ゲイのバイオロジカル・クロック

San Franciscoという名前の雑誌がある。その名の通り、San Fanciscoの衣食住に関する雑誌。おしゃれ系である。San Joseという雑誌もあるが、ひじょーに田舎くさい。二つの都市を象徴するようだ。トホホ。
(ちなみに、San Jose誌は、市議会議員の女性のセクシーなピンナップ写真を掲載して、ローカルなスキャンダルとなった)

さて、そのSan Francisco誌の4月号のBaby Panic!は子供を持つゲイのカップルが増えていて、シングルのゲイがあせる、という話。子供を持つカップルに限って、かっこよくて高学歴でお金持ちでみんなにうらやましがられるようなゲイ(写真は一例。橙色のポロシャツが38歳、建築家、手前で子供を抱いているのは45歳、弁護士事務所のパートナー)なのだが、その上さらに子供まで持っちゃって幸せそうで、シングルのワタシはどうしたらいいのっっ!という「負け犬の遠吠え」風。

I suddenly wondered: would I be too late? Some mental math ensued. Three years in a relationship before I’d consider kids; I’d be 37. Two years to adopt or go through a surrogate; I’d be 39. And that’s if I met Mr. Right right then and there.

で、記者の34歳ゲイ・シングル君はハタと考えるのである。「もしかしてあせらないとやばいかも」と。子供を持つなら40才までには欲しい。(子供とのキャッチボールで息切れしてぜーぜーするのは避けたい、ので)が、付き合って3年くらいはたたないと、一緒に子供を持つという決心に至らないだろう。で、決心に至ってからも、養子をもらってくるにしろ、代理母に生んでもらうにしろ、準備期間も入れて2年はかかる。ということは、今すぐ運命の人との出会いがないと間に合わない!と。

不安になったシングル君は、36歳のストレートの女友達にこの心配を打ち明けたところ

She exploded with laughter. “Welcome to my hell,” she cackled. “Now you know what it’s like to run into all your friends and hear about baby this, baby that.”

Welcome to my hellと一笑に付される。「これでワタシの気持ちがよくわかったでしょ!」と。

で、シングル君はSince when does a gay man have a biological clock?と悩むわけです。

しかし、ゲイのカップルが子供を持つのは、かなり最近の出来事で、親の世代の例にならうことができない。みんなそれぞれ、自分の判断でことを運ぶしかない。そのあたり、親の世代は専業主婦が多くて、子供の世代ではじめて仕事を持ちながら結婚・出産の選択を迫られる今の日本の女性にも似たところがあるかな。

ゲイのバイオロジカル・クロック」への16件のフィードバック

  1. Never thought about bio-clock of gay guys! Actually I interviewed a gay father once. He met his partner who already had a son, so he became the Daddy No.2. Maybe that’s one solution. But the chances are very very slim, obviously. (Thank you so much for your help the other day…I don’t know why I can’t type Japanese with this computer)

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  2. 親がゲイのカップルかどうかは、大して問題はないとのことです。
    だって、片親で育てられた子供だってとくに問題は無いでしょ。

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  3. morihiro-san,
    先日はどうも。
    Gnue-san,
    ゲイカップルが子供を作る方法は
    1)養子をもらう
    2)代理母に産んでもらう
    3)女友達に頼んで産んでもらう
    てなところでしょうか。ま、1か2が多いと思います。ゲイでも養子がもらえるから、という理由で他の州からわざわざベイエリアに引っ越してきたゲイカップルの話も新聞に出ていたことがありました。(彼らは女の子を育ててました。)
    ちなみに、ぬえって、伝説の鳥ですよね。昔何かの少女漫画に出てきました。
    ogino-san, pazzi-san,
    “good enough parent theory”
    という説のを唱えている人が居ます。親は「good enough」であれば、子供は普通に育つ、ということ。折檻とかabusiveなことをしなければ、後は少々間違ったしつけをしようが、片親だろうが、両親共働きだろうが、関係ない、と。個人的にはゲイの親の元で育つってカッコイイーと思いますが。センスよさそうだし、繊細そうだし、わざわざ苦労して子供を作ったんだから大切にしてくれそうだし。
    確か、サンフランシスコには、ゲイの親を持つ子供のための学校がある、という話を聞いたような気がします。心配だったらそういうところに入れればよいのかも。

