UberについてのYomiuri Onlineコラム

Uberについてのコラムが掲載されました。題して話題の配車サービスUberに暗雲?

ちなみに、タイトルと小見出しは読売の方がつけてくれる。いつも、「へーーーーー」と思う。今までで最も、担当の方と私の心が一致した!!と思ったのはこれですね、「夜も眠れぬサトシの話」。なんの話かといって、極めて真面目に書いたBitcoinの解説で、1 Bitcoinの1億分の一が1 Satoshiだからタイトルが「サトシの話」なのだ。

そして、今回はUber。現在未公開ベンチャー時価総額世界一ながら、ベイエリア界隈ではユーザの評判がとってもさがっている、という話。Uberのファウンダーはかなり嫌なやつとして評判で、性格出てるよね、とも言われているが、根本的には、「サービスや車のレベルで細かく価格を変えられない」せいではなかろうか、ということを書いた。ものすごく評判の良い運転手だったら余計に払ってもいいと思うのだが、それはチップになってしまうのだろうか。

誰でも却下される可能性があるアメリカの就労ビザ

アメリカの就労ビザは非常に難しい。アメリカで事業をする際の最初の難関が「ビザ」である。特に「新しいことをアメリカで始める」場合の難易度は非常に高い。これまで何百人と駐在員を送っている会社でも、従来と違う任務の人を送る場合は同じことが言える。

これについては何度も書いているのだが、甘く見て大変な思いをしている人が私の周囲だけでも後を絶たない。私の周囲の人が私のブログを読んでいないだけかもしれないが、読んでもイマイチ自分は関係ないと思っている可能性もあるので、もう一度書きます。心しておくべきことは

就労ビザは出ることもあれば出ないこともある

ということ。何十億円アメリカに投資しようと、日本の会社に何兆円売上があろうと、どれほどアメリカの事業に真剣であっても、本人がどんなに高学歴でも、出ないときは出ないのである。

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Y CombinatorのSAFE投資解説

SAFEのビジュアル解説を作ったので掲載。

SAFEはY Combinatord (YC)が2013年の12月に公開したエンジェル投資用テンプレート。YCでは、「卒業」したベンチャーに「これで増資したら?」というテンプレートを提供、ベンチャーとエンジェルは数字や名前などを書き込むだけで利用できるのだが、そのテンプレートの現時点での最新版がSAFE。Simple Agreement for Future Equityの略で、「将来の株式のための簡単な同意書」とでもいいましょうか。

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アメリカのソフトウェアエンジニア(等)の給与相場の調べ方

Facebookで質問されたので、アメリカの給与相場の情報ソースをいくつか列挙。

2007年にサンフランシスコの対岸にある風光明媚なサウサリートで起業したGlassdoorのサイト。ユーザが自分の会社やCEOのレビューを投稿できるUGC型で、これまでに6百万件、50万社の情報が集まっている。15−30%のレビューはコンテンツ評価チームが拒否することでクオリティを保っている、とGlassdoorは言っている。会社側はフィーを払ってオフィシャルな情報を提供したり求人広告を出すことができる。これまでに90億円超を調達

で、このglassdoorのサイトで、Salariesをクリックし、software engineer、San Francisco、などと入れると全国平均とその都市の属するエリアの平均給与が出てくる。

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シリコンバレーのエンジェル投資が優れているたった1つの理由

タイトルは冗談です。一度こういうタイトルをつけてみたかっただけw。でも、以下はまじめに、シリコンバレーのエンジェルは多ベンチャーに投資しているが1件当たは割合小額、という話。


最近シリコンバレーではエンジェル投資で50万ドル、100万ドルと調達するベンチャーが多々ある。「きっとみんなお金持ちだから1人でそれだけ出す個人投資家がたくさんいるのだろう」と思うかもしれない。でも、そんなことはなくて、エンジェルの一社当たり投資額は2万〜5万ドル(2〜5百万円)程度、ちょっと多めで10万ドルくらいなのが一般的だったりする。

一方で、大規模なベンチャーキャピタル(VC)ファンドでも小額投資をするケースや、アーリーステージに特化した小規模なファンドも増えて来ており、そういうところは一件当たり10万ドル〜40万ドルくらい出資することが多い。

なので、ベンチャー側は、そうした人やファンドをかき集めてがんばって資金調達しているのであった。

Secretの場合

では、最近の例を見てみましょう。

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ヨミウリ・オンライン:WhatsApp1兆9千億円はお安いのかも

ヨミウリ・オンラインにコラムが掲載されました。「月間アクティブユーザ(MAU)一人当たりの値段」でFacebook、Twitterその他諸々のSNS的な会社と比較すると、WhatsAppは安いんじゃないか!という内容です。

さて、記事には入れなかったけれど、違う業種でも「ユーザ一人当たり企業価値」を計算してみたので以下ご紹介します。

Netflix $600

まずは割合近い業界でNetflix。DVDの通販レンタル転じて動画配信を行う有料会員サービスの会社でございます。企業価値が268億ドル、昨年末時点での会員数が4400万人なので、1ユーザ当たりのお値段は約600ドル。1ユーザ平均、年間100ドル以上を会費として払うことを考えれば納得価格・・・かな?

