30歳のビリオネア・アントレプレナー、エリザベスホームズに学ぶ「女性が仕事で一目置かれるための2つのテクニック」

先日ご紹介した、投資コミュニティから世間に富を再配分している医療ベンチャーTheranosであるが、起業して12年もたつのに、2年前まであまり知られていなかったベンチャーでもある。ファウンダーのエリザベスホームズも、2年前から突然メディアで大露出するようになったのだが、その言動のすべてが絶妙に演出されているように見える。そしてその役どころは「スタンフォードを中退して起業した天才アントレプレナー」だ。スティーブジョブスばりに、常に黒のタートルネックだし。

冒頭のリンクは、昨年のTEDMEDでの彼女のスピーチなので聞いてみてください。

この声、絶対地声じゃないよね。意識的に音程を下げて話してる感あり。かつとてもゆっくり。

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さて、日本人の若い女性のみなさんに接してよく感じるのが「声のトーンが高い」ということ。

まぁそもそも日本語は「声が高い」言語である。一方英語は「声が低い」言語だ。言語の音声学的なもののせいか文化的なものかはよくわからない(多分両方だと思うのだが)。この二つの言語を比べると音程の差が激しい。

若かりし頃、香港のエステで、お店のお姉さんが片言の日本語ができたので日本語で会話していたのだが、途中私が英語が話せることが判明、一瞬にしてお互い英語にスイッチしたことがあった。彼女も私も、日本語から英語になった瞬間に声が1オクターブくらい下がって笑えた。

(なお、これ、女性だけ、日本語だけの現象ではないようで、フランス人の男性がフランス語から英語にスイッチしたところで音程がぐっと低くなるのを聞いたこともある。インド人も声が高い人が多い。)

一方、昔読んだものに、「女性の話し声は音程の上下幅が広く音楽のようなので、音楽を理解する右脳と、言語を理解する左脳の両方が必要となる。しかし男性は右脳と左脳の連携が弱いので、女性の話し声を理解するのが難しい」という説があった。

本当か嘘か知らないが、実際問題として、女性のグループだと、高い声でみんなが早口でまくしたててもみんなスラスラ理解できるのがデフォルトなわけだが、男性にその理解力を期待するのは無理な感じが経験上する。

というわけで

1 低い声で(音程の抑揚を抑え)

2 ゆっくり話す

というのが脳がかぼそい男性にも理解されるコツではないかと思う。(仕事場が女性ばかり、という場合は心配無用ですが)。あと、この話し方の方が迫力もあって、「偉そうにすることで偉く見られる」という心理的な効果も期待できる。

おまけで、エリザベスホームズ、先日のウォールストリートジャーナルの壇上インタビュー。
http://video-api.wsj.com/api-video/player/iframe.html?guid=20CE68A0-CAEE-48E0-BAB4-FD6C47D283BE

この座り方、いいですね。

ま、日本だと男性でもこんな足の組み方はしないので、一目置かれるというより顰蹙をかってしまうと思うが、机の下で見えないときにかように足を組むと根拠ない自信が湧いてくるのでオススメである。

このインタビューでのエリザベスホームズ、実は相手の質問に直接的に答えてないことが多いのだが、内容がよくわからない人には「すべての懐疑的な質問に徹底的に反論して持論を展開した」と映ったようで、そういう報道もたくさんあった。つまり中身もさることながらどういう風に話すかが重要なわけですね。

茶道じゃないけど「まず形から入る」というのも一つの方法論ではあるわけで、英語でもFake it till you make it(本当にそうなれるまで「ふり」をしろ)とも言うし。とりあえず「低い声でゆっくり」、気になる方は一度おためしあれ。

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ちなみに今回の「2つの」みたいに「数字をタイトルに入れるシリーズ」いつまで続けられるかしらね(笑)。

30歳のビリオネア・アントレプレナー、エリザベスホームズに学ぶ「女性が仕事で一目置かれるための2つのテクニック」」への5件のフィードバック

  1. 「2つの…」シリーズ、次回も楽しみにしております。
    判っていても、ついつい周りの女子の音声に引きずられている。
    ここぞの場面では改めて意識せねば。

    いいね: 1人

  2. ショーン・マクアドル川上さんが日本のテレビでこの人、怪しい、つまり、アメリカ版:小保方某だって言ってたけど、真実にこの方はこの映す(写す)人で、そのような能力があるのですね。

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  3. ショーン・マクアドル川上さんが日本のテレビで、「この人の成果或は将来性は怪しい。辞めていった研究者達も口を揃えて、本人が言う程の事は無いと言ってるらしい。」と言ってました。アメリカ版小保方某みたいになるかも知れませんね。念力!透視!みたいな。流石アメリカ、詐欺っぽいこともスケールが桁違いに違いますね。

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  4. センスないなこの人。
    この記事のあと数年後に詐欺だと暴かれるのに。
    流行りものに飛びつくコンサルほど信用ならないものはないですね。

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    • ふふふ、読解力ないなぁw 「偽物なのにビリオネアになれるテクニックを学ぼう」っていうエントリーですヨ。冒頭でリンクしてる一つ前のエントリーを読んでみよう。「Theranos、いくらなんでもこれはない」って言ってるんですよ。

      ブログは、書く本人は続き物のつもりで書いてるから、前に書いたことが前提なので、それをリンクしてるわけだが、それを読まずに一部分だけ切り取ると何言ってるかわからないのはよくわかりますが。

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