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  4. 私が話したゲイカップルの息子(養子)が行っている小学校では、LGBTウィークみたいなものがあって、ゲイの親たちも協力して、LGBTコミュニティーへの理解を深めるのだそうです。ゲイカップルの子供のための学校があるかどうかは分かりませんが。

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  5. 3) はともかくとして 1) や 2) は何らかの資格審査があると思うのですがアメリカ(あるいは特定の州)ではゲイのカップルでも審査がとおるということなんでしょうか。日本の社会では考えられないことですね。
    ところでこれをゲイのカップルから拡大して、カップルならいいということならストレートの未婚カップルでもいいのか、シングルだったらどうなのか、一人で育てるのが大変だというのなら(例えば老人の)グループだったらどうなのか、などなど考え始めると奥の深いものがあります。
    なお、鵺(ぬえ)は頭が猿、胴体が狸、手足が虎、尾が蛇という想像上の動物のことです。外国だとキマイラ(キメラ)かマンティコアになるのかな。少女マンガというと木原とし江さんの『夢の碑』シリーズに「鵺」というのがありました。

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  6. ゲイというのは、chikaさんの好きな分野的にはどんな感じの位置付けなんでしょうか。 異常な状態と判断されてるんですか?それともストレートの人の感覚と同様、当然に起こりうると認識されてるんですかね?      ☆なぜこんなことをお尋ねするかと言うと、僕はなんとなく、その状態が嘘クサイなぁと常日頃感じてるからです。なんか演じてんじゃねえの、みたいな・・・そんな風に。 (ちなみに僕はゲイの方に偏見とかは持ってませんし[意識下で差別はしてないという意味です]、政治的にコンサバでもありません。)現実に会ったことがない(多分)っていうのと、よく見るのがおすぎとピーコぐらいだってのが関係してるのかも知れません。あと家庭教師してる女の子(10歳)がオナベになりたいとか言ってて心配なのも・・・。
    あと、これはどうでもいいですけどネコにもゲイっているんでしょうかね?(笑) ウチのは100%ストレートですけど。(昔は見境なかった) 

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  7. GNUE-san,
    鵺、鳥じゃないんですね。あれれ。夢の碑も読みましたが、もうひとつ、古風な絵柄のSF少女漫画家の漫画・詩みたいなので鵺をテーマにしたのがありました。
    養子は審査がありますが、2・代理母、の方は審査というより金ですね。一回1000万円から、みたいな感じのようです。
    麻薬中毒の実の両親に虐待されて育つのと、意欲あるシングルマザー(でも、シングルファザーでもゲイでも)に育てられるのとどっちがいいでしょうね。私だったら、絶対後者がいいですけど。
    うちのダンナの昔の同僚の女性は、一人で人工授精で子供を作ることにしたけれど、なかなか懐妊しないので、養子をもらう手続きをしたら、人工授精の方も成功してしまい、2人同時に育てることにしたそうな。
    masahiro-san,
    ゲイは趣味じゃなくて遺伝形質(と私は信じている)、なので、別にうそ臭いとは思いませんが。。。
    一般的にゲイの出現確率は5-15%と言われていたと記憶しています。ということは、500人乗りの飛行機だと、少なくとも25人はゲイ。クローゼットに隠れている人も一杯いると思いますが。
    私の知人で、大人になってから日本でホームステイをしたことがあるゲイの男性がいますが、彼はステイ先の両親から「日本にはゲイはいない」と言われて仰天したそうです。彼はゲイネットワークを通じて、日本でもゲイの溜まり場をあちこちに見つけており、「たくさんいる」と言っていました。
    おすぎとピーコみたいなゲイの人もいますけど、筋骨隆々、物腰いたって普通、なゲイの人もたくさんいるので、きっとmasahiroさんの周りにもいるのでは?
    ちなみに、動物のゲイは、私の知る限り、イルカ、猿では事例があったと思います。。。

