最近土を作っている。
「え、土って、最初から土なんじゃないの」
と思ったあなた。あなたはワタシと同じレベルです。「火・風・水・土が地上の4元素」と宣言した偉大なアリストテレスとも同じレベルかも。ということは、あなたもワタシも偉大なのかも。
もとい。
縦横60センチ、高さ1メートルくらいの、プラスチック容器(写真参照)を庭の隅に設置、そこに茶色のものと緑のものを同じくらい入れ、しばらくたつと土(腐葉土)になるらしい。
–茶色とは:枯れた葉っぱ、小枝
–緑とは:生きている葉っぱ、野菜・果物系の生ゴミ(肉類、調理済みものものはダメ)、コーヒーかす・お茶っ葉
こういうものを10センチくらいずつ交互に積んで、時々エイヤっと全体をかき混ぜ、ホースで水をかけて常に湿った状態にしておくと早く土になると説明書に書いてあった。(単に積み重ねて放置しても、いつかは土になる)
が、結構大変。なぜなら「緑のもの」が不足しているので。生ゴミなんてそんなにないし。枯れた葉っぱは無限にあって、その辺をサササと掃けばあっという間に1立方メートル分くらいかき集められるのだが。しかし、「茶色と緑色が同量」というのが重要らしい。仕方ないので、ビシビシとまだ生きている庭の草木を剪定、土の元として容器に投入。
ガーデニングのために土を作っているのか、土を作るためにガーデニングしているのか。なんだか本末転倒だが、健全な精神は健全な肉体に宿る。健全な草木は健全な土に育つ。当地は乾燥しているので、土が痩せがち。腐葉土のような栄養分豊富なものを与えないと、弱弱しいものしか育たない。
上記のような方法でおとなしく腐葉土を作る以外に、ミミズをわざわざ買ってきて容器に入れ、そこに生ゴミを入れて、超栄養価の高い土を作ってもらう、という方法もある。そのための「ミミズの通販」もある。シュルシュルと生きたミミズが入った小さな容器が郵便屋さんに届けられるのを想像するとかなりシュール。そういえば、「てんとうむし」も店で売っている。アブラムシなどの害虫を食べてくれるので、庭に放つのです。
腐葉土以外で土を肥やすものとしては、馬糞なんかも売っている。糞つながりでは、サーカスが来ると象の糞をもらうために近所の人が巨大なポリ容器を持って列をなすと聞いたこともある。もちろんガーデニング用。
アメリカの普通の家というのは、日本の感覚で言うとやたらに敷地が広いので、ガーデニングもダイナミックにやらないと、どんどんエントロピーが増して、ただの荒れ野になってしまう。そしてよい庭の基本は「土」。そう信じて、手段と目的が転倒したような「土作りのためのガーデニング」に、とりあえず週末はいそしむ今日この頃でした。
こんにちは。
>ガーデニングのために土を作っているのか、土を作るためにガーデニングしているのか
これ、よくあることだと思います。仕事でも何でも手段と目的が分からなくなることに似ているなぁ、となんだか痛感しました(笑)。
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先日、北海道の実家に戻りました、が正解です。スミマセン。誤字です。
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千賀さん。素晴らしい生活をしていますな。人間らしい。実に素晴らしい☆
先日、北海道の実家は戻りましたが、近所の皆様は自分で食べるものは自分でお作りになられていました。我が実家でも、自家製パンを毎朝食べているし。
あー、私もそんな生活がしたい。。。
我が家ではベランダにハーブがあるだけ。。。なんだか寂しい感じであります。
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こんにちは。
>ビシビシとまだ生きている庭の草木を剪定、土の元として容器に投入
お茶を飲みながら読ませていただいておりましたが、想像お茶を吹いてしまいました(汚い話ですみません)。
私も似たようなことをしています。土が豊かになるにつれ、だんだん周りの生垣がスカスカに。事情を知らない母が「栄養足らんのやろか」と肥料を撒こうとしていたので、説明したら呆れられました。梅雨の時期を狙ったミミズコンポストも計画中です。
で、目標はシシトウとオクラを作って、食べることです。
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ごめんなさい、訂正します。
想像お茶を→想像してお茶を
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aki-dono
自給自足、いいですなぁ。私は土作りで躓いておる。しかも、庭掃除は週に一回プロを呼んでまかせておる。というわけで、あんまり威張ることはできません。
pierre-san
みなさんやることは同じですね。私のところは、どれほど生きている草木をビシビシ刈り取っても、見た目に全く変化が訪れません。「徒労」という言葉が頭の中を通り抜けます。
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はじめまして。
緑のものと言えば、芝生の刈りクズなんかはいかがでしょ?
