Small businessとHigh growth venture

以前、ベンチャーと中小企業の違いというエントリーを書いた。その中でこんなことを書いた。
■「high growth venture」は、核となるコンセプトや技術があって、それを市場にもたらすことを目的とした若い会社。
■「中小企業」は、核となるコンセプトや技術はあることはあるが、「それで世の中を制覇しよう」という野望は薄い。仕事を受注しながら、利益がでたらだんだん業容を拡大して成長していく。
■「small business(中小企業)でじわじわと成長してきた会社が、突如気が変わってVCから資金調達、high growth venture(ベンチャー)に鞍替えすることもある。」

今日ちょうど鞍替え途中という会社のCEOと会った。この会社の場合、鞍替えを象徴するのは二つのイベント。
1)VCから増資する
2)下請け仕事を断る

2)が最も重要で1)はその副産物といってもいい。「下請け」では、できた製品のIPは発注元の企業に渡してしまい、自社には受注費しか残らない。high growth ventureの特徴である「自社固有製品販売」ではもちろんIPは自社で保有する。自社にIPがあるから、将来の大きな成長が期待できる。だからVCから資金調達が可能になる。

といっても、この会社では、運転資金の問題もあって、きっぱり下請け仕事を断れない事情もあり、受注額を下げる代わりにIPの一部だけを自社保有とし、その部分に関しては発注元企業にロイヤリティーを将来払ってもらう形式にしていた。まさに、「下請け」から「自社固有製品販売」への過渡期、という感じでしょうか。

Small businessとHigh growth venture」への1件のフィードバック

  1. はじめまして。藤末さんのGoogle関連のリンクから久しぶりにお邪魔して、2ヶ月分程を一気に、また色々感銘しながら読ませて頂きました。
    私自身は、ITメーカーの立場でドメスティックな中小企業とのアライアンス開発のようなことをやっております。high growth ventureとのアライアンスを求めて、実は中小企業ばかりを探し回っていた愚に気がつき、「目から鱗」です。しかし、この線引きはVCが入っているかどうかだけではない気がします。入っていてもなかなか飛ばずですが、VCなしの下請け子会社でいきなりIPOという所も最近ありました。
    バイオはほとんど素人ですが、ゲノムの頃から本質はITだと信じており何か見つけられないかと探しております。
    日本において、ventureと見られている多くの中小企業は、USのhigh growth ventureのようにtop notchの人材がいない代わりに、Death valleyでBad waterを飲んで死に絶えることがない、と言うのはいかがでしょうか。倒産、整理に対する強い抵抗感と、やはり人材不足が大きな原因でしょうか。

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