Linksys vs. Krispy Kreme Donuts

先月CiscoがLinksysを買ったが、その価格はトホホなものであった。売上げ$429Mで買収価格が$500Mということだから、価格対売上げ(price/sales ratio,P/S)はたったの1.2倍である。

一方ローテクのどん詰まりと言っても良い、ドーナツ屋のKrispy KremeのP/Sは3.9だ。

Krispy Kremeのドーナツは確かにおいしい。ベルトコンベアで動く自動ドーナツ製造ラインが、ガラス越しに見えるようになっている店内も楽しい。Krispy Kremeは、ハワイの親戚にお土産で買っていってあげると喜ばれる。(ハワイにはないのだ)何箱も買ってサンフランシスコからホノルル行きの飛行機に乗ってる人を見たこともある。しかし、一応ハイテクなネットワーク機器が、たとえ家庭用とは言え、ドーナツより(企業)価値(の対売上げ比)が低いとは・・・・。

もう少し詳しく見てみると、Krispyのセールスは年度で見れば去年まで3年間毎年30%くらいで延びているが、直近の3つの四半期はほぼフラットで、gross margin率は20%くらいだ。(finance.yahoo.comから)

対して、LinksysはBusiness20の記事によれば

Linksys has $429 million in annual sales and a 24 percent sales growth rate. Linksys also commands a 39 percent market share for home and small-business networking equipment, a segment that may be worth $7.5 billion a year by 2006….Linksys’s margins are 35 percent

ということで、成長率、マージンともKrispy Kremeと同等といってよいだろう。もしKrispy Kremeをcomparableとして利用、Linksysの企業価値を出したら$429M×3.9=$1.7Bくらいに跳ね上がるわけだ。

ちなみにCiscoのP/Sは5.0となっている。(Ciscoのgross margin率は70%と異様に高くLinksysの倍はあるせいもあるが)それでも、2000年のピーク時に比べてCiscoの株価は6分の1位だから、「Ciscoの株$500M分は実はもっともっと価値がある」とLinksys側も判断して、$500M分で落ち着いたたということもあるかもしれないが、P/S=1.2はやっぱりカナシイ。

しかし、MSもネットワーク機能をOSに組み込んでいくなど、家庭用ネットワーク機器はどんどんコモディティ化が進んでいくわけで、その将来はドーナッツ屋にも及ばないということでしょうか。

Linksys vs. Krispy Kreme Donuts」への2件のフィードバック

  1. 投資するならどっち?

    こちらのブログの過去ログで面白い記事を見つけました。バフェットがハーシーやジレット、コカコーラのような企業を選び、持ち続けることが出来た理由が垣間見られた気がします。全米売上げシェアNO1のPC関連機器メーカーより、ドーナツ屋です。…

    いいね

コメントする