この時期、毎週のように出ますよね。テンコ盛りで。
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Go-san
芝生は美しい「緑のもの」なんですが、芝生ないんです、うち;-p 敷地自体が斜面ぎみでかつモウモウと原生林系の庭なので。
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土の良さが目に見えてよくなるのは、土をいじりだしてどんな様子になってきたらなんでしょう?わからなくなってきていまして、ミミズに助けてもらおうと思って調べたら!梅雨のときに道端へ這い出してくるミミズではゴミ達を食べてくれないらしく。ミミズファームから買わないといけない・・・かもです。
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良い土は黒くていいにおい(土臭い)なのではないかと思います。
ベイエリアでは、放置してある土地は茶色くてパサパサ(もしくはカチカチ)の土になってしまいます。あのしっとりした土の匂いもしません。コンポスト容器に時々顔を突っ込んで、「ふふーん、土のにおいがしてきた」とか悦に入っています。(危ないでしょうか?)
東京の郊外(関東ローム層)に住んでいた子供の頃は、適当に庭を掘って種をまくとなんでも芽を出したものですが、それは贅沢な環境だったのだ、としみじみ。
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この辺りは昔は果樹園だったので、いろんな植物が良く育ちますよね。私はガーデニングで分らない事があるとマスターガーデナに電話をします。ここの人たちが教えるクラスもGoodです。
http://www.mastergardeners.org/
この辺りで一番いろいろな植物をそろえているのは、クパチーノのYamagami Nurseryです。でもナーサリーでほしい木や植物を買いまくると、あっという間にすごい散財になってしまうので、いろいろなガーデニング・クラブやCommunityCenterのプラントセールもはずせません。あと毎年あちこちのお寺でやるバザーでも良い苗が手に入ります。
珍しいフルーツの木がいっぱい植えてあって、時々苗が売りに出るのがSan JoseのPrusch Parkです。
ところで、春にサンマテオのEdgewood Parkへ行くとカリフォルニアの見事な自生植物を見ることができます。(Off of Edgewood Rd.・280)お花の好きな方には一見の価値ありです。花の盛りにはボランティアのDocentが案内をしてくれます。
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Yuki-san,
「この辺りは昔は果樹園だったので、いろんな植物が良く育ちますよね。」
皆さん、そうおっしゃるんですけど・・・・。うーん。何がいけないのでしょうか。
引っ越す前に住んでいた家では、植えたものはことごとく枯れ、(唯一生き残ったのは日陰に植えたシダ)このあたりだったら雑草のように育つ(というか、殆ど雑草の)カリフォルニアポピーですらひょろひょろで、ちょっとしか花が咲かず、同じく強力なアガパンサスも、枯れないまでも1年たってもまったく成長しないという有様でした。
引っ越してからまだ日が浅いのでもしかしたら今度の家はGoodなのかもしれませんが・・・。でも、ここ4-5年殆ど手入れがされていないようなので、なんとか復活させないと。
Yamagami NurseryもMaster GardnerもPrusch ParkもEdgewood Parkもなんだか素晴らしそうです。Yamagamiは今度の週末にでも行って見たいと思います。(もみじ-Japanese maple-を買おうと思っているので。。。)情報ありがとうございました。
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Sunsetが出版しているWestern Garden Bookをお持ちでしょうか。カリフォルニアのガーデナのバイブルです。各植物で必要な水の量や日照条件が出ているので、これを守ってカタツムリに食べられないようにさえすれば大概うまく育ちます。
あと私が執念を燃やしているのが、Drip Irrigationです。これを設置すると、ターゲットの植物に必要な分だけ水をやれるので、雑草もコントロールできるし水代の節約にもなります。水が貴重なカリフォルニアではとても大切だと思っています。
もみじは植えるところに気をつけてくださいね。日陰が一番です。それと、SJ Mercuryによると最近もみじやかえでなどの高価な植木を狙った泥棒が特にパロアルトで勃発しているらしいので、ご用心あれ。プロの鮮やかな手口だそうで、盗んだ木はどっかのお屋敷に植えられているのだろうと推測されているそうです。
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Yamagami Nursery行って来ました。いきなりセールだったのでいろいろ買ってしまいました。
ダンナはなぜか果物の木が大好き(多分果物が収穫できるところがケチ心に響くのだと思います)で、「ドーナツ桃」(別名ベーグル桃)の木を買い込んでいました。ドーナツ桃、去年初めて食べたのですが、食べやすさとみずみずしい甘さにびっくり。今からなるのが楽しみです。
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