人生のPlan B

Technology ReviewのGoing with Plan B

Minerva BiotechnologiesのファウンダーでCEOのCynthia Bamdadはただいま51歳。36歳のときに、学歴無し、5児の母(さすがアメリカ人、子沢山)、アーティストだった彼女は突然離婚を余儀なくされ、養育費も慰謝料も何も無く放り出される。そこで「Plan B」ということで突如地元の大学に行き、そこからハーバードの大学院に進んでバイオのPh.Dを取り、学校での研究の中で生まれた発明をベンチャーにライセンス。そのベンチャー(と彼女の技術)はやがてMotorolaに買収される。そして現在、エンジェル投資家から350万ドル、政府の研究助成金を320万ドル集めて起業中。

ちなみに、離婚したとき、唯一手元に残ったのはフェラーリだったそうで、これを元手にその後の学費を捻出したそうだが、5人の子供&アーティスト&フェラーリという3つは全くしっくり来ない取り合わせ。一体全体それまでどんな生活をしていたのだろうか。

なお、Technology Reviewの記者に「いつかまたフェラーリに乗りたいですか」と聞かれたCEO氏は答えていわく
“Oh no, I’ve moved on from those days. And anyway, I drive a Porsche.”

人間、大胆に生きるというのはこういうことでしょうか。

Eats, Shoots & Leaves

[インターネットで聞ける英語素材を利用したヒアリング練習サイトListen-ITを作りました。このblogの英語関係エントリーもそちらにまとめてあります(2005年5月)] 

pandaただいまベストセラーのEats, Shoots & Leaves.  イギリスで人気が出て、アメリカにやってきた。「句読点」だけについて書かれた本。タイトルは、「句読点を間違えるととんでもないことになる」というジョークから取られている。

A panda walks into a cafe.   He orders a sandwitch, eats it, then draws a gun and fires two shots in the air.
"Why?" asks the confused waiter, as the panda makes towards the exit.  The panda produces a badly punctuated wildlife manufal and tosses it over his sholder.
"I’m a panda," he says, at the door.  "Look it up."
The waiter turns to the relevant entry and, sure enough, finds an explanation.
"Panda.  Large black-and-white bear-like mammal, native to China.  Eats, shoots and leaves."

Pandaの生態について
Eats shoots and leaves「新芽(shoots)と葉っぱ(leaves)を食べる(eats)」
と書くべきところを間違って
Eats, shoots and leaves 「食べ(eats)、撃ち(shoots)、出て行く(leaves)」
と書いてしまった動物図鑑のせいで、パンダがレストランで乱射事件を起こした、というもの。

, commma . period : colon ; semicolon – hyphen などについて、とことん知りたい人はどうぞお読みください。ただし、本書はイギリスで書かれているので、アメリカの用法とは少々違うこともあります(大筋はあっています)。英語のネイティブスピーカーにとっては所有格のitsとit is の短縮形のit’sの違いは難しいらしく、そのあたりから始まります。しかし、これが二カ国でベストセラーになった背景には、英語ネイティブスピーカーの多くが、「う、句読点ってどう使うかよくわからない。」と常日頃やましく思っていたという事実があるのでは。楽しく読みながら正しい用法がわかるなら是非読んでみたい、ということではないかと。

優れもののラジオ番組、Fresh Airで筆者Lynne Trussのインタビューも聞けます。(リンク先の左側からArchived Showsを選んで、次のページの右端のFind Guestの欄でlynne trussと入れると出てきます。)

US Amazon: Eats, Shoots & Leaves
日本Amazon: Eats, Shoots & Leaves

Santana Row

santana_row昨日の夜、ただいまベイエリア出張中のblogの神様、平田君とご飯を食べた。
「He’s called czar or emperor of blog in Japan.」
とダンナに紹介していたら、
「いえ、神です」
とニコニコしながら言われた。ははー。