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What’sAppの企業価値はリーズナブルか

2月19日にFacebookがWhatsAppを買収しました。携帯電話間でテキストを送りあうためのメッセージング・アプリで、日本で人気のLINEのようなもの。名前は、カジュアルな若者の挨拶である「What’s up」と掛けられています。What’s upは「ワサッ」という感じで発音され、直訳すると「なんか面白いことある?」という感じですが、実際は「よぉ!」くらいイメージでしょうか。

このWhatsApp買収で世間が驚愕したのは、そのお値段。190億ドル、日本円にして約1兆9000億円という巨額なものだったのです。企業価値(時価総額)が1兆9000億円以上になる日本企業は40数社しかありません。会社を丸ごと買う場合の株価は、株式市場で取引されている相場よりかなり高額になるのが普通ですが、それにしてもすごい額です。WhatsAppはメッセージング・アプリとしては著名でしたが、まだ社員も50名ほどしかいない小さなベンチャーなのに1兆9000億円、ということで皆おおっと驚いたのでした。
この巨額な買収額のベースとなっているのがWhatsAppのユーザ数で、買収時点で4億5千万人もいます。ここでいう「ユーザ」とは月間アクティブユーザで、「ひと月の間に最低でも一回はそのサービスを使った人」のことで、登録者の累計ではありません。そうしたアクティブなユーザが日本の全人口の4倍近くいるわけです。そして、買収金額をこの月間アクティブユーザ数で割ると、1ユーザ当たり42ドルというお値段になります。
果たしてこの42ドルという数字は高いのか安いのか。ここはひとつ、他の企業と比べてみようではないか、ということでグラフにしたのが下記です。
数字の元を説明しますと、Facebook、Twitter、ビジネス用SNSのLinkedInは公開企業ですので、2月26日時点での企業価値を最新発表の月間アクティブユーザ数で割ってみました。写真共有サービスのInstagramは2012年4月にFacebookが買収した時のユーザ数と買収価格を使っています。SNSのMyspace、ブログサービスのTumblerも、同様に買収時のユーザ数と買収価格を使いました。写真共有サービスのPinterestは2013年の10月に増資をしているので、その時点でのユーザ数と企業価値を使っています。
結果はご覧の通り、Facebookで145ドル、Twitterで126ドル、ビジネス用SNSのLinkedInで137ドルと、軒並み100ドルオーバーです。買収された他のベンチャーに比べてもWhatsAppはあまり高くない、むしろ安い!ということになります。もちろん、果たしてWhatsAppが安いのか、FacebookやTwitterが高過ぎるのかは、時が経ってみないとわからないことではあるのですが。
それにしても、2006年にGoogleがYouTubeを16億5千万ドルで買収した時は、「なんて高額なんだ」と世の中がどよめいたものですが、あれはもう遠い昔のことなのだなぁ、としみじみ感じる190億ドルのWhatsApp買収でありました。

図解 日米IT企業サイズ比較

ヨミウリ・オンラインにコラム「こんなに違う!「図解 日米IT企業比較」が掲載されました。

チャートで見る日米IT企業比較ということで、時価総額、売上高、創業年で4つチャートを作り、それを説明したもの。

なお、読売の本文に掲載しなかった「あまりチャート」もいくつかあるので以下ご紹介!

まずは日米IT企業社員数を比較。創業年を横軸、社員数を縦軸にしたもの。

 

(クリックで拡大します)

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ヨミウリ・オンライン:コスメのUrban DecayとCiscoは同じ女性が創業

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Urabn Decayはそのパンチの効いた配色でカルト的ファンをもつコスメブランド。ここ数年は「Naked」というアイシャドウ12色パレットが大人気で、写真の通りSephoraではクリスマスで売り切れ。

で、そのUrban Decayと、ネットワーク機器という超男社会的Ciscoは同じ女性が起業した、という話を読売オンラインに書きました(どちらも共同創業者ですが)。

前回、フェミニズムチックな話を書きましたが、80年代にネットワーク機器会社起業した女性って中々すごいかも。よろしかったら読んでみてください。

読売オンライン:次は何する?サンディ・ラーナー