンクも潜る分だけ持っていき、荷台に放置しないように、とダイブショップの人に注意された。

車にはタオル以外何も残さないのが基本。サングラスも盗られやすいとのこと。車の鍵は小さな密閉ケースに入れて持って潜る。ドアの鍵は必ずあけておく。「車内にある水のボトル一本を盗むために、窓ガラスを壊された」なんていう話もある。

ま、私が、島のティーンとかプチならず者だったら、貴重品をおいたまま車を放置して絶対1時間は帰ってこない観光客は「鴨がネギしょって」状態である。ちょっとくすねたくなる気持ちもわかる。(この島では、暴力的な犯罪はほとんどない)。

ダイブスポットは、Bonaire本島に65ヵ所、Klein Bonaireと呼ばれる沖合の小さな無人島に25カ所ある。Klein Bonaireは、船でないと行けないが、本島のスポットはビーチからそのまま入っていける。

ただし、中には、1000
Stepsなどという恐ろしい名前の場所もある。その名の通り、切り立った崖に刻んだ階段をひたすらおりていかないとならない。もちろん、ダイビングが終
わった後は登って戻らないと行けない。恐ろしい。こういう場所は、ボートで海側から来る方が楽。

一方で、ただのビーチも、波打ち際から最初の数メートルをダイブギアを全身に装備した状態で行き来するのは結構大変ではある。(ほんの数メートルではあるが)。Bonaireの場合、珊瑚がぎざぎざと水辺ぎりぎりまであることが多く、ちょっと怖いこともある。(一番上の写真のようなところ)。

一番楽なのは、1メートルくらいの小さな段差が海辺にあるようなところ。私のお気に入りはこのOil Slick Leap。

Oil Slick Leap

車を停めてダイブギアをつけたら、5メートルほど歩いてプラットフォームからジャンプ。戻ってくるときもハシゴがあるので大丈夫。

OIl Slick Leap

さて、どこにどんなダイブスポットがあるかは、Bonaire Diving Made Easy: Practical Guide to the
Shore Dives of
Bonaireという80ページほどの小冊子を買いましょう。Bonaireのダイブショップだったらどこでも売っていると思います。もう少し分厚いバイ
ンダー状になったガイドブックもありますが、薄い方のでも事足りる。

それぞれのポイントで、水に入るところ、出てくるところで、ちょっとコツがあることもあるので、それを読んでから行くあるよろし。特にポイントが、どこらあたりでフィンを取るか。フィンてやつは、水中推進力としては大変偉大なのだが、陸上歩行は不可。早く取りすぎると、

「あああ、目の前1メートルのところにつかまれる岩があるのに、どうしてもたどり着けないっ」

という事態になる反面、ぎりぎりまでつけていると波がくだけるところでグルグル巻かれ、フィンが取れずに立ち上がれなくなる。そして、ギザギザの珊瑚の死骸にガリガリとぶつかり続けることになる。

(波打ち際に近いところによくいるヒラメ。普通色はバックグランドと同化しているのだが、これはなぜか白地バックグランドにブルーで見やすい↓)

Flounder

さて。

Bonaireは人口約14、000人の小さな島だが、ケーブルテレビもあるし、携帯電話も人が住んでいるところだったらたいていの場所で受信可能。アメリカのAT&Tの携帯電話は自動的にローミングされる。が、iPhoneのデータローミングは切っておくのが大事。iPhoneには「ビジュアルボイスメール」なる留守録があるのだが、これがデータとして自動的にプッシュされるらしく、知らずにローミング先の海外で留守電を受け続けて翌月の請求が数千ドルになった、という恐怖談があちこちに。

さてさてBonaire。
お隣のCuracaoが17−19世紀に奴隷貿易の拠点として栄えた(この話はまた後日)のに比べると、Bonaireは地味な歩みをたどってきた。19世紀は、男はオランダかアメリカ船籍の船の船員として出稼ぎに出て、女が残ってヤギを育て魚を捕り、子供を育てた。輸出できるものは塩、石炭、アロエ樹脂、divi-divi pods、ヤギの肉と皮、というところだったらしい。divi-divi podsは豆で、皮をなめすのに使うタンニンがとれるそうな。

その後、1962年にDon Stewartというアメリカ人が流れ着いてダイビング事業を開始する。同じ年にBonaireにやってきた渡航者は2000人だったとのことなので、それなりに人の行き来はあった模様。(Curacaoのホテルの売店にあった本には、当時Curacaoの裕福な人々は、週末にBonaireに遊びにいったりした、という記述がありました。)