本当はSan Joseの新名所、Santana Rowにお連れしようと思っていたが、Santana Rowのレストランにあちこち電話したところ、どこも「9時まで予約は一杯」というつれない返事だったので、あきらめてさびれたLos Altosダウンタウンに行った。Santana Rowは、写真のような人造商店街に、アパレルやらレストランやらがたくさん詰まっている。2階より上は高級アパート。もともとあまり魅力の無かったSan Joseダウンタウンを凌駕する人気で賑わっており、ダウンタウンの嫉妬を買っている。(ダウンタウン商店街とSantana Row運営者の確執などが時々新聞ざたに。)

でもよく考えたら、日本から来てわざわざ行くほどのものではありませんでした。(ハウステンボス+青山)÷代官山という感じでしょうか。(写真はSantana Rowの片隅から撮ったもの)

話せる・聞ける英語の勉強法5

[インターネットで聞ける英語素材を利用したヒアリング練習サイトListen-ITを作りました。このblogの英語関係エントリーもそちらにまとめてあります(2005年5月)]

「文法は二の次」という話を何度も書いた。大体の基礎を抑えたら、後は細部を完璧にするよりも、たくさん読む。たくさん読んでいるうちに正確になる。(これは日本語も一緒ですが)もちろん、良質のものをたくさん聞けば耳からも「正しい文法」が入ってくる。

で、ある程度読める・聞けるようになったところで、もう一度振り返って「正しい文法」を抑える、というのがお勧めなのだが、その「正しい文法の抑え方」によい本がThe Elements of Style。

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土はどこからやってくるのか

compost_bin最近土を作っている。
「え、土って、最初から土なんじゃないの」
と思ったあなた。あなたはワタシと同じレベルです。「火・風・水・土が地上の4元素」と宣言した偉大なアリストテレスとも同じレベルかも。ということは、あなたもワタシも偉大なのかも。

もとい。

縦横60センチ、高さ1メートルくらいの、プラスチック容器(写真参照)を庭の隅に設置、そこに茶色のものと緑のものを同じくらい入れ、しばらくたつと土(腐葉土)になるらしい。
–茶色とは:枯れた葉っぱ、小枝
–緑とは:生きている葉っぱ、野菜・果物系の生ゴミ(肉類、調理済みものものはダメ)、コーヒーかす・お茶っ葉
こういうものを10センチくらいずつ交互に積んで、時々エイヤっと全体をかき混ぜ、ホースで水をかけて常に湿った状態にしておくと早く土になると説明書に書いてあった。(単に積み重ねて放置しても、いつかは土になる)

が、結構大変。なぜなら「緑のもの」が不足しているので。生ゴミなんてそんなにないし。枯れた葉っぱは無限にあって、その辺をサササと掃けばあっという間に1立方メートル分くらいかき集められるのだが。しかし、「茶色と緑色が同量」というのが重要らしい。仕方ないので、ビシビシとまだ生きている庭の草木を剪定、土の元として容器に投入。

ガーデニングのために土を作っているのか、土を作るためにガーデニングしているのか。なんだか本末転倒だが、健全な精神は健全な肉体に宿る。健全な草木は健全な土に育つ。当地は乾燥しているので、土が痩せがち。腐葉土のような栄養分豊富なものを与えないと、弱弱しいものしか育たない。

上記のような方法でおとなしく腐葉土を作る以外に、ミミズをわざわざ買ってきて容器に入れ、そこに生ゴミを入れて、超栄養価の高い土を作ってもらう、という方法もある。そのための「ミミズの通販」もある。シュルシュルと生きたミミズが入った小さな容器が郵便屋さんに届けられるのを想像するとかなりシュール。そういえば、「てんとうむし」も店で売っている。アブラムシなどの害虫を食べてくれるので、庭に放つのです。