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  8. good enough parent theory…先日VANITY FAIR誌で読んだゴシップ・コラムニストJeannette Walls(有名な人なのでしょうか?)の生い立ちを思い出しました。父は発明家志望で無職(元は空軍のパイロット)、母は画家志望で無職(教員免状を持っていたが、生涯で一年しか働いたことがない)、子供達は時には飢えてごみ箱あさりをしていたそうですが、奨学金でバーナード・カレッジに進んだJeannetteさんを含め、4人きょうだい全員まともに育ったそうです。子供を飢えさせたり、子供の貯めたお金を盗んで飲んだりするのはabusiveと言えなくもないのですが、両親とも夢に生きていて情緒は安定しており、子供を精神的・肉体的に虐待することはなかったようです。なんだかとってもアメリカらしいお話ですね。

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  9. “good enough parent theory”、いいですね。両親が「Good enoughなんだから、まっいいんじゃない?」と肩の力を抜いてくれたら、救われる子供ってイマドキ多いんじゃないかって気がします。
    “Perfect maddness”という本の作者の書いたコラムを最近読んだのですが、アメリカでは今、完璧な母親であろうとするあまり神経衰弱寸前になる女性が多いそうです。脳を発達さるために24/7つきっきりで子供と遊んだり、町一番と評判のピアノの先生のウェイティングリストに、どんな手段を使っても割り込もうとしたり。特にキャリアを持っていた女性が出産を機に専業主婦になったケースでは、こういう傾向が強いそう。彼女はアメリカ社会における女性の役割の推移をからめてこの現象を分析していましたが、日本にもこういう人はたくさんいるだろうなあ、と思いながら読みました。
    「子供にはできる限りのことをしてあげたい」という愛情風のオブラートに包まれていますが、実はどこかで子供を自己実現の道具に使っているわけで、行き過ぎてしまえばこういうのも一種の精神的Abuseになり得ますよね。社会からのプレッシャーで頑張りすぎて疲れ果ててしまう親も気の毒ですが、子供が一番の被害者ではないかと。
    ということで言いたかったのは、教育熱心すぎる両親から精神的Abuseされるケースなど、一見”問題のない”ストレート・カップルの両親を持って大変な思いをする子供もたくさんいるわけで、ゲイ・カップルでもまっとうな親なら子供はハッピーではないかと。

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  10. 結局、親の属性に関わらず愛情と責任をもって育てられるのが一番なんでしょうね。
    # 古風な絵柄のSF少女漫画家って誰だろう。気になる…(笑)

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  11. tuna-san,
    「なんだかとってもアメリカらしいお話ですね。」
    確かに、アメリカって不幸の底が深い、というか、バリエーションが大きい気がします。日本は実は隠れているだけなのかもしれませんが。
    えり-san,
    「子供を自己実現の道具に使っている」
    これ、よくありますね。。。何事も、自分ができないことを他人(家族でも)に期待しちゃああかんですな。自分ができることでも他人には期待できないって言うのに。
    Gnue-san,
    「古風な絵柄のSF少女漫画家って誰だろう」
    確か、山田ミネコだったと思います。。。「鵺」の漫画付き詩みたいなのは、確かグレープフルーツ(という
    同人誌っぽい雑誌)に数ページもので掲載されていたような気がします。。。
    グレープフルーツとえば、創刊号から全部そろえてたんですが、大学を出る頃、数百冊あった漫画とまとめて全部捨ててしまった。取っておけばよかったなぁ、とちょっとだけ後悔。。。

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  12. 先週、体外受精のタマゴを間違えて違う人に戻してしまったお医者さんが医師免許取り消しになったのに抗議するデモがサンフランシスコでありました。デモしていたのは、これまでその医者にかかって子供を生んだ人たち。5人の子持ちのレズビアンカップル、4人の子持ちのレズビアンカップルなどが、新聞に写真つきで載っていて、「そうか、レズビアンカップルというのは、この手の医者のよい顧客なのであるな」と納得した次第。

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  13. 山田ミネコさんというと最終戦争(ハルマゲドン)シリーズの人ですね。
    それにしても新書館の「グレープフルーツ」ですか、なかなかマニアック(笑)

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  14. Googleの日本語→英語の機械翻訳のベータでこのページを翻訳したら、「鵺」はちゃんとChimeraと訳されてました。他がむちゃくちゃなのに、そこだけちゃんとしていて変。

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