田舎の280

先日のシリコンバレー=田舎エントリーのコメントでkameさんから、「シリコンバレー在住時は、緑の多い280を好んで運転」と書き込みいただきましたが、今日夕暮れ時に280(高速道路の名前)を走ったので、運転しながら写真をとりました。
(よいこの皆さんは真似しないように)
暗いですが、田舎なのはよくわかるかと。ベンチャーキャピタルの立ち並ぶSand Hill Roadと280が交差するあたりです。牛がいたりしますね。

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New Yorkで$500のスシ

New York TimesのYes, It’s a Mall, but a Far Cry From the Food Court (すみませんが多分有料)

New YorkのCentral ParkのかどのTime Warner Centerに、超高級レストラン街が来年オープンする、という話。Napaの伝説のレストラン、French Laundry(予約したい日の一ヶ月前の朝10時から電話受付開始だが、10時半にはもう全席埋まっている、ので一度も行ったことがない)のシェフや、Las Vegas随一のレストランのシェフやら6人が豪華絢爛なレストランをオープンするんだそうだ。

中でも目を引くのは豪華絢爛レストランの一つ、Masa Takayama氏の寿司屋Asayoshiである。

French LaundryのNew York版は一人135ドルで68席、別のレストランは一人80-120ドルで225席、、、という具合なのだが、Asayoshiは、なんと一人500ドル、というのも驚きだが、それ以上にのけぞるのが客席数。な、な、なんと「9席」です。9席。要はカウンターだけということであろう。多分。

うーむ。しかも、他のレストランオーナーシェフたちは、皆今までやってきたレストランも開けたまま、New Yorkに挑戦なのだが、Masa氏は今までの店は閉めちゃって、9人のお客さんにかけるのだ。これが本当の日本の職人芸。

ちなみに、「狭義」のentrepreneurとは、「雇用を生み出す人」のことである。仕事を自分で作り出しても雇用を生み出さない場合、アントレプレナーチックではあるが、自己実現のために働いているだけ。(「広義」には、こういう人もアントレプレナーではあるが。。。)

そういう意味では、Masa氏は生粋の「non entrepreneur」な職人さん、なんですねぇ、おそらく。

シリコンバレーの暮らし

東京の暮らしの最大のストレスは電車に乗ることだった。周りに人が一杯いて、耳の穴の中まで見える。で、世の中にはとてつもなく耳が汚い人というのがいることを知った。ぼーぼーと毛が生えていて、わさわさと耳垢がそれに絡まっていたり。あと、他人の首の後ろにある大きなほくろから、太い毛が一本びよーんと伸びているのが目の前3センチにあることも。

世の中には、知らずに済むのが幸せなことがある、としみじみ思ったものだ。耳が汚かろうが、ほくろから毛が生えていようが、本来ならば知ったことではない。見えてしまうから、ストレスなんである。

もちろん、これは比ゆ的、記号的なもの。他人との距離が近いと、外見以外でも「知りたくないこと、見たくないこと」にたくさん触れてしまう。で、疲れる。

一方、今私が住んでいるシリコンバレーというところは、かなり他人との距離感が遠いところである。なんといっても物理的に遠い。なぜなら田舎だからである。

例えば:

1)私の家の前の道はこんな感じである。
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2)庭には、このようにリスがたくさん出没する。
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黒いリスというのは珍しいらしい。まことしやかに
「スタンフォードの実験動物のリスが、遺伝子実験で突然変異を起こして黒くなり、それが逃げ出して周辺に広まった」
と語られたりする。

去年の冬、雨が降るたびに、電話は聞こえにくくなり、DSLは不通になる、という苦難に遭遇した。しかし、冬場はあちこちで嵐で木が倒れたりして、電線や電話線がぶちきれるため、「3日間、電話も電気も不通」みたいな正真正銘の危機があちこちで勃発する。電話会社はその対応に追われているので、「DSLが時々つながらなくなるんですけど」くらいのあまちょろい苦情では誰も直しに来てはくれない。

夏になってから、やっと電話会社の修理の人が来てくれていわく
「リスが電話線の被膜を食べてたのが原因」
とのこと。うーむ。

3)アライグマ・ガレージ侵入未遂事件が起こる。
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ガレージに猫ドアを設置したのだが、肝心の我が家の猫はなぜか猫ドアを怖がって使わない。ところが昨日見てみたら、ドアの周りが泥だらけになっている。おや、と思ってしげしげと見ると、上の写真にあるとおり猫の4倍くらいの巨大な足跡が猫ドアの下にベッタリと二つついている。どうも、何かの動物が猫ドアを潜り抜けてガレージに入ろうとして格闘したが、体が通らなくて諦めた、という感じのようだ。家族会議の結果、これはアライグマであろう、という結論に。