腐葉土以外で土を肥やすものとしては、馬糞なんかも売っている。糞つながりでは、サーカスが来ると象の糞をもらうために近所の人が巨大なポリ容器を持って列をなすと聞いたこともある。もちろんガーデニング用。

アメリカの普通の家というのは、日本の感覚で言うとやたらに敷地が広いので、ガーデニングもダイナミックにやらないと、どんどんエントロピーが増して、ただの荒れ野になってしまう。そしてよい庭の基本は「土」。そう信じて、手段と目的が転倒したような「土作りのためのガーデニング」に、とりあえず週末はいそしむ今日この頃でした。
flowers

Google IPO:未公開企業の価値の計算

Googleはインターネットによるダッチオークション方式で上場することになった。「ダッチ」と聞いただけで顔を赤らめているあなたは、変な通販の見すぎです。これは、入札者に指値をさせて、高いほうから取り込み、「売る株数と調達したい金額のバランスがいい値段」のところで足きりをし、それより上の値段に入れた人たちは全員「足きり価格」で買うことができるというもの。(調達金額・IPO時の売り出し株数とも、入札状況を見てGoogle側が変更可能)だから、とにかくどうしても欲しかったら、トンでもない高い金額で入れればよい。途方もない額で入札しても、結果的には足きり値段で買えるのだから。なお、このプロセスについてはBusiness WeekのFAQなどはわかりやすい。

(ちなみに、GoogleがIPOで調達希望と発表した金額は2,718,281,828ドル。そう、これはe、自然対数の底、オイラーのネピア数。Googleはこんなところでも遊んでいる。)

しかし、とはいうものの、高値で買って損をするのは困るわけで、投資効果を考えたら「一体どのあたりが適正な値段か」ということをよく考えて入札しないとならない。GoogleのIPOでは、これまでの普通のIPOと違って、一部の機関投資家だけでなく一般人も株が買える。つまり、普通の人たちも、「Googleの適正価格は何か」ということを計算しなければならないわけだ。(これまでのIPOとGoogle型IPOの違いについては、去年RedEnvelopeという会社がGoogleと同様の方式で上場したときに書いたエントリーをご覧下さい)

というわけで、今回は「会社の値段の計算の仕方」です。

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謝らない人たち

driving2スピード違反で捕まった。高速道路の280を気持ちよくすいすい85マイルくらいで走っていたら、後ろから白バイに止められた。セスナ機で上からスピードをはかり、白バイに連絡を出し、それで捕まえるという仕組みになっていた。めったにないのだが。

で、罰金の通知が来たので、
「さて、これで罰金を払って、トラフィックスクールに行けば点もなくなる」
と思って通知を見た。(日本同様、違反を犯すと点がたまる。しかし、一回ごとにトラフィックスクールを受講すると、帳消しになる。)すると、You are not eligible for traffic schoolと書いてある。

なんですと!

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Apprentice:リーダーとマネージャ

孤島でサバイバルゲームを毎週繰り広げ、最後に生き残った人が100万ドル獲得というテレビ番組Surviver以来、Reality Showが盛ん。そのニューフェースの中でも最近大成功で終わり話題になったのがApprentice。不動産王Donald Trumpの元、挑戦者たちが毎週いろいろなビジネスの課題に取り組み、ダメな人はTrumpから首を宣言される。生き残った最後の一人はTrump International Hotel and Towerのpresidentとして年収25万ドルの職を手に入れる、というもの。

実はApprentice、新聞や雑誌でその経緯は読んでいたが、番組自体は一度も見たことが無い。しかし、マサチューセッツ在住エンジニアの板倉さんという方から「Apprenticeについて書いて欲しい」というリクエストメールを頂いたので書いちゃう。豚もおだてりゃ木に登る、である。一応一ひねりして、Onトピックとし、リーダーとマネージャの資質、というポイントで書きます。

