最近$14M増資したPreziでズームできるプレゼンを作ってみた

3日ほど前、東京の起業セミナーで話しをさせて頂きました。

で、それ用に作ったプレゼンがこちら↓Google Earthさながらに、遠くから全体像を見たり、その部分にぐぐぐとズームインしたりしながらプレゼンができる、というzooming presentationのprezi.comにて作成。


Preziはオンラインサービスなので、ブラウザがあればOK。ソフトウェアは必要なし。

Preziがローンチしてから2−3年経つので、見たことある人も作ったことがある人もいると思うので、全然新しい話じゃないのだが。

私も何度かコンファレンス等で見て、「作ってみたい」と思いながら、中々重い腰があがらないこと幾星霜、やっと実行に移してみたら楽しかった。

日本行きの飛行機(昼前発)に乗る日の朝、

「えーっと、どうやって使うのこれ?」

と、tutorialビデオを見始めるところから始まるという、ヤバい感じで始まった作成作業ながら、できたですよ。

(というか、最初は、tutorialも見ずにとりあえずアカウント作ってプレゼン作成をはじめたものの、さすがにちょっとスタックして、いくつかあるtutorialビデオのうち最初の一個を見たらなんとかなった。)

パワーポイントやキーノートは、

「話したいことをリニアにまとめる」

必要があるが、これ、実は結構高度な技。大体、人間の頭の中のアイデアは、入れ子構造になった上に、下の階層の話と上の階層の別の話がつながっていたり、一つのことが複数の場面で登場したりするわけだが、それでは分かりにくいので、なんとかして、論理的に一本道の流れになるように「分かりやすい物語」を後付けで作り上げるのが「プレゼン」。

Preziを使っても、結局話す時は「物語」をリニアに語っていかないとならないのだが、プレゼンを作る過程では、

「とりあえず話したいことを落書き風においてみる」

ということが可能。

で、こんな感じで、書いてみる。小さいところは、拡大して細々書き込み。

Screen Shot 2012-03-09 at 5.47.02 PM

Screen Shot 2012-03-09 at 5.50.57 PM

パスは、オブジェクトごとに指定できる。オブジェクトは、テキストだったり、写真だったり、もしくは複数のアイテムをまとめて一つのフレーム(オブジェクト)にすることも可能。小さいオブジェクトを指定すると、その時は、ぐぐぐと拡大する感じになり、大きいオブジェクトを指定すると、ズームアウトする感じになる。

できたプレゼンはexeファイル込みでダウンロードできる。(でも、こんな大したことないプレゼンで20メガもあったので、結構重い。)

・・・・ま、とりあえず最低限の機能で作った感じなので、もっと技があることでしょう。また、

「Prezi的な発想」

というのがまだイマイチ体感できていないので、もう少し慣れると、もっとPreziの機能や特徴を活用したかっこいいプレゼンができると思われ。

でも、「とりあえず」でいいなら、2時間くらいあれば、使い方の習得込みでできますので、興味のある方はどうぞ。基本機能は無料です。

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なお、開発元のPreziの話もなかなか面白い。

元々は、ハンガリーの建築家が、設計図をプレゼンするのに、

「全体像から個別の部屋にズームでき、また全体像に戻れたりしながらできたらいいのに」

と思って、自分で作ったのが始まり。見た人たちから、「それどうやって作ったんだ」と聞かれるようになり、ついにブダペストの大学の先生から、「製品化したら」と勧められてビジネスになったそう。

2009年にローンチ、TEDからも出資を受け、サンフランシスコオフィスも設立、さらに2011年12月にはシリコンバレーのメジャーVCのAccelなどから$14M(11億円くらい)増資を受けた。

いい話ですな。