肥満になると糖尿病になりやすくなるのは、人間だけではない。犬や猫も同じ。犬200匹のうち1匹(頭?)、猫400匹のうち1匹が糖尿病の可能性があるんだそう。
ということで、Abbottが今月発売開始したのが、ペット用血糖値計AlphaTRAK。
しかし、これ、人間用と何がどう違うのか。ということで、Abbott社のニュースリリースを見てみる。
どうも、こんな感じらしい:
血糖値は、通常測った結果でインシュリン投与の要否を決めることが多い。(健康管理的に使われることもあるが)その際の基準値は、大規模な検査機器(ラボテスト)による測定値。この手の機器は血液中の血漿だけを使って検査する。が、普通患者が自分でテストする際に使うのは全血(普通の血)。
人間では、全血の血糖値+12%=血漿の血糖値の割合、と決まっているので、簡単に変換可能。(赤血球カウントが平均値からずれている場合、補正の必要はあるが)
ところが、この割合が犬・猫では人間と大きくずれているため、人間用の血糖値計を使うと、結果が低く出すぎる傾向があった。これを補正したのがAlphaTRAK。(原理、間違ってたら教えてください。)
しかし、人間とペットが違う、ということは、犬と猫も随分違うのではないか。犬モードと猫モードがあるのでしょうか。大型犬モードなどもあるのか。こちらも、ご存知の方がいたら教えてください。興味津々。
ちなみに、Business Weekの記事によれば、AlphaTRAKのお値段は、本体80ドル、テスト用ストリップ(消耗品)が1ドル。毎日3回テストしたら消耗品だけで月90ドル超。年間1000ドル超。一日1回とし
ても年間365ドル。結構します。
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医療機器は人間でテストする前は動物実験するものなので、きっと犬なんかもテストしていたはず。そういう意味では、別に技術的には何も珍しいことはない
が、「ペットの血糖値を測る市場がある」と見極めたマーケティング力に依存した新製品なのでありましょう。ペットの臓器移植もある国ならでは。
以前書いたとおり、ペット医療ビジネスは190億ドル市場でNIHの総予算に匹敵する大市場。全米でペットとして飼われている犬・猫の数は1億6300万匹。一家で犬・猫を複数飼っているうちもたくさんある。ということで、無視できない市場なのでありました。
ペットビジネスといえば、JICA絡みでベトナムの病院に行った時、
日本のペットフード年間消費額はベトナムの国家医療予算よりはるかに多い、
って話を聞いて考えさせられたことを思い出しました
動物の病気には詳しくありませんが
ペットの糖尿病(人間でいう2型糖尿病)って、ほとんど飼い主の責任では???
ガンガン食べさせて、太らせたあげく糖尿病→インスリンってのは感心しません
人間も同じようなもんですが
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>ペットの糖尿病(人間でいう2型糖尿病)って、ほとんど飼い主の責任では
耳が痛いです、しくしくしく。。。
うーん、それほど食べさせているわけではないのに、なぜうちの猫1はどんどん太っていくのか。二匹飼っているんですが、もう猫2は全然太りません。えさを減らすと、猫1が猫2のえさを奪って食べている模様。
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