女性が4%アグレッシブに働けば男女賃金格差がなくなるかもしれない

昨日のFreakonomicsのポッドキャストで、Uberの運転手の男女間の賃金格差の研究結果が取り上げられていた。Uberの運転手は男女に関係なく仕事が割り振られ、しかも誰でも24時間好きな時間に働ける。これまで男女の賃金格差の原因とされてきた「仕事の与えられ方・評価の不公平」とか「女性に必要な働く時間のフレキシビリティの欠如」といった要因を取り払った場合に何が起こるかが測定できる、という発想の研究である。

かような要因がないので、差はゼロ、もしくは乗客に女性運転手の方が好まれるからもしかしたら女性の方が稼ぐのでは、との予想に反して、結果は「男性の方が時間あたり7%女性よりも稼いでいる」というものであった。

さらに分析すると、7%の差分のうち20%は「働く時間と場所」による。時間については、単価が高いのは夜中と日曜午後、とのことだが、男性は夜中、女性は日曜午後に働く傾向があり、それでやや差は縮まるらしい。しかし男性は「空港への送迎」という一番儲かる経路をよりたくさん運転する傾向があり、これが差を生んでいる。

そして、7%のうち30%は経験の差である。経験を積むと、「どこに行ったら客が見つかるか」「どの時間帯が儲かるか」といった知識が身につき、よりたくさん稼ぐことが可能になる。しかし女性は一週間当たりの働く時間が短く、かつトータルでUberの運転手を継続する期間が短く、これが差につながっている。

最後に残った50%は、「男性の方が運転が速い」ということからきている。ところがこの「速さ」の差はたった2パーセント。しかしこれが男女間の賃金格差の半分を生み出しているのであった。

この「7%格差」というのは男女間賃金格差として、他の要因を除いても残るかなり普遍的な数字らしい。そして今回の調査ではその差は差別ではなく、働き方の違いで起こるということになった。同じポッドキャストで2年前にThe True Story of the Gender Pay Gapというのがあったが、その時ハーバードの経済学者も似たようなことを言っていた。ただし、その際は「女性に適したフレキシブルな勤務体系があれば、賃金格差はなくなるはず」という仮説だったのだが、今回Uberの運転手という最もフレキシブルな労働体系でも差が残ったのは研究者たちも意外に思ったようだ。

が、結局のところ、女性は色々な家庭内ニーズで男性ほど働けない(単位週あたりも就労期間トータルも)という要因はUberでも変わらず残る、ということで、男女の賃金差を埋めるには女性がより長く働けるような社会的サポートが必要、と研究者たちは言っていた。しかし、これ、単なる待遇改善よりかなり難しそう。

一方で女性側がこの結果を自分の働き方に生かすとすると
1)する仕事を選ぶ
2)なるべく早い時期に集中的に時間投下して経験を積む
3)アグレッシブに仕事をする
ということでしょうか。

特に3番目は、たった2%速く運転するだけで3.5%(7%の半分)の賃金格差が生じるので、4%アグレッシブに働けば7%全部解消である。

(・・・・としてしまうのはかなり無茶苦茶な推論なのは承知の上で)

女性諸君、今日から4%アグレッシブに働きましょう。

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元の論文はこちら⇨The Gender Earnings Gap in the Gig Economy: Evidence from over a Million Rideshare Drivers (pdf)

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