aとtheを間違えると大変なことに(なることもある)

今日は英語の話。普通に英語で夢をみるぐらいには英語ができる今日この頃だが、未だに首をひねるのがtheとaの使い方。

難しい単語とか難しい構文の方は、一回覚えればわかるのだが、theとaはそうは問屋がおろさない。しかも、難しい単語が1ヵ月に1回登場するかしないかなのに対し、theとaは5秒に一回くらい登場する。

theとaの違いがどれくらい大事かの例としてこんなのが。スラングですが:

It’s the bomb = 超グッド

It’s a bomb = 全然ダメ

最初にこの違いに気づいたときは、英語という言語の難しさに涙目になったものだ。(ちなみに、この手のスラング英語に触れるには、FMyLifeがよろしいですわよ。)

とにかく、theaで180度意味が違ってしまう。

それ以外でも、教科書的なところでは、radioには必ずtheがつくが、TVはつかない。mealはa mealとaがつくが、lunch, dinner, breakfastとかにはなにもつかない。でも、形容詞がくっつくとa nice lunchとaがつく。デバイス(的な物)にtheを付けると、そのカテゴリーの製品の総称にもなる。たとえばThe bicylce was invented by XXXといえば、自転車というものを誰が発明したか。I like people I work withといえば、「一緒に働く人はすきになるんだよね」だが、I like the people I work withだと「今一緒に仕事してる人たちはイイよ」だ。

ううむ、難しい。

なので、theやaが出てきて、少しでも

「?」

と思った時には、英語nativeであるところのダンナを捕まえて、

「どうしてthe(またはa)なのか?」

「もしこれがaだったらどういうニュアンスになるか?」

など問い詰めたりしている。(ダンナは、一般的に人に質問されるのが嫌いなので、とてもいやそうではある。申し訳ない。)

で、最近、時々見ている「中国嫁日記」というサイトで、連載してきたマンガが本になるというエントリーがあって、その本の表紙イメージが載っていた。小さく「A Chinese Wife and An Otaku Husband」と入っている。早速ダンナに聞く。いわく

「中国人の奥さんと、オタク夫、両方が同じくらい登場するんだったらこれでOK。」

「もし、中国人の奥さんが主人公で、その人がオタク夫とのなんらかの特徴的エピソードを語るならA Chinese Wife and The Otaku Husband。」

ふむふむ。

なんでこんなことを聞いたかというと

Harry Potter and the Half-blood Prince

a half-blood princeじゃなくてthe half-blood princeですよね。

これは、Harry Potterが主人公で、その人から見てただ一人の特徴的なhalf-blood princeをめるぐストーリー展開だからthe。

(そんな面倒なこと言わんでも、half-blood princeが一人しかいないからtheでいいんじゃないの?と思うかもしれないが、そんな事言ったら中国嫁の夫だって一人しかいないし。)

The Girl with the Dragon Tattoo

スティーグ・ラーソンの「ドラゴン・タトゥーの女」だが、これはgirlもdragon tattooもどちらもthe

特徴的なドラゴンの刺青をした女性、ということではA girl with the dragon tattooでもいい気もする。3部作の1つ目でもあり、「前作で登場したあの女性」というわけでもないし。

しかし、このシリーズは、ノワールっぽい特徴的な主人公女性がキモであり、「中国嫁日記」のような「とあるところに可愛い中国人女性と、ちょっとオタクな夫がおりました」みたいなほのぼのした感じではないので、ここはtheなんでしょう。あと、もし、a girl…..the dragon tattooとすると、girlはどうてもよくて、dragon tattooの方が物語の中心のように聞こえる、という問題点もある。

・・という感じで、theとaに極めて高い関心を持ちながら英語を読み・書き・話し・聞くことはや10数年。未だに難しい。死ぬまでに、何も考えなくても間違わずに使えるようになるのでしょうか。

 

↑ aとtheとは関係ありませんが、英語の句読点の使い方だけについて書かれた本。タイトルはこんなジョーク。

パンダがバーにやってきて、何かを食べた後、いきなり銃を乱射して出て 行った。

「どうしてこんなことをするのか」

ときかれたパンダは、

「だって、本に、pandaはeats, shoots & leavesって書いてあったから」

eatsのあとに間違ってコンマが付いていたため、本来は「pandaはshoots(芽)やleaves(葉っぱ)を食べる」、という文章がこんなことに・・

aとtheを間違えると大変なことに(なることもある)」への13件のフィードバック

  1. A とthe を誤用するのって、どのくらいカタコトちっくに聞こえるものなんでしょうね?ときどき気になります。

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  2. とても勉強になりました!ニュアンス分かる事例を多く見て経験積むしかないですかね.ちかさんでもまだ難しいのか,とちょっと安心しました.
    フランス語はじめて最初にショックだったのが,不定冠詞に複数形がある!?てことで,それじゃ単数か複数かという私にとって唯一の手がかりすら失われてしまうではないかと・・・結局はそれで悩むレベルに達しなかったから関係なかったけど.

