中国で書かれたSF小説、三体の三部作を読み終わった。オバマ大統領もおすすめ。
- 1作目=面白い
- 2作目=怒涛の面白さ
- 3作目=壮大なエンディングでまさにスペースオペラ。1作目が箱庭に感じられる
という感じでございます。
三部作の名称は、中国語では「地球往時」、英訳は「Remembrance of Earth’s Past」となっており、プルーストの「失われた時を求めて」=Remembrance of Things Pastになぞらえた感あり。なんだかもうこれを書いたら引退したくなるんじゃないかという力作でありました。
なお、英訳に訳したのは、中国で生まれ11歳でアメリカに移住、ハーバードでコンピュータサイエンスを学んだのち同じくハーバードのロースクールを卒業、弁護士にしてプログラマ、かつ自らもSF作家のKen Liu。
一方日本語訳は「光吉さくらとワン・チャイの共訳による翻訳原稿を、中国語の分からない大森望が英訳版を読みながら改稿したものである」とのことで、三人がかり。
そのせいかどうかはわからないが、英語では2014年に全三部作が出版されているが、日本語訳は今年の7月に1作目が出たのみ。なので一気読みしたい方は英語でどうぞ。なお、中国では2022年にアニメ化されるらしい。しかしここは中国のIT力を集結させてVR版など出して欲しいところ。
なお、私、没頭して小説を読んでいる時でも、他のお話が脳内で連想されるのを止めることができないのですが、以下、三体を読みながら連想された作品を列記。ネタバレはしないと思うが、念の為アルファベット順に。
↑3作目、どうしてもCrazy Rich Asiansのこの二人で脳内映像が・・・
↑人類史に残る最高傑作Galaxy Quest「Deceptions, lies」のシーン覚えてますか。
↑1978−79年の作品だが、Breaking Badばりに全ての伏線が回収されるスペースオペラ
↑読みながら、頭の中でヤマトの主題歌がリピート。やっぱり宇宙に出るにはワープかFTLが必要だな・・・・
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