衝撃的・・・と思うのは私だけだろうか?
■Nikkei.co.jp:ソニーの純利益、ゲーム・映画好調で7.5倍に回復 2003/04/25 02:25
■CNET:‘Spider-Man’ can’t rescue Sony this time April 24, 2003, 7:26 AM
時差を勘案すると日本のニュースの方が6時間遅いだけ、というほぼ同時のニュースで一方は「ソニー絶好調」といい、一方は「ソニー絶不調」と言っている。日本は年度決算の数字を見ていて、アメリカは第4四半期の数字を見ているからなのだが、最初、CNETの方は間違えて去年の記事を読んでいるのかと思って、思わず日付を確認してしまった。
アメリカのほうは「Sony, the consumer electronics behemoth, stunned investors on Thursday by falling far short of earnings targets and projecting a profit slide 」、日本のほうは、「純利益が1155億円と前の期の7.5倍に回復した。ゲーム、映画部門が好調だったうえ、パソコンを中心とするエレクトロニクス部門も採算が改善した。」同じ会社について言っているとは思えない。
日本側も、「ただ2004年3月期はパソコンの販売が減速しているうえ、1400億円に上るリストラ費用が利益を圧迫し純利益は500億円に減る見通しだ」とはしているが、アメリカ側の「インベスターは悪い結果に驚愕(stunned)した」という表現とは大違い。
企業業績で重要なのは、将来どうなるか。過去の実績が重視されるのは、それが将来業績の指標となるからである。アメリカ型の四半期ごとに成果に追われる近視眼的経営にも問題はあるが、今回のニュースを見ると、どちらも「2004年は悪そうだ」という点では一致している。日本の「それでも2003年がよくてよかったね」というご褒美的喜びは、残念ながらビジネスの世界ではほとんど役に立たない。それより来るべき暴風に備えて何をするか、という方が重要。ということで、今回は「四半期判断」のが「年度判断」に打ち勝ったといえましょうか。とはいうものの、もしかしたら、書いた記者の人が日本側はたまたまとても楽天的な人だっただけかもしれないが・・・・。しかし、他の記事もこういう楽天主義で書かれているような気がすることも多い。今回は日米で、強烈に全く逆のコメントを時を同じくして出したので目立ってしまっただけか。
そういえば、最近日本の株価は21-year-lowまで落ち込んでいるが、全然騒がれていない、というより、落ちている瞬間に「落ちている」という速報が出る以外、それを語った記事を見かけることすらない。少なくともオンラインでは。これも傍目で見るとかなり驚愕的なのだが、日本では皆さんどう思っているのでしょうか・・・・。
はじめまして。アメリカと日本の業績判断と言うより、日経の業績判断(および株価欄)は、他紙とかけ離れていることが多いですよね。今回の件も、他紙は「業績悪化、ゴーン氏を社外取締役に」っていう感じの記事がほとんどですし。
http://www.asahi.com/business/update/0424/102.html
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なるほど。。。ありがとうございます。
私は日本の新聞はオンラインのトップをざっと見る程度で、きちんと複数比べたりしていないので、そういうことが起こっているとは気づきませんでした。しかし、日経の記者だけが他紙に比べて例外的に楽天的な人(婉曲表現です・・・あしからず)な人とは思えないので、楽観的な表現をしようという意思が働いているということでしょうか。
それにしても、こういうことの積み重ねでメディアに対する信頼は揺らぎますよね。。。。
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