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  3. この記事に興味をもたれた人は、
    マーク・ピーターセンの「日本人の英語」という名著を読まれる事をお勧めします。
    冒頭に約50ページかけて、aやthe のニュアンスの違いが解説されています。

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  4. 私も人生の半分近くをアメリカで過ごしているし、ピーターセンの本も読んだけど、a と theは、まだよく迷います。自分が書いた同じ文章をアメリカ人に見せても、人によって違うし。ある程度ルールはあっても、個人差もよくあるという意味で、日本語のテニヲハに似ているんじゃないでしょうか。いずれにしても、語学の問題というのは、ネーティブ・スピーカーが使えば正しく、外国人が言えば間違い、という側面が多々あるし、適度にネーティブ・スピーカーに校正してもらって、「これで良いや」と決めたら、その先は悩まないというのが良いかと思います。

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  5. マーク・ピーターセンのあの本は良いですよね。
    ただ、あれは a と the についてその用法差を「網羅している」わけではないので、あれでほぇ~と感じ入った後は、あとは場数を踏んで数をこなす(そういう実例にたくさん出くわす)必要がある、ってのが痛い部分ですよね。
    われわれの母語である日本語を含めて、言語にはそういう微妙な側面が常について回る、と割り切って考えるしかないと思います。

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  6. theは「話し手と聞き手がイメージを共有できるもの」につけます
    A Chinese Wife and An Otaku Husband
    の場合は一般的なオタクというものを指しているのに対して
    A Chinese Wife and the Otaku Husband
    の場合はイメージが共有している「あのオタク」という特定の人物をさしています
    この解釈で今まで出会ったaとtheはすべて説明できました。

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  7. chikaです
    >A とthe を誤用するのって、どのくらいカタコトちっくに聞こえる
    話し言葉の時は、そんなに問題ないんじゃないでしょうか。問題は書き言葉ですよねぇ。多分「てにをは」がズレてる感じかなぁと思ってるんですが。
    >まだ難しいのか,とちょっと安心
    いやー、「最後の砦」的難しさですね。
    >この解釈で今まで出会ったaとtheはすべて説明
    ははは、これで、本文中のaとtheが説明できたらスゴイですw あと本文でも書いたとおり「aもtheも入れないのが正解」ってのもありますので、奥は深い。
    >「日本人の英語」
    >日向清人先生のまとめ
    >場数を踏んで数をこなす
    そうなんですよね・・・80:20でございまして、8割正解になるまでは2割の努力でOK(ルールを知れば間違えなくなる)。そこから先の上達はまさに「場数」で、体で覚えていくしかない、と。

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  8. 私もコレは超苦手!これに加え、「複数か単数か」というのも嫌い。なんで、たっくさん人がいるのに、everybody is surfingなの!?とか・・・
    ちかさんおっしゃるとおり、話し言葉は適当に誤魔化してもなんとかなるし、すでに書かれたものを読むのは理解できるけど、「書く」というのは一桁レベルが高いと思います。 ブログで練習してるけどなかなか上達しないし、ホント、気を使います・・・

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  9. > It’s a bomb = 全然ダメ
    日本語で近い表現というと
    「それは地雷だよ」(=踏んだら酷い目に遭う)
    みたいな感覚かなあ。
    > It’s the bomb = 超グッド
    ちょっと苦しいけど「期待の超新星」みたいな感じ??
    でもたぶん意味云々の前に、会話だとaとtheを聞き分けられる自信がありませぬ。orz

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  10. 今週、Breaking Badというテレビ番組を見ていたら、ぶっ飛ぶほどに強力な覚醒剤のことを、”It’s the bomb!”と表現するせりふがあり、このエントリーを思い起こしました。

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  11. > It’s a bomb = 全然ダメ
    > It’s the bomb = 超グッド
    当たり。
    当たった。
    を英語に訳すときに戸惑うのに近いのかな?
    なんとなく、日本語で「当たり」の方がラッキーで、
    「当たった」は悪いことがおきた時に使うことが多いような・・・。
    ネイティブな感覚をそうでない人が戸惑う感じは
    どの言語間にもあるのでしょうね。

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