インターネット時代に新聞はどう生き残るのか

アメリカの新聞の生き残り組みは、二極化が進んでおります。
「全国紙で洞察が深い」
「超ローカル紙で小規模で地元密着」(「子豚が3匹逃亡」みたいなのが一面というイメージです。)

インターネット活用が進むシリコンバレーの新聞であるところのSan Jose Mercury紙はそのどちらにも入らない「悪夢の中間層」に入ってしまっているため悪戦苦闘。過去7年間でスタッフは半減。去年の12月からだけで、既にレイオフが2回あり。アメリカの新聞は、一部の全国紙を除いて、個人や地元の中小企業の広告が大事ですが、当地では、Craigslistで個人広告ニーズが満たされてしまう、というのも痛い。別にテクノロジーやITと全然関係ない仕事をしている人も大勢Craigslistを見てます。カメラマンから専業主婦まで。

San Jose Mercuryはシリコンバレーの社内誌的存在で、これを読まずしてシリコンバレーを語るなかれという存在だったのが90年代の話。

それが最近では、まずページ数がやたら少なくなって、しかも残ったページもスカスカ。今年のCES特集の時なんか、広告枠が埋まらず、自社広告が複数。それも奇妙に白っぽい広告で、いかにもやっつけで作った感じのもので、

「うーん、CES特集でこれかい。大丈夫か、San Jose Mercury」

という感じはひしひしとしました。

ここ数年、テクノロジー系のコラムニストでは自ら辞める人も多く、次々にメジャーな人がいなくなり、今はDean
Takahashiさんが毎日複数のコラムを執筆しており、大変そうです。そのDeanさんがブログで応募した「San Jose
Mercury再生のアイデア
」には、NPO化といったドラスティックな案も。

去年は、同様にシリコンバレーにあるKepler’sという本屋の半NPO化についてのエントリー
書きました。Kepler’sは、大変すばらしい本屋なのでありますが、Amazon.comの台頭で経営が傾き、一旦閉店。それを惜しむ熱心な顧客のサ
ポートもあり、会費制を取り入れ、半NPO的組織として復活した、という話。あながち新聞の半NPO化というのもなしではないかと。アメリカは、ラジオ
テレビ
も寄付で成立してるところがあるので、新聞だってそれはありかな、と。

いずれにせよ、最近「さすがにこんなに読むとこすくない新聞を取っている意味はないなぁ」という気がしてきたSan Jose Mercury。なんとなく儀式的に朝ごはん食べながら新聞読むの好きなんで取り続けてはいますが、果たしてどうなることやら。

リーダーのインターネット・レタラシーが高くなると、新聞に何が起こるか、という事に関して炭鉱のカナリヤ的シリコンバレーの新聞のお話でありました。日本でも既にそれは起こっている、、という声もあろうかと思いますが、まだ新聞記者の給料が半分になったとか、社員数が半分になったという話は聞かないので、「最悪はまだまだこれから始まる」って感じでしょうか。

インターネット時代に新聞はどう生き残るのか」への13件のフィードバック

  1. ネットでニュースもチェックしますが、やっぱり“紙で読む”方が理解&浸透が早いので朝晩の新聞タイムは貴重です。
    電子書籍も利用しますが、きちんと読みたい本は購入します。
    こういう人間はだんだん希少生物と化していくのでしょうかね。。。

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  2. 日本では、技術者は生きるので手一杯でパソコンの買い換えと専門書の購入までで手一杯です。生活のゆとり部分はどんどん切り詰められる一方。
    なにより首都圏では本を買っても置く場所がなく、地方では仕事がありません。近年は新聞の質もますます低下しており、場所をとるだけの紙くずには一銭たりとも出す気はおきませんね。そうでなくても専門書を置く場所がなくてヒイヒイ言ってるのに。

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  3. 日本の新聞は独占禁止法の特殊指定及び談合によって価格競争を拒否し、政府と癒着した記者クラブ制度によって新規参入を拒否し、そして苦情が殺到している悪質な押し売り商法(他の悪質商法は正義面をして糾弾するが自分たちの悪行については新聞及びその子会社であるTV局共々完全無視)によって我が世の春を謳歌しております。

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  4. うーん、あとは日本の場合、通勤ラッシュで新聞を読む人の需要があって、これはすぐには携帯電話に配信されるニュース等には置き換わらないと思います。とはいってもこれも首都圏の事情であって、日本の地方紙もSJM紙と同じような状況になっていくのでしょうか。。。

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  5. <女性記者トーマス氏の近著>
    http://www.post-gazette.com/pg/06204/707331-148.stm
    ヘレン記者が批判する標的は、ジャーナリストたちだ。客観報道の必要性も理解しない、「エンターテイナー」たちが、「ジャーナリスト」と称してTVに登場するが、ブッシュ政権側の情報操作にまともに対抗しようともしないと。「背骨のない、勇気を欠いたジャーナリスト」が増えていると嘆く。

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  6. いつも立ち寄らせていただいていますが、今日の話は新聞屋に口止めされているので、匿名で失礼します。
    うちの近所では新聞の購読料はゼロ円以下です。この間までは、3ヶ月契約すると3か月分の購読料をセールスのおじさんがキャッシュで置いて行ってました。この間、「ゴミになるからタダでもいらん」と断ると、購読料のキャッシュに加えて景品を置いていきました。
    こんないびつなやり方で水増しされた発行部数をベースにかろうじて巨体を維持している恐竜は、「行き過ぎたインセンティブの見直し」という隕石が落ちてきた瞬間に消えてなくなるのではないかと他人事ながら心配します。

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  7. 既得権天国の日本では、「SANKEI EXPRESS」などというちと若者に媚びすぎじゃぁあーりませんか、っていう新聞が昨年創刊されましたね。横書き自体は悪くないんですが、ただでさえ新聞離れが進んでいる (新聞を読まなくてもなんとかなる時代) のに、金を払って購読するまでのモチベーションがないんですよね。

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  8. >>匿名希望 at Jul 26, 2007 12:02:44 AM さん
    むしろ、インターネットのニュースがタダで読めるなら、紙の新聞もタダにならないといけないんでは?

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  9. 日本の新聞の独占システムは強いからそんな早くには堕ちないでしょうが、10年たったらわかりませんね。公共性が認められなくなるくらいまでいけば本格的に落ち目になるやも知れません。
    と思いました。お仕事頑張ってください。

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  10. 日本では、新聞販売店の収入は折り込みチラシによる部分が大きいそうですから、充分な広告収入が望めるのなら、既存の新聞がフリーペーパー化する(している)かもしれませんね。
    その記事や、広告からインターネットのページへの導入が出来れば将来も共存出来るかもしれないですね。

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