アメリカ版有料電車男サポート事業

先々週のNew York Timesの記事より、In the Computer Dating Game, Room for a Coach。インターネットでの「出会い」を有料でコーチするビジネスの話です。ま、電車男さんが2chで受けたサポートの有料版みたいな感じでしょうか。掲載する写真から撮ってくれるところもあるとのことで、Before/Afterの写真が記事には付いてますが、うち女性二人は「うーむ、この写真だけでも価値があるかも」というくらい違う。

いろいろな会社が、異なるレベルのサービスを提供しているとのこと。例えば、

  • 写真専門
  • ニーズにあったデートサイトを選んでくれる
  • 魅力的なプロファイルを書いてくれる
  • 実際よさそうな人を見つけてメールでスクリーニング
  • デートまでの流れ全体をコーチング

内容によって、お値段は39ドルから2000ドルと大きな開きがある。

こちらの写真専門SingleShots.comはスタジオ撮影と既存の写真の修整をしているが、修正もスゴイです。シワがない!腹がない!

コーチングでは、EvanMarkKatz.comE-Cyrano.comといった会社が紹介されている。前者のEvan Katz氏のサイトを見ると、いわく

I am a personal trainer for people who want to fall in love.

Whether I’m writing you a world-class profile, hooking you up with a professional photographer, or coaching you on how to handle the complexities of modern dating, the work we do together makes a tangible difference. My clients are married, engaged, in love, and dating prolifically.

You can be too.

ジムでのワークアウトを個人レッスンするのがパーソナルトレーナーだが、「恋をしたい人のためのパーソナルトレーナー」と。具体的な成果が出ます、とのことで、顧客は結婚、婚約、恋愛、そしてprolificなデートに至っているそうな。prolificは「続々と沢山生み出す」みたいな意味で、「次から次へとデートがある」みたいな感じですな。「そしてあなたもそうなれます」と。おおっ。

アメリカのインターネット出会い系サイトは真剣なものが多く、「結婚したい人」が真剣に探していることもよくある。

知り合いの会社の30代後半の女性は、「今年こそ絶対結婚する」と決めて、出会いサイトに登録、数ヶ月で60人以上とデートして、ちゃんとその中から結婚相手を見つけたそうな。「超高学歴・つんけんしてて嫌な女、というイメージの人」、とは知人の弁だが、そんな人でもなせばなる。私の別の知り合い(♂)は、出会いサイト経由で260人とデートした、と言っていた。(うち二回目に至ったのは数十人の下の方、とのことでしたが。)彼も真剣に結婚相手を探している模様です。

「出会いサイトの老舗Friendsterでは、今やユーザーの過半がマレーシア、フィリピン、シンガポールといった東南アジアになってしまった」という謎の現象もあるが、とにかくインターネットでの出会いは今やアメリカのシングルライフに欠かせないものとなった。

実際利用している友達に話を聞くと、結構悲惨らしい。理由は:

  • カスが多い(プロファイルが嘘だったり、なんて日常茶飯事とのこと)
  • 大勢とメールでやり取りして段々スクリーニングするのだが、誰とどんな話をしたか途中でわからなくなったりして複雑 (「Salesforce.comのデート版が欲しい!」とのことでした。データベース化してる人もいるそうな。)
  • メールではかなりいい感じでも、会ったら全然ノリがあわない、ということも多い

ということで、「最初のメールでのスクリーニングを代行」というサービスは、結構ニーズがありそう。

***

日本でAMNが開催した「ブロガーの集まり」みたいなのがあって、呼んで頂いたんですが、そこでこの話をしたら

「つまり、日本ではノウハウ本を書いて売るくらいの商売にしかならないものが、アメリカでは有料サービスとして売れるわけですね。なんでかなぁ。」

と言われた。「オンラインで真剣に出会いを探す」というのが日本ではあまりないこともあるが、これ以外のビジネスでも、個人向け有料サービス一般に言えるかも。なんででしょう。ひとつには「本気で売ろうとする人が少ない」ってこともあるか、と思うんですがいかがでしょうか?

しかし、コンサルティングって言うのは、基本的な原価は自分の労働時間分だけなんで、後払い方式にして、クライアントが支払わずに逃げたとしても、痛みは少ない。(車を作って売る、なんてのだと、乗り逃げされたら大変だが。)よって、

  • きちんと儲かる単価に設定して
  • 成功報酬などいろいろな支払い形式を導入して顧客を掴み信用をつくり
  • それを糧に事業を拡大

というやり方が可能ゆえ参入障壁は小さい。「これなら私に任せて欲しい」という分野で、何かトライされてはいかがでしょうか。

あ、ちなみに、「きちんと儲かる単価設定」が大事です。最初は安くしておいて段々あげていく、ってのはマイクロソフトのようなモノポリー事業者でない限り無理ですので。

(なお、AMNは、このサイトの上と右に広告を出している会社ですが、ただいまユーザーアンケート募集中。1-2分で回答できる程度のものですので、お暇でしたらこちらのリンク先でアンケートにご協力くださいませ。)

アメリカ版有料電車男サポート事業」への4件のフィードバック

  1. 写真を整形してくれるサービス凄いですね。米国は、プラットフォーム本体もでかくなるから、付随するパラサイトビジネスもいっぱい出てくるし、大きくなりますね。凄い。
    日本はめちゃ晩婚化が進んでる気がします。銀座とか最近独身女性の凄い宝庫になっていますし(特に銀座プランタン周辺にコミュニティ化が進んでるような気がします)、離婚率も高まっていますし、質が高い出会いサービスのニーズは凄くありそうに思います。僕の知人達も年内に皆、離婚しそうだし。。。
    260人とは、また凄い情熱。。。米国の出会いサービスの利用者は、ギーク寄りの人達なのか、それとも一般大衆にもかなり当たり前のように利用されているのでしょうかね?Match.comなども出会いの質と満足度を高める工夫を随分としていますね。
    mixiもモバゲータウンも女性として登録すると、すぐにお声が、いっぱいかかるので、かなりな出会い系だと思いますけど、実際に会うのはやはり怖い。
    会ったときとのギャップを埋めるには、動画プロフイールにしてみるとか?
    写真と文章よりも、もっと性格や外見も伝わりそう。でも、もてそうな人に、ますます殺到しちゃいそうな気もするけど。。CAさん、辺りが、やってみたらどうですか!

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  2. chikaです。
    >米国の出会いサービスの利用者は、ギーク寄りの人達なのか、それとも一般大衆にもかなり当たり前のように利用されているのでしょうかね?
    後者ですよ~。
    >mixiもモバゲータウンも女性として登録すると、すぐにお声が、いっぱいかかる
    「ナオト」というお名前から、普通に想像すると男性の方ですよね?ま、mixiやモバゲータウンで結婚相手を真剣に探している人もいなさそうだから、いいのか・・・・・な?

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  3. チカ様、お返事ありがとうございました!
    なるほど、ネットを通じて、皆が出会ってるのですね。日本は出会いサービスはマイナスイメージとかなり強く結びつけられすぎているのがネックですねえ。。。
    私は普通に男でございます。まあまあ頑張っています。mixiは色々な人に招待されるので、複数のアカウントがあり、ほとんど放置なんですが、何個かは女性で登録しちゃいました。。。ビジネス的な調査目的で、女性として登録するときもありますよ♪会話にも参加します。楽しいですよ。

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