昔ビジネススクールに通ってた頃、学校の中庭のゴミ箱にアライグマがごそごそと入っていった。アメリカ人とドイツ系スイス人の友達と一緒だったのだが、ドイツ系スイス人の方が
「おwash bearだ」
と言った。私はwash bear = 洗い・熊、とすぐに納得したのだが、アメリカ人は怪訝な顔をして
「wash bearってなんだ」
と。英語ではraccoonなんだな。ドイツ語では日本語同様「洗う・熊」と呼ぶとのことで、へー、とちょっと感動。ちなみに、日本語の「目にクマができる」はraccoon eyeと呼ぶ。もしかして、「目にクマ」の「クマ」は隈取のクマじゃなくて「熊」だったり?

もとい、日本ではかわいいシマシマの尻尾で人気者(のような気がする)アライグマだが、当地では下水やらゴミ箱やらをあさる、きたなーい動物。

朝起きたら、ガレージの猫ドアにデブのアライグマが挟まって身動き取れなくなっていたりしたら怖いなぁ。。。

ちなみに、我が家よりもうちょっと山のほうに行くと、うかつに飼い猫を表に出したらコヨーテに食われてしまうこともあるらしい。

シリコンバレーというのはこのようにド田舎なのである。海と湾に囲まれ、空気は澄み切っており、車で10分も行けば、豹サイズの山猫や鹿が闊歩する大自然。

日本人に限らず、初めてシリコンバレーに来た人が一様に驚くのがこの「シリコンバレー=田舎」ということ。以前、Palo Altoのダウンタウンをてくてく歩いていたら、車が止まって、運転手が窓を開けて顔を出し
「シリコンバレーはどこだ」
と聞いてきたことがあった。アクセントからどうも北欧の人のようである。
「ここだけど」
と答えると、相手は怪訝な顔をしつつ
「・・じゃぁ、会社が集まっているのはどこだ」
今度はこちらが答えに窮した。そんな場所はないからだ。(まぁSan Joseのほうに行けばある程度は集積しているが、Palo Altoからは少々遠い)。
仕方がないので
「だったら、Sand Hillに行ったら。VCがたくさん集まっている、あのSand Hill Roadはすぐ近くだ」と道順を教えた。
でも、彼はきっと後で「だまされた」とか思ったんじゃなかろうか。Sand Hill RoadのVCオフィスは、通常ちょっと横道に入った奥まったところにあり、Sand Hill自体は、野中の一本道、という感じ。しかもそのVC群もすぐに終わって、鹿が飛び交う山の中に突入してしまう。

ところが、その田舎町に世界最先端の技術産業が栄えている。人口密度が低くて、自然が一杯なのにエキサイティングな仕事ができる、というのは世界でも中々得がたいコンビネーションであろう。大自然という意味では例えばハワイなんかも結構いけてるが、観光と農業以外の産業がほとんどない。

しかも、かようにド田舎のシリコンバレーであるが、文化は果てる寸前でかろうじて踏みとどまっている。サンフランシスコまで出れば一応オペラホールもあるし、前衛芸術もある。シャガール回顧展、なんてなものも行われたりする。
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(シャガール展で買った「シャガール牛」のミニぬいぐるみ(目がシャガール)と我が家の猫。)

さらに、スタンフォード大学であれこれ催し物がある。それも「大学演劇部の発表会」みたいなアマチュアなものではなく、世界からいろいろなグループを呼び寄せて、演劇、ダンス、音楽のステージを行っている。大学がLively Artsという組織を作って、運営しているもの。私もオーストラリアの前衛ダンスグループの「白鳥の湖」とか、日本の太鼓とか、いろいろ見に行った。来年はフラメンコ・ギターの公演が教会で行われるのに行く予定。

東京・ニューヨーク・香港が大好き、という都会好きの人たちには超がつく退屈な場所かも知れないが、田舎好きにはたまらない場所がシリコンバレーなのである。仕事はきちんとしたいけど田舎が好き、というみなさん、諦めることなかれ。「田舎」と「エキサイティングな仕事」が両立する、シリコンバレーのような場所も世の中にはあるのだ。

