いや、私が勘違いしてただけなんですが。
Keep (人、動物、出来事)at bay
という表現があります。カッコ内に入るのは、通常「嫌なモノ」で、そういったモノをあるレベルに抑制しておく、という感じで使われます。完全に打ち負かしたり、撲滅したりはできないけれど、問題にならない程度に抑えておく、と。ちょっとgoogleしてみると
keep plagiarism at bay in the internet age (インターネット時代に盗作を抑制しよう)
Keep bad guys at bay with the advanced security features (向上したセキュリティ機能で悪人を近づけない)
Keep terrorism at bay (テロリズムを抑止しよう)
といった使い方をされてます。
で、ですな。ワタシの脳内イメージはといえば、
「サメがたくさんいるが、みな湾に閉じ込められており、大洋に出てこないので、海にいる私は安心」
という感じだったんですね。
・・・・bayとゆったら湾でしょう、という、そういう勘違い。よく考えると、あまりありえないシチュエーションではあるのですが。イメージ的にはスキューバダイビング、大洋版。
しかしここでのbayは、
「猟犬がワオーンとほえる声。またはその遠吠え」
という意味なのでした。で、猟犬に追い詰められると、どんな凶暴な野生動物も、猟犬に立ち向かうのに必死で勝手な行動には出られない、という状態に。それがat bay。
以前、「優先順位を下げてあまりやらないようにする」という意味のback burnerを、「思いっきり加速してがんばる」という意味と180度勘違いしていた話をしましたが、それに比べれば、まぁイメージは間違っているけど、意味はあってる、というbenignな勘違いだな。
しかし、このbayという単語も、英語にありがちな動物関係の多様な単語の一つではあります。死ぬほどある英語の動物名称の派生ですね。
いつも愉しく拝見させていただいております。
来週、シリコンバレーを訪問させていただく際には宜しくお願いいたします。
後学のために[ at bay ]をキーワードにして他の使用例を確認したところ、「窮鼠猫をかむ」の英語版として以下の慣用表現が hit しました。
A stag at bay is a dangerous foe.
(窮地に追い込まれた牡鹿は危険な敵である)
「窮鼠猫をかむ」の日本人がなじみやすい表現としては以下の言い方もありました。
A doomed mouse will bite a cat if he has no choice.
(どうしようもなければ、運のつきたネズミは猫にも噛みつく)
ちなみに、[ at bay ]でこんなものにも hit してしまい、うかつにも笑ってしまいました。
shopping at e-Bay
(イーベイで買い物をする)
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bayはbarkと同じ意味?なんですねー。
その昔にボストンでホームステイしていた時に、
you can beat me up if i ~ と言うつもりで、
you can beat me off if i ~ と言って、
とんでもない笑いを買った記憶がよみがえりました(^^;;
(ちょっと違いますか・・・)
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chikaです。
at bayですけど、辞書を見ると「窮鼠」的な説明が多いんですが、日本語で窮鼠というと、反撃力に注目される(猫をかむ、の方)ように思います。が、通常英語でkeep- at bayと使うときは、窮地にたっていて、しかも反撃できない、という感じのニュアンスの方が強いみたいです。(テロリストを「猫を噛まんばかりの窮鼠」にする、っていうのも変ですよね)
barkは短くほえる、なので、bayはむしろhowlかな。そういえば、ガーがー言う、みたいな意味でcackleという単語がありますが、これ辞書の片隅に「卵を産んだ直後の鶏が放つ鳴き声」というのがあって、「なんでそんなspecializeされた単語があるかな」と笑ったことが。
You can beat me upって聞くと、「なぐってええよ」と言っているように聞こえちゃうんですが、ボストンではイギリス英語的に使うんですか?
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千賀さん
先日はお忙しいところ本当にありがとうございました!エンカレの後藤です。
keep_at bay は、実は僕も苦い思い出があります(笑)昔、TOEFLの本番の問題で、
Native American builders developed ways to keep the cold, rain, wind, and heat at bay.
という文で、at bay の言い替え問題が出たときに分からず(笑) 正解は、= under control でした。英和辞典には「~を寄せ付けない」と出てきますが、このunder controlのニュアンスの方がなんか分かりやすい気がしましたー。
今頃そちらは、iPod touchの報道で大騒ぎでしょうか?:-)
Mune
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> barkは短くほえる、なので、bayはむしろhowlかな。
勉強になりますmm
> You can beat me upって聞くと、「なぐってええよ」と言っているように聞こえちゃうんですが、
もし何か悪いこと(約束やぶったり)したら、「おしおきしてええよ」と言いたかったのですが、上手な言い回しが思いつかず、ハチャメチャな表現になってしまいました(^^;;
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Chikaさん、その勘違いはまだいい方ですよ!
私なんか、nosebleed seat(スタジアムなんかの、ものすごく高い所にある席)を「かぶりつきの席」だと思っていました。
私の脳内イメージ = 「ストリップショーなんかの舞台のかぶりつきにいて鼻血を出すサラリーマン」
友人(アメリカ人)にそう説明したら完全に変態扱いされました。
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