今シリコンバレーの最もホットな話題といえば、ザトウクジラの親子。な、な、なんと90マイル、150キロ近くも川を遡り、カリフォルニアの首都サクラメントまで迷い込んでしまったのである。サクラメントってどこじゃい、という方は下記の地図をみて下さい。(左下の湾になっているところがサンフランシスコ)
日本でいうと、東京から長野まで泳いでいってしまった状態。サクラメントまで来ると既に水は真水だが、鯨的には、餌が無いこと以外少なくとも短期的には問題ない模様。
が、しかし、迷い込んだのみならず、途中でボートのプロペラに当たったようで、親子とも傷を負っている。母親の怪我は深さ60センチに及ぶとのこと。でもまだ脂肪層だから命に別状はないそうですが。
鯨を熱狂的に愛するアメリカ国民の皆さんは必死で鯨を海に返そうとしている。まずは、
「餌にありついた鯨が出す声」
のテープを下流で流して何とか鯨をおびき出そうとするが、かえって鯨は逃げてしまう。
「鯨の方言違いかも」
ということで、アラスカの鯨の声のテープを、カリフォルニア沖の鯨の声のテープに切り替えたがやっぱりダメ。週末はおびき出し作戦は休みで、火曜から、今度は「鯨の嫌がる音」を上流側で流して追いやる予定だそうです。
今週末は、鯨の親子見物になんと1万人が繰り出したそうな。また、現在いろいろな新聞等が、勝手に親子を命名中。Delta とDawn、RioとVistaなど。
私も3週間ほど前に沖合いを回遊する鯨の潮吹きを見ましたが、ザトウクジラは世界で6000頭ほどしか残ってないそうですので、がんばって沖に戻ってほしいものです。1985年には、同じくザトウクジラのHumphrey君が内陸に70マイルのところに迷い込むも、26日経ってから元気に海に戻ったそうなので、まだまだ時間はあると期待。
とはいうものの、残念ながらサクラメントで親子があえなく命を落とした場合は、鯨肉として処理させてもらえないだろうか・・・・などと言ったら大変なことになりますな。
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すごく注目のニュースですね。
アメリカ人の必死さを感じますが、彼らはそんなに鯨が好きなんでしょうか?
食べるなんてもっての他って雰囲気ですね。
鯨の無事を祈ります。
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