カッコウの巣の小学校

シリコンバレーにCupertinoという市がある。Cupertinoは、公立学校のレベルが高いので有名だ。

なぜレベルが高いかというと、中国人がやたらにたくさん住んでいるからである。中国人の親は著しく教育熱心で、かつ子どもたちもまじめに勉強するので、彼らが増えると学校のレベルが上がる。しかも、Cupertinoに住む中国人の親たちは、大学・大学院留学でアメリカに来た人たちが多いため教育レベルが高いということもある。

また、アメリカでは公立学校のレベルが、学区の住宅地の値段にはっきり反映される。イマイチの住宅地にどっと中国人が流れ込んでくると、その地区の学校のレベルが上がり、結果的に住宅の値段が高騰する、ということが起こる。人生の全イベントを、キャピタルインベストメントと考える傾向の強い中国人にとっては、大変望ましい出来事でもある。

で、中でも、レベルの高いFariaという小学校の話がSan Jose Mercury NewsのCan-do school。Fariaは「カリフォルニア州で一番学力の高い小学校」という輝かしい栄誉を持っている。
(ちなみに、アメリカの教育改革は必死なものがあり、小学生から共通テストを導入して各学校のレベルを客観的に評価し、改善されるとボーナスを出したりしている。)

Fariaには、Cupertino市民であれば、誰でも応募できるので、100人定員のKindergartenに昨年は781人が応募という狭き門だった。Kindergartenは日本で言うところの、幼稚園の最上級生だが、アメリカではここから義務教育。(ゆえに、義務教育をK-12、と呼ぶ。Kindergarten+小中高12年、という意味だ。)幼稚園の入試から気合がはいるところは、日本のお受験なみ。

記事にはいろいろと、この学校が生徒の学力を上げるためにしている努力が書かれているが、それより目を引いたのは、記事の横に付記されていた、生徒のデモグラフィック。いわく

人種: アジア人 90.7%, 白人 9%, その他 3%
親の最終学歴: 大学院以上 81%, 大学 18%, その他大学レベル 1%, 高校以下 0%
ランチ無料・または値引きの生徒(=貧困層): 1%

これ、学校が何をしようが、とにかく母集団の元のレベルが圧倒的に高いのが決定的要因だ、と思わざるを得ない。アジア人ばかりで、親は超高学歴で、貧乏人はいない。先生の一人は、「生徒が突然xenophobeという単語を持ち出したのでびっくりした。私だってそんな言葉使わない」と驚いていた。xenophobeは外国人嫌い、という意味だが、確かに相当インテリジェントな大人しか使わないような言葉だ。先生が教える前に生徒の方が勝手に学んでいるわけである。

生徒が圧倒的にアジア系な一方で、記事内に出てくる先生たちは、名前を見ても、掲載されている写真を見てもみな白人。

ふと、カッコウを思い出した。全く違う鳥の巣にタマゴを産みつけて育てさせるカッコウ。アメリカで白人たちがせっせと作り上げてきた学校システムに、ちゃっかりと自分の子どもたちを入れて、ハイレベルな教育を享受するアジア系は、カッコウみたいではないか。

とはいうものの、先進国になればおのずと国民の学習意識は衰えるわけで(日本でも明らかにそうなっているが)、そういう怠け者の国民は置いておいて、向上心ある移民をビシビシ鍛え、彼らを自国民として取り込んで国の将来を担わせてしまうところは、アメリカの方が一枚上手、だろうか。

Nemoが・・・・@(*#&#%&

日本でも公開されたようですが。
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They found Nemo! 

かわいそうなNemo…っていうより、まずそう。

ちなみに、私はダイビングが好きなのですが、潜ってるとよく「あ、あれおいしそう」とか思いますな。カンパチの大群に囲まれたりすると特に。カンパチ君は、顔を正面から見ると漢字で「八」と書いてあるのですぐわかります。

Bloomba

Outlookがだんだん死亡してきた。二つ持っているPCのうち、1台のほうのOutlookがやたらと遅くなってしまった。ファイルサイズを減らしたり、いろいろ手当てしてるけどダメだ。、メール一覧で新しいメールをクリックしてから、そのメールのプレビューが表示されるまでに2秒くらいかかる。

「ゆっくり働けってことだな」と鷹揚に構えることにしているが、やっぱり速い方がいい。

で、発見した新しいEmailソフト Bloomba。Business Weekの記事で発見・・・・というちょっとオッサンくさい見つけ方なのだが、構うもんか、と鼻息も荒くダウンロード。しかし、ガーン、日本語対応していない。くすん・・・。

