最近とんとIPOがないので、未公開企業の株をなんとかして流通させる話が増えている。
それなりに長くやっていて、しかもそれなりの価値がある会社だと、投資時に、ファウンダーの株を投資家が買い取る、なんてことも最近は増えてるらしい。確かSix Apartのファウンダー二人も、それでキャッシュアウトした、とOnce You're Lucky, Twice You Are Goodに書いてあった、と思う。
先月Facebookがロシアから$200 millionの増資を発表した時も、追加で$100 million分を従業員が持っている普通株から買う、とされていた。
そして未公開企業株専門のエクスチェンジもいくつもある。SecondMarket, SharesPostなどなど。90年代からあるコンセプトだが、最近のIPO難で新たに参入する会社が出てきた。
どれも小規模で、SecondMarketの去年の取引総額は$150 million。SharesPostは月会費$34で取引手数料無料、だそうだが、ほんとにそれで儲かるのでしょうか・・・。
一つ考えられるとすれば、未公開企業の株を買うには、SECの定めるところの「accredited investor」でなければならず、accredited investorは個人資産$1 million以上か、過去2年間の収入が各々$200,000以上である必要があるわけで、そういう人向けに他の金融商品を売るとか?名簿売られたら嫌だな・・・。
ちなみに、SharesPostの分析レポートによれば、
The initial reports showed Linden Labs, known for creating the virtual world Second Life, valued from $450 million to $590 million; the business services firm SugarCRM at between $195 million and $252 million, and the molecular diagnostics startup XDx between $139 million and $166 million.
セカンドライフを運営するLinden Labは$450-$590 million, salesforce.comの競合のSugarCRMが$195-$252 millionといった企業価値になるらしい。(セカンドライフ、まだ生きてるんですよ)。
<参考>
Silicon Alley Insider: Finally, Another Option For Private Investors Who Can't Dump Stock In An IPO
San Jose Mercury News: Startup hopes to create new market for pre-IPO shares
>最近とんとIPOがない
サンノゼも不況でございますか・・。
音楽好きな人で、メジャーなテレビとかラジオ局では曲が
聞けないようなアーティストが好きな人に何人か会いました。
そういうアーテイストがだんだん、名前がうれて、アルバムがうれて、
メジャーデビューする。
そのころになると、昔ながら、曲を聴いていた人は、場合に
よっては離れることもあるようで。
ガレージオフィスからはじまって、Googleとなると、極端ですけど。
未公開株式を、まるで、インディーなアーティストの応援団になる
感じで、保有できたら、面白いだろうなと思うことがあります。
地方の小都市ですけど。本当においしいカレーうどんをつくって
くれるお店にいきました。
話に聞いただけですが、内装が抜群の熱帯魚のお店もあるやに
聞きます。そこの店主のセットアップした水槽は、世界の熱帯魚好き
コンテストで、一番、おしゃれだという評価をうけたとか。
そういうところで、うどんの料金を払ったり、熱帯魚の代金を
払うこと以外に、「株式」を買って、保有するという、金銭的なつながりを
もてたら、面白いだろうなとか。
いきつくところは、ロングテールとまとめられるのでしょうけど。
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>未公開企業株専門のエクスチェンジ
・・・何か存在論的に矛盾してませんか?「わいや江戸っ子やねんで!」みたいな(笑)
しかしさすがはシリコンバレー、必要な仕組みは必ず誰かが造っちゃうんですね。
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