二カ国語できてやっと文盲脱出なヨーロッパ

デンマーク出身の知人曰く、最近のヨーロッパの若者は、二カ国語ができて始めて「literate」と認めてもらえる感じである、と。

彼女は、デンマーク語、ドイツ語、英語、日本語、が全て読み書きまで含めてできる。フランス語も日常会話くらいなら出来るんじゃないかな。子供の頃は、インドネシア語ができた時期もあったそう。そして、自分の子供は、さらに中国語と英語のバイリンガル教育の小学校に通わせています。

literate、辞書で見ると、

1 読み書きができる(⇔illiterate);教育を受けた, 学問のある, 博識[博学]の, 物知りの.
2 (特定分野の)知識[技能]がある;…を使いこなす技術がある
computer-literate|コンピュータが使える.
3 文学に通じた(literary).
4 〈文体話などが〉巧みな, 洗練された, 明晰(めいせき)な.

つことで、単に読み書きが出来るだけでなく、教育水準が高い、というイメージではありますが。

で、その二カ国語は、大抵は自分の生まれ育った国の言葉+英語。

確かにここ10年くらい、ヨーロッパで英語が通じないケースがどんどん減ってきたような気がする。フランス人の観光客が、イタリアのレストランで苦労して英語でオーダーしてるのも見たことが。(メニューに、メインディッシュが英語でentreeとなっていて、entreeはフランス語では前菜(オードブル)なので、首を傾げていた。)それほどヨーロッパ行く訳じゃないんですが。

アメリカ人が英語しかできない理由がよくわかる。必要ないですもんねぇ。。。。もうちょっと海外では

「あなたの国の言葉ができなくてすみません」

という申し訳ないフリができるとかわいげがあると思うが。

しかし、アメリカ国内(まんなかのあたりは除く)では、いろいろな国から来た人がいて、そういう人たちに対し、誰でも英語が出来て当たり前であると接することが礼儀でもある(だってそうじゃないと、「あなたはよその人」と決めつけて接することになりますもんね。)。なので、私もアメリカ生活が長くなるほどに、(アメリカから見た)海外に行って、当然のごとく英語で唐突に話しかけてしまう、という癖がついてきてしまいました。こうしてできあがる傲慢なアメリカ人なのであることよ。

二カ国語できてやっと文盲脱出なヨーロッパ」への5件のフィードバック

  1. むかしむかし、インドネシアの果てに位置するスラウェシ島のさらにど田舎の漁村で2週間ホームステイをしたことがあります。ホームステイ2ヶ月前から必死でインドネシア語を勉強していたのですが、いざ現地についてみると現地の若者のほとんどは英語が通じる・・・(じじばばさまはもちろんインドネシア語のみでしたが、若者の英語は私なんかよりも全然上手orz)!結局2週間インドネシア語を使うことはほとんどなく、苦労したインドネシア語は右から左へ見事に抜けていきました;-( 英語でどうにかなってしまうと他の言語を学ぶモチベーションがなかなか産まれない今日この頃でございます…

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  2. 多くの日本人も日本語しかできません。必然性がないから。
    欧州は、小国(北欧やベネルクス)のほうが多言語使いの人が多いみたいです。ベルギー・フランダース政府の投資誘致の説明では、ベルギー人は、母国語であるオランダ語とフランス語と、国際語である英語はまず話せる。さらに、EU最大の経済国の言葉ドイツ語も話す人が多いので、ベルギー人は平均する3~4ヶ国語話せるそうです。もっとも、彼らの場合、それらは全てアルファベット言語(しかも共通単語が多い)なので、日本人が外国語を習うより、はるかに敷居が低いです。
    敷居が低いという点では、日本人としては、文字を共有する中国語と、同じようなカナ体系をもつ韓国語ですかね。
    仕事上でつきあいのあったドイツ人、スウェーデン人、フランス人は、みな英語を話しました。ドイツ人、スウェーデン人の英語は、同じゲルマン系なのか、発音も単語の使いまわしも分かりやすいです。ラテン系は、分かりづらいです。

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  3. アメリカで、純アメリカ人が外国語習うのは、本当にヤル気おきないのですよ。我が家の近所では、最近は、学校以外のところで習った日本語(つまりウチの子供たちみたいなケース)に高校でクレジットを出してくれなくなってしまった。仕方ないから、高校に行ったら、外国語としてはスペイン語かフランス語をやることになるだろうけど、スペイン語は悪いけど「庭師と掃除人の言葉」だし、フランス語は悪いけど「食っていくのに役に立たない」から、どっちもインセンティブがわかない。他のヨーロッパ言語も以下同じ。これからは中国語!と思っても、なんせ「かな」すら存在せず、アメリカ人は最初から漢字で挫折してしまうので、普通の高校ではなかなかオファーできない。(中国語が中国系以外に普及するための壁は、日本語より高いと思うのですね・・・)
    消去法で考えると、前にも自分のブログに書いたけれど、やっぱり日本語はアメリカにおいては、どうせやるなら「けっこうおトク」な外国語ということになるのですね。身の回りでも、「日本語ペラペラのアメリカ人」は多いけど、「中国語ペラペラのアメリカ人」って、これまでに一人しか会ったことないです・・・

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  4. 台湾でアメリカ人と一緒に中国語の学校に通ったことあるのですが、アメリカ人は発音は私より良かったけど、新しいボキャブラリーを学ぶ時は、私は「この漢字は中国語だとこう読んで、あ、これは中国語だと形容詞扱いなのね。」とかそういうことだけ考えていれば良いのに、アメリカ人は漢字の書き取りの練習とかしてて、「ご苦労だなー。」と思いました。
    あと、インド出身の彼がいた頃、ヒンディ語を習おうとしたけど、あっという間にお手上げでした。だってすべてのボキャブラリーをゼロから覚えなおし、dに相当する音が4通りあり、tに相当するのがまた4通りとか言うんだもん。。。もちろんインドに行ったらどうせ英語が通じるって知っていたのも、足を引っ張りました。
    でも私は大学教師として、アメリカ人の学生に、外国語勉強して欲しいです。それも英語とは違う体系の言葉。やっぱり外国語を知らないと分からない世界観、人間関係観、感情ってあるし、具体的にそうでないと入らない情報って沢山あるとおもうので。

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