なんで鼻息が荒くなったかというと、KM(knowledge management)っぽいのだ、このメーラーが。(という言い回しはYodaのようだな。”Great danger I see.”みたいな・・・)

Business Weekの記事のタイトルは「E-mail that blows the others away」、「他のメールソフトが吹っ飛ぶくらいスゲー」というこれまた鼻息が荒いもの。(著者が、単にマイクロソフトが嫌いなのかもしれないが・・・)

どんな機能があるかというと
– メールがやってくると、逐次index化、その後のメール検索が電光石火の早業(lightning fast)になる
– 検索結果をViewと呼ばれるカタマリで見せてくれる。新しく来たメールも、既存のviewに当てはまれば、後付けで加わる。今までのフォルダーと違って、一つのメールが複数のviewに相応するときは、それぞれに含まれる。(例えば、クライアント別viewと、技術内容別viewとか)
– ついでにopen sourceのメールフィルター、SpamAssassinもおまけでついてくる

Bloombaを作ったStata Labのサイトを見ると、要はデータベースの会社のようだ。で、それをEmailソフトに応用した、とある。結果として、Outlookで3分かかる検索が15秒でできる、と。15秒とは随分長い「電光石火」だな、と突っ込みたくなるが、しかし、それでもこれは有効。メールの検索で何分もかかることってざらだ。検索をかけておいて、コーヒー買いに行ったりすることも。

うーむ、Bloomba。日本語化して欲しい。。。。

日本が発展途上国だったのはいつまで2

いろいろコメントいただいて、大変勉強になりました。

iidaさんの繊維と鉄鋼生産量ピークが70年代前半、あおしまさんの73年にサミット参加、あたりは、なるほどーと。emanさんの、外国人労働者が日本に増えたのが先進国になった証、というのも納得。Hiroさんの70年代前半の「国道突然出現」、同じくHiroさん、あきさんの「カラーテレビ」もそう、そう、そう、と思いました。

深くうなずいてしまったのは、あきさんの言う「我が家の暮らしは70年後半から80年前半にかけて確かに劇的な変化を遂げた」です。私の家もまさにそうだったので。。。うちの場合は、「戦後の住宅難で作られた平屋建ての木造都営住宅から、2階建ての新築の一軒家に引っ越した」という劇的な変化が。

そういえば80年前半まで、吉祥寺の駅前に「スラム」がありました。汚い木造の小屋みたいなものに、おじいさんやおばあさんが住んでいて、外壁の一部を貸してポスターを貼ってました。それも、整備されて今ではロータリーに。そのちょっと横に行ったところには、やはり80年ごろまで、「タマゴ屋」がありましたね。吉祥寺の駅前で、タマゴ一個30円とかで売ってた。それもその後一気に開発されました。

上記をひっくるめると、国際的富の獲得スピードが70年代前半にピークに達し、その分配が急速に進んだのが70年代後半から80年代前半、ということなのでしょうか。

なお、田舎-都会によって違うだろう、ということについては、何人かの方のおっしゃるとおりなんですが、そういうこともひっくるめて、国としていつ発展途上国を脱したのか、というところに興味を持っています。例えば、今日本の田舎に行っても、隅々まできれいになってて、「完全に先進国になったんだな」と実感。

(そういえば、「田舎にいってもトイレがきれい」というのは重要な先進国の指標かも。)

一方、私の住んでいるあたりは、一応シリコンバレーの中心に近いのですが、「ど」田舎です。電気は、カリフォルニアの電力危機の時には、もちろんがんがん停電しましたし、普段でも冬に雨がたくさん降ると、お約束のように停電するので、蝋燭をたくさん買い置きしてあります。日常でも瞬間的に電気が切れることが多いので、いろいろな電気製品についている時計がリセットされていつもチャカポカと点滅しています。

その上、雨が降るたびに電話とDSLの調子が悪くなって、電話会社の人に見てもらったら、
「リスが電話線をかじったからだ」
との診断。。。。ここはどこ、私は誰、って感じです、全く。近くの園芸屋では、「鹿よけ」の薬とか売ってるし。

また、郵便受け(杭の上に、箱が乗っている、というアメリカの田舎を舞台にした映画に出てくるみたいなもの)の中に、春になると、ハサミムシ(英語でいうとsilverfish、黒くて細長い)が大量発生、郵便物を取り出すのはスリル満点。

(今朝の朝刊の人生相談を読んでいたら、「郵便受けに黒後家蜘蛛が出たときの対処方法」なんてものが載ってたので、かなり一般的問題のよう。モスボールを入れておくとよいそう。)

日本が発展途上国だったのはいつまで?