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話せる・聞ける英語の勉強法4

[インターネットで聞ける英語素材を利用したヒアリング練習サイトListen-ITを作りました。このblogの英語関係エントリーもそちらにまとめてあります(2005年5月)]
昨日(土曜)少林サッカーを映画館に見に行った帰り道(夜中)、いきなり高速道路の真ん中にコンクリートの破片がゴロゴロ落ちていて、その中の20センチくらいのカタマリに右前輪が乗り上げて(っていうか時速120キロで激突して)パンクしてしまいました。ので、今日はタイヤ交換に追われていました。よく「落石注意」という標識が山の中にあるのをみて「どうやって注意するんだよ」と悪態をついていましたが、やはり突然目の前に石ころが出てきてもどうしようもないことが確認されました。はい。

さて、英語です。話せる・聞ける英語の勉強法3へのコメントで、「聞くのは大体わかるので、文法をもっと勉強したい」というchiihoさんのコメントがありました。

chiihoさんは、

1)「読み・書き」が「聞く」よりも苦手
2)「聞いて判るものは読んでも判る」、「読んで判らないものでも聞けば判る」となり、「聞いて判るものでも読んで必ずしも判るとは限らない」

「是非そうなりたい」と切望する人、たくさんいると思います。

chiihoさんの練習方法は、「自分の興味のある分野のヒアリング素材を、短くてもいいから丸暗記するくらい繰り返してshadowingする」ということ。正しい練習法なんですねぇ、やっぱり。。。

なお、shadowingについては「これだけやれば英語はOK」と言っている訳ではなく、「読んでわかる文章だったら、聞いてもわかるレベルに持ち込む。かつそれを話せるようになる」というためのもので、「読んでわからない文章がたくさん」という場合は、読むほうも別途鍛錬が肝要です。
(とはいうものの、chiihoさんのように、「読む」を「聞く」が凌駕するところまでいけるようですが、やはり習得できる語彙は「読む」が「聞く」より圧倒的に多いので)

というわけで、今回は「発音」です。

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ヤギ・はやぶさ・クーガー

3というのは重要な数字。銃・病原菌・鉄、とかセックスと嘘とビデオテープ、とか。金の斧銀の斧鉄の斧、3人寄れば文殊の知恵、ブーフーウーなど、例をあげだしたらきりが無い。

というわけで、ここ1週間ほどの間に世間を賑わせた、シリコンバレーが田舎なのを証明する3動物。どれもSan Jose Mercury Newsより。

1)ヤギ
FOUR-LEGGED FIREFIGHTERS MUNCH ON WILDFIRE FUEL
埋立地の草を刈るのに、無公害ヤギを放つ。芝刈り機を走らせると、火花が飛んで火事になることがあるが、ヤギなら大丈夫、と。(ヤギ以外にいのしし、羊も混ざった760頭をレンタルする費用は2万ドルだそうです。

2)はやぶさ
Falcon AWOL from work
Home Depotのハトを追い払うために雇われたはやぶさ(Falcon)が行方不明になった、という話。先週末このHome Depotに行ったら、「Falconを見かけた方はご一報」という張り紙がしてあった。ハト以外でも、カモメを海辺から追い払ったりするらしい。Falconが空を旋回するだけで、獲物の鳥たちはおびえていなくなってしまうのだそうだ。Falconを雇う費用は3ヶ月で5万ドルとのこと。

ちなみにAWOLはabsent without leaveで、leave=欠勤(の届)なしで姿が見えない、ということで「無断欠勤」。

3)クーガー(Mountain Lion)
Lion attack prompts warning
Mountain Lionに襲われ、噛み跡のある馬が見つかった。Stanford大学に、Dishと呼ばれる原野があって、(宇宙からの電波を受け取る巨大パラボラアンテナがあるからDish)大勢がジョギングや散歩をしにいくのだが、このあたりも危ない、と。最近も南カリフォルニアで自転車乗りの人が襲われて死亡。うっかりかがんだりしないよう、お気をつけ下さい。

おしまい。