アメリカの政治熱を生み出す大統領選、で「アメリカでは政治はブログの人気テーマだが、アイオワの投票率は16%。しかもこれで、近年に例を見ない高さ」といったことを書いたところ、「論旨が一致しないじゃないか」というご意見が。で、アイオアの予備選投票率が低い理由をコメント欄にちらりと書いたのですが、補足します。
いろいろ理由はあると思いますが、その一つが「党員集会参加がとても大変だから」。
「予備選」というと、「どこかに投票に行って、一票投じて帰ってくればいい」というイメージですが、アイオワの予備選は「党員集会」。しかもその集会は、2−3時間かかるらしい。(しかも外気温は0度前後)。しかも、あらかじめどちらの党の集会に参加するか登録しないとならない。(ただし、当日
になって登録したのと別の党の集会に変更することが可能)。
アイオワの党員集会に参加した人のレポートはこちら。大変そうです。
http://blogs.thestate.com/bradwarthensblog/2008/01/our-man-at-the.html
高校のとき、生徒会長を選ぶのに、生徒総会に出席しなければならなかったのを思い出しました。はい。まぁしかし、政治は大事なモノゆえ、適当に投票されては困る。また、みんながマスコミに左右されるのも困る訳で、集会でじっくり意見を聞く、というのもありでしょうか。特に、「最初の一州」だし。
ちなみにこの予備選、「党ごとの代表を選ぶ」もの。ゆえに、マイナーな州になると、共和党と民主党で別の日に開催されたり、とかなりごちゃごちゃ。
ごちゃごちゃではあるが、これはつまり、日本だと「派閥争い」という名の下に赤坂の料亭とかで話されていることを、表立ってみんなでわーわーやっている、ということかと。
以下余談ですが、明日のニューハンプシャーでの予備選を控え、話しながら涙ぐむヒラリーのビデオはこちらのCNNのサイトで見られます。
ヒラリーにシンパシーを感じる(しかし、ヒラリーに投票しようかどうか迷っている)女性ばかりの集まり、だったとのこと。。。
「どうやって、そんなにすごいことができるんですか?」
という優しい質問に答えつつ、目が赤くなって声が震えている。普段のヒラリークリントンからは想像できない事態だったのでした。
ど田舎のアイオワに続き、ニューハンプシャーがどんな州かといえば、こちらはかなりアナーキー。州の公式モットーが
"Live free or die"
18世紀にStark将軍が語った
"Live Free Or Die; Death Is Not The Worst Of Evils."
から取られているそうで、「自由に生きられないなら死んだ方がまし。死は最悪のものではない。」という・・。実際、給与所得は無税、消費税もなし、という「free」な州です。しかしすごいモットーですね。
New Hampshireの投票率は48%で異常に高かったですね。
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=17942667
やっぱり「投票のしやすさ」っていうことが投票率の高低に関係してるみたいですかね?あとは天気とか...(笑)
あのHillaryが涙ぐんだっていうことがマイナスにならずプラスになったのは実際に彼女が言っていることを聞くと納得します。なんか親しみやすさを醸し出したというか、voterの心にresonateした結果が出た感じですね。
いいねいいね