日本は80年代半ばまで発展途上国だった、と私は思ってるんですが。

これについて、今度の日経産業新聞のコラム(注)で一度書きたいなぁと思ってて、サポートエビデンスを探してます。。。ってもちろん、GDPとかいろんな外的な数字を持ってくればいいんだけど、もっとこう主観的でミクロな話があったらいいなぁ、と。

(注:んーなものを時々書いてるんですわ。IT辞表、じゃない、IT時評というタイトルです。誰か読んでるのかなぁ・・・・でもね、そのコラムの私以外の回の執筆者に西和彦さんもいるので驚いたよ。。。)

皆さんはどう思いますか?「XXごろまで。理由は△△」てな感じで教えて頂けると助かります。「XX年ごろまでは海外旅行先のメシが高かった」でもなんでもいいです。結果として、私の信念が敗れ去って結局書かないことになるかもしれないけどそのときはお許しを。。。

ちなみに、私の理由の例はこんな感じ:

1)殆ど同じ年のダンナ(アメリカ生まれ)の子供の頃の写真と、私(東京生まれ)の子供の頃の写真を比べると、明らかに私の写真の背景は発展途上国。道路が泥んこだったり・・・・

2)80年代の半ばに東芝からHPに転職されたスタンフォードの西教授も、「当時はIT業界で同じような職で日本からアメリカに移ると給料が倍になった」と。給料倍って、やっぱり発展途上国→先進国って感じですよねぇ。

何でこんなことを書きたいかというと、「発展途上国で通用するワザと、先進国で通用するワザは違う。今はコーンナことをしないとあかんのだ」と話を進めたいからなのでした。

なので、「50代以上の人たちが仕事に関して言う『こんなこと』が発展途上国的だ」と思うことがあれば、それも聞きたいです。

ではでは。

85 Broads

PanasonicのD-snap SV-AS10というミニカメラ(静止画・動画)、音声録音、音楽プレーヤーを買った。小さくてなくしそうなのが怖いが、静止画は2メガ。フラッシュも極小サイズにもかかわらず割合強力だし、思ったより写真のクオリティもよいし、電池の持ちもよいし、アメリカ人に見せるとみんな「日本で買ってきたんでしょう、いいなぁ」とうらやましがるし(本当はAmazon.comで買ったのだが)しばらく遊べる。

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シリコンバレー人になるための3つの情報源

シリコンバレーに住み始めた日本人の多くが仕事以外の面で最初に面食らうのは
「ちょっとした用事で一日がつぶれてしまう」
ということだろう。その理由は、
「どこに何があるかわからない」
ということと、
「どこにあるかわかってもそこまで遠い」
ということだ。その辺の顛末は話し出すときりがないのだが、東京の距離感で言うと、ちょっとトマトを買うのに荻窪に行って、その後ティッシュペーパーを買いに目黒に行き、それからランチを食べに巣鴨に行き、はっと思い出してもう一回荻窪に戻って牛乳を買うという感じだろうか。

さて、そうした最初のカオス状態を乗り越えると、次にやってくる困ったことは
「最低限暮らしていくためのサバイバルスキルは身につけたが、そこから一歩進んで周囲の普通の人が一体全体日常何を思って、何をして、どんな余暇の過ごし方をしているのか、イマイチわからない」
ということではあるまいか。

その辺の常識を身につけるのによい3つの媒体が次の3つである。

1)おなじみSan Jose Mercury News

技術関連産業の動向に関する記事も、シリコンバレーで働く人にとって関係の深そうなものが選ばれていてよいのだが、それ以上に「ローカルの人々がどんな暮らしをしているか」を推測するのにGood。

それには、紙媒体で読む方がよい。オンラインだと、ついつい自分の興味のあるところしか読まないで終わっちゃうことが多く、「近隣で起こっていることをざっと概観する」という感じにならないからだ。