Don Stewartは就労ビザもないような流れ者だったようだが、タンクを6本揃えて小さなダイブオペレーションを開始、その後、いち早く珊瑚礁の保護に乗り出し、カリブ海で最初の水中国立公園化、アンカー禁止といたルールで美しい珊瑚礁を守り、現在のダイビング産業の礎となった。80歳を超して未だ健在なり。

ちなみに、Bonaireよりもさらに珊瑚礁が美しいフィリピンでは、珊瑚礁を丸ごとダイナマイトで爆破して魚を捕る、という漁業が行われている。フィリピンの珊瑚礁はお花畑のように美しいが、70%が壊滅的ダメージを受け、良い状態にあるのは5%しかないという。ダイビング自体も珊瑚を傷つけるものなのではあるが、爆破するよりはずっとまし。観光も悪いことばかりじゃないのね。ブラブラして見つけた島で産業を興し環境を保護して感謝されるというDon Stewartのような人生もよいですね。

Bonaireの珊瑚礁↓

Coral

Bonaire紀行記:ダイバーズパラダイス2」への4件のフィードバック

  1. 小物の盗難はあっても、車自体の盗難が成立するほどには経済規模が大きくない、のでしょうか。
    昔は島で車を盗んでも持って行き場がなかろうと思っていたんですが、ハワイでは盗んだらすぐにばらして部品を売っ払ってしまうようです。それにもそれなりの規模の裏流通ルートが必要でしょうからね。

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  2. 前から思っていたんですけど、
    もんのすごく写真取るの上手いですよね。
    カメラがいいのかなぁ~?
    いや失敬、アングルが最高です。ほんと。
    ひょっとしてプロですか??

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  3. いいですねー、Bonaire。
    私は仕事でVenezuelaに半年ほどいましたので、Margarita島には行きましたが、いわゆるABCには足を伸ばせずじまいでした
    (ちなみにメキシコのCozumelでも3ヶ月ほど仕事してまして、あそこも自分的には結構好きでした)。
    写真ですが、私も陸上・水中ともとても綺麗だと思います。
    構図、ライティング、フォーカス・・全てレベルが高いです。
    自分も見習わなければ・・。
    特にヒラメ。奇跡的な色を出してますねー。
    写真としても、移動中のヒラメゆえ、それなりのシャッタースピードで撮っていると思いますが、貴重な瞬間を手前からやんわりと光をあてて色をうまく引き出した、とても美しい1カットだと思います
    (水中カメラはどんな機材を使われているのかちょっと気になります)。
    ごゆっくり休暇を満喫ください☆

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  4. chikaです
    >車自体の盗難が成立するほどには経済規模が大きくない
    そうですね、多分。雰囲気的にはカウアイとラナイの中間くらいって感じの雰囲気の島ですwww
    カメラは、結構いろいろ持ってます。。(古いのも愛用してるのでだんだんたまってきた。)
    明るい地上だったら、いつでも持って歩くことができ、取り回しが簡単な超小型のが好きです。今はiPhoneのカメラがこの役割。欲を言えば、画素数は数十万でよく、多機能もいらないので、レンズが明るくて、ダイナミックレンジが広い携帯カメラが世にあったらすばらしいんですが。。。
    一眼レフは、何か特別なものを撮るときはいいんですが、いかんせん図体がデカい。水中でハウジングに入れると片手では持てないので、ダンナ専用。私は、Olympus4040という何年も前のカメラをいまだに愛用。一度ダイビング中水没させてしまって一旦完全に死亡したんですが、水で洗って乾かしたらやや復活。(一部液晶は死にましたが)。で、今回も持ってったんですが、途中で一回死に、3−4日放置してたらまた復活しました。しぶとい!!
    ひらめくんは、4040死亡中だったので、Nikon Coolpix S1というお手軽カメラで撮ってます。http://www.nikonusa.com/template.php?cat=1&grp=2&productNr=25529
    (こんなの↑をハウジングに入れる。見た目的には使い捨て水中カメラレベル。)
    このカメラは露出やシャッタースピードのマニュアル設定不可なので、もう、撮りたい画面を切り取ってシャッターを押し、あとは神に祈るしかない、という感じです。
    いずれにせよ、水中写真は、30枚撮って、使えそうなのが2−3枚あるかないか、って感じで、数で勝負。
    えー、一応外付けフラッシュは付けて撮りました。でも、これは3−4メートルのごく浅いところだったので、フラッシュなしでも撮れると思います。フラッシュは水中にまき上がった砂に反射して痛し痒しなので。

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