Business、Peninsula、Sportsなど、いろいろなセクションがあるが、満遍なく目を通す。毎日読むのが大変だったら日曜だけでも全部読む。できれば折り込み広告もざっと眺める。アメリカは新聞だけで生活できるようになっているので、これでなんとなくいつどこで何が起こっているかわかるようになる。Arts and Entertainmentというセクションには、テレビ番組の紹介から、ローカルで行われるコンサートや展示会、セミナーなどこのあたりで行われることの殆どが載っている。その他、新しいお店のオープン情報、ボランティア募集案内、不動産の売買、自動車の売り買い情報など、基本的に必要なものは全て新聞に載っている。宗教と思想のセクションもあるので、信心深いアメリカ人(やユダヤ人やインド人などなど)が何を思っているのかも覗くことができる。

日曜版を読む場所としては、是非「朝ごはんや」に行って見て下さい。週末、朝ごはんを食べに行く、というのはアメリカ人の日常にふかーく組み込まれた楽しみ。家族連れやら老夫婦やらがわいわいとやってきているのがわかる。例えばHobee’sなど。

2)Palo Alto Daily News
Palo Alto Dailyといいつつも、Palo Alto以外のMenlo ParkあたりからLos Altosにかけてもカバー。街角の赤い新聞ボックスから無料で入手できる。不動産の広告料で成り立っているのではないかと思われるぐらいたくさんの家の広告が出ている。多くが写真つきなので、「ふーんあの街のこんな家はこういう値段なのか」とバクっとした相場がわかる。

Palo Alto市議会が常時もめにもめている話、宗教や学校と住民の対立、カリフォルニアならではの年間ゴマンとある直接投票の対象となっている問題など、ローカルな話題満載。必見はPersonal Ads。交際相手を求める人の広告。シニアオンリーのものもあったりする。こういうので知り合ったシニアの方はどういうデートをするのであろうか、と興味津々だったのだが、一度とあるタイレストランで隣に座った年のころ60才くらいのカップルは、会話の内容が「初デート」であった。(趣味は?とか)そうか、こうしてデートをするのか、と納得したり。

というわけで、恋愛・結婚から宗教・政治まで超ローカルにカバーするDaily Newsである。

3)San Francisco (月刊誌)
ベイエリアのような田舎に暮らしていても、ちょっとはおしゃれなこともしたい、という人に。San Francisco近辺の社交界(そうです、そういうものがあるのだ)の人たちが何をしているか、とか、2ヶ月先まで予約が取れないレストランの紹介とか、PCも携帯電話も「つながらない」宿泊地とか、カナダやメキシコなどのいい感じのバケーションリゾートとか、そういう話。
例えば今の号のCaboの記事などよむと、すぐに行きたくなる。

KQEDというNPOのラジオ局に一定額以上寄付すると購読権がついてくる。

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昔日本のコメディアンか誰かがこんなことを書いていた。ちょっとシモネタなのだが。
「洋式トイレというのは、ふたを開けてそれを抱えるよう(つまり、あるべき姿とは逆)に座るものだと大人になるまで信じていた。で、ある日トイレに駆け込んだ人が座りながらドアを閉めるのを目撃、自分と逆向きに座っているのを見て、初めてそれまでの自分が間違っていたことに気づいた。」

外国で暮らすというのは、「トイレ逆座り的」なことが多々あるものである。つまり「全く持っておかしな間違いをし続けているが、中々他人の行動を観察することもできない類の行為であるため、間違っていることに気づかずにずっと暮らしてしまう」ということ。

昔仕事の知り合いで
「アメリカ出張に行くとお金がかかる・・・」
と嘆いている人がいて、そんなの会社の経費で出してもらえるはずなのになぜ、と思ったら
「毎日ホテルの宿泊費の15%をチップとして、自腹を切って置いているから」
とのこと。しかもその人の出張はコムデックスなんかで一泊300ドルとかの高額になっているホテルに泊まることが多く、毎日45ドルとか大金を部屋にチップとしておいていたのである。
部屋には二日目以降やたらにお花やら果物やらがあったそうだが、さもありなん・・・。しかしチップというのは、どんなサービスに対して・いくら・どうやって出すのか、中々わからないものである。私なんか、最初にアメリカに旅行した時、クレジットカードでどうやってチップを払うかわからず、ウェイターに聞いてしまった。まぁそういうのも楽しいものだが、日常毎日これだと疲れてしまう。

もとい。地元の暮らしに溶け込むには、もちろん地元の知り合いをたくさん作る、というのが良いのだが、その付加的知識増強を図り、少しでも「トイレ逆座り的」事象を減らすために、紙媒体で補強するのも一考では